仮想現実のスタートアップNaomeと富士通がイマーシブな医薬品設計ソフトウエアを日本市場に提供

Nanome, Inc.

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【サンディエゴ2020年9月14日PR Newswire=共同通信JBN】サンディエゴに本拠を置く仮想現実(VR)スタートアップのNanome, Inc.はこのほど富士通と提携し、同社の代表的な製品であるイマーシブな科学的設計およびコラボレーション・プラットフォームを日本市場に提供する。このソフトウエアは、米国を本拠とする一流のバイオ医薬品企業15社以上ですでに使用されている。

 

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Nanomeは、科学的発見のためのイマーシブなリアルタイム・コラボレーションプラットフォームを2015年に発売し、最初のVRソフトウエア企業になった。このソフトウエア環境は、ユーザーによる生体および化学化合物の可視化、変更、シミュレーションを可能にすることで、科学的な意思決定を加速し、データの効果的なコミュニケーションを促進するとともに、コンピューターによる既存の化学ワークフローに一体化する。

 

NanomeのKeita Funakawa最高執行責任者(COO)は「当社のソフトウエアは、3D空間で複雑な構造の分析を可能にする。これは、2Dツールの使用では不可能だったデータへのインサイトを獲得することに役立つ」と語った。

 

今月初めから、東京に本社を置く多国籍情報技術機器・サービス企業である富士通は、Nanomeソフトウエア・ライセンスを日本の製薬企業に販売する。これによって、Nanomeは世界最大の市場の1つに参入する。スタートアップのNanomeは、今回の提携を拡大し、ケミカルエンジニアリングおよび材料科学企業のニーズに応えたいと考えている。

 

富士通の原田明彦氏は「VRソフトウエアを使用する日本企業の数は、2025年までに2倍以上になると予測されている。われわれはNanomeと提携し、この革新的なプラットフォームを日本に導入することを熱望してきた。今回の提携は、われわれの仕事や生活の様式を変革するだけでなく、世界の社会的課題の解決に貢献する最先端のデジタルテクノロジーの新しい価値を促進するという当社の取り組みにまさに合致したものである」と語った。

 

COVID-19パンデミックが昨年末に始まってから、Nanomeのソフトウエアは、ウイルスタンパクを結合して抗体や小分子薬剤候補の有効性を評価するために世界の研究者によって使用されてきた。6月、Nanomeは仮想現実ヘッドセットおよびNanomeソフトウエアへのアクセスをExscalate4Covコンソーシアムの厳選されたメンバーに提供して、SARS-CoV-2と戦う欧州連合政府のスーパーコンピューティング活動に参加した最初の米国を本拠とする企業になった。

 

NanomeのSteve McCloskey最高経営責任者(CEO)は「当社と富士通との提携によって、両社はSARS-CoV-2との戦いの最前線にある企業にリアルタイムの科学的コラボレーションツールを提供することが可能になる。研究者が候補分子を評価することを容易かつ直感的にすることによって、われわれはこれに費やす時間を短縮し、効果的な薬物を獲得し、科学者が一歩先を行くことを可能にする」と語った。

 

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ソース:Nanome, Inc.

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