農業技術のスタートアップ企業YnsectがシリーズCの資金調達額を3億7200万ドルに拡大

Ynsect

AsiaNet 86018 (1814)

 

 

【パリ2020年10月9日PR Newswire=共同通信JBN】

*世界初のカーボンネガティブと世界最大の垂直農法により世界の食糧安全保障と持続可能性の向上を目指す

 

*Ynsectは合計4億2500万ドルの資金を調達する。これは世界中の昆虫たんぱく質業界が得た資金総額を上回る。

 

*この資金により同社は、フランスのパリ北方で建設中のネガティブカーボンなプロジェクトである世界最大の昆虫繁殖場を完成させ、生産ラインを拡大し、北米に進出することが可能になる。

 

*新規資金調達はAstanor Ventures(シリーズCのリードインベスター)、ロサンゼルスを拠点にしているUpfront Ventures、Robert Downey Jr.氏が率いる FootPrint Coalition、Happiness Capital、Supernova Invest、Armat Groupが担当する。

 

*資金調達は、Caisse des Depots、Credit Agricole Brie Picardie、Caisse d'Epargne Hauts-de-Franceを含む銀行団によって支援されている。

 

昆虫繁殖事業のスタートアップ企業であるYnsectはこのほど、シリーズC資金調達額を3億7200万ドルに拡大すると発表した。これは米国以外のagigech(農業技術)企業によるこれまでの調達額では最大である。

 

増大する世界の人口により、人間による消費や、魚類、家禽類、豚、家畜の食糧源として、たんぱく質と植物への需要が世界的に拡大している。国連食糧農業機関(FAO)によると、動物性たんぱく質の消費は、2007年から2030年までの間に52%の増加が見込まれており(注1)、世界の脆弱なエコシステムにとって深刻なリスクとなっている。

 

Ynsectはこの問題に対処するため、特許を取得したMolitorミールワーム繁殖工程を生み出し、極めて消化されやすいたんぱく質と肥料製品を生産している。こうした製品は、養魚場や畜産農場によるサプライチェーンや、ペットフード、肥料の分野で消費される動物性たんぱく質に持続的に取って代わる。研究によると、Ynsect製品の利用によりニジマスの生産量は約34%増加、エビの死亡率は約40%減少、ナタネの生産量は25%増加したという結果が導かれたことが示されている。

 

垂直農法の導入によりYnsectは、これまでより98%少ない土地を使い、その一方でたんぱく質生産のカーボンフットプリントを大幅に削減し、廃棄物ゼロを実現している。Quantisの分析では、このプロジェクトは潜在的なバリューチェーンを擁し、温室効果ガスの吸収量が排出量より多いカーボンネガティブであり、より多くの二酸化炭素排出量を回避していることが証明されている。

 

Ynsectの共同創業者で社長兼最高経営責任者(CEO)のAntoine Hubert氏は「われわれの大きな目的は食糧チェーンをその基礎から革命的に作り変えることである。つまり、昆虫と土である。気候変動と世界の人口増大により、われわれはより少ない利用できる土地とより少ない資源を使ってより多くの食糧を生産しなければならない。われわれはYnsectがこの世界的なソリューションにおいて極めて重要な役割を果たすことができると確信している」と述べた。

 

Ynsectの工程は、約30件の特許によって保護された技術によって支えられており、これは世界で上位10位の昆虫たんぱく質企業の合計特許ポートフォリオの40%に相当する。

 

*シリーズC パートナー

投資銀行: Jefferies (Dominic Lester - Joseph Benito Sanz)

顧問弁護士:株式 – Baker McKenzie (Matthieu Grollemund & Helene Parent)、債券 – August & Debouzy (Xavier Rohmer & Olivier Moriceau)

 

▽Ynsectについて

Ynsect(http://www.ynsect.com )は天然の昆虫たんぱく質と肥料生産で世界をリードしている。2011年にフランスのパリで創業し、次世代を担うスタートアップ企業であるNext40に選出され、昆虫をペットや魚類、植物向けの高品質の材料に変えている。Ynsectは自社の最高レベルの繁殖場から、加速化するたんぱく質と植物の消費に対する長期的に持続可能なソリューションを提供している。

 

(注1)

http://www.fao.org/fileadmin/templates/wsfs/docs/expert_paper/How_to_Feed_the_World_in_2050.pdf

 

ソース:Ynsect

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。

プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。

プレスリリース受信に関するご案内

SNSでも最新のプレスリリース情報をいち早く配信中