一般社団法人プロセスマイニング協会( APMJ )設立発表
~プロセスマイニングの普及啓蒙、活用拡大、人材育成を通じて 企業・組織の競争力強化を図る~
【プレスリリース】
2020年10月14日
一般社団法人プロセスマイニング協会
一般社団法人プロセスマイニング協会(APMJ)設立発表
~プロセスマイニングの普及啓蒙、活用拡大、人材育成を通じて 企業・組織の競争力強化を図る~
一般社団法人プロセスマイニング協会(所在地:東京都千代田区/代表理事:百瀬公朗)は、ビジネスプロセスの可視化・分析・高度化に欠かせないプロセスマイニングの社会的認知を高め、実践ノウハウの共有などを目的に2020年6月17日、一般社団法人プロセスマイニング協会(略称:APMJ)を設立したことを本日発表いたしました。本日現在、会員企業数は16社となり、今後、さらに多くの企業に参加を求めていく計画です。
【一般社団法人プロセスマイニング協会の概要】
名 称: 一般社団法人プロセスマイニング協会
英語表記: Association of Process Mining Japan(略称:APMJ)
代表理事: 百瀬公朗(ももせ・きみお)(上智大学教授)
名誉会長: ウィル・ファン・デル・アールスト博士(Wil van der Aalst)(独アーヘン工科大学教授)
所 在 地: 東京都渋谷区恵比寿1-23-17-1008
活動拠点: 上智大学内(東京都千代田区紀尾井町7-1)
URL : https://apmj.or.jp/
【活動内容】
・プロセスマイニングに関わる情報収集・調査研究
・プロセスマイニングに関わる情報発信・政策提言
・プロセスマイニングに関わる人材育成のための教育活動
・プロセスマイニングに関わる雑誌・書籍の企画、出版
・プロセスマイニングに関わる国内外の事例研究
・プロセスマイニングに関わるビジネス機会創出のための各種活動・シンポジウム、研究会、講演会、講座、セミナー等の企画、開催、運営
・アールスト博士等海外先駆者による講演
・国内外の関連諸団体等との情報交換、連携、協力・その他本法人の目的を達成するために必要な活動
【会員企業】16社(2020年10月14日現在)
<正会員>
・Celonis株式会社
・ハートコア株式会社
<特別会員>
・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
<賛助会員>
・Airitech株式会社
・EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社
・MRIバリューコンサルティング・アンド・ソリューションズ株式会社
・PwCコンサルティング合同会社
・UiPath株式会社
・アビームコンサルティング株式会社
・デロイト トーマツ リスクサービス株式会社
・トランスコスモス・アナリティクス株式会社
・ビジネスキューブ・アンド・パートナーズ株式会社
・プロティビティ合同会社
・株式会社Gran Manibus
・株式会社デリバリーコンサルティング
・株式会社日立コンサルティング
【背景】
グローバル競争の激化や顧客ニーズの多様化、少子高齢化、そして本格的なデジタル時代を迎えて企業は今、ビジネス(業務)プロセスの抜本的な見直しと刷新、高度化を迫られています。新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅勤務の必要性も要因の1つかも知れません。しかしながら、ピジネスプロセスの見直し、そしてその前提であるプロセスの可視化は決して簡単ではありません。
どんなプロセスがあり、どんな処理がどれくらいの時間をかけて行われているのか、どう分岐・連携しているのか。あるいは承認や決裁などの業務はどこにどれだけ存在しているか、それぞれの例外処理は何かといった一切を、プロセスの始まりから終わりまでエンド・ツー・エンドで、すべて洗い出す必要があります。ところが、業務担当者や現場責任者にヒアリングし、担当者が図式化するといったオーソドックスなやり方で、プロセスを洗い出すのは無理があります。
重要なプロセスは通常、複数の部門や組織にまたがって遂行されますから、プロセス全体を把握している担当者は皆無に近く、また担当者によって業務のとらえ方が異なるからです。そもそも人の記憶はあいまいであり、ビジネスプロセスが日々変わる面もあります。こうした困難さゆえに、プロセスの抜本的な見直しや洗練、時代や状況に応じた高度化の動きは進展せず、誰の目にも明らかなプロセスの一部のみを効率化する部分最適に留まってきました。
そうした中で登場したのがプロセスマイニング(Process Mining)です。今日、主要なビジネスプロセスはほぼ例外なく、何らかの情報システムでサポートされています。この点に着目し、プロセスマイニングでは様々な情報システムが生成する、イベントログデータ(実行記録データ)を収集し、一定の規則の下でログデータをマイニング(採掘)することにより、例外処理も含めて実際に行われたすべてのビジネスプロセスを可視化します。
その仕組みからABPD(Automated Business Process Discovery:自動的なビジネスプロセスの発見)とも呼ばれるプロセスマイニングは、2010年頃までに欧州の大学などで関連する理論や手法が考案されました。それと前後してプロセスマイニングのためのソフトウェア製品やサービスが登場し、欧州の製造業や金融業、サービス業などがこぞって導入・活用を進めています。2010年代後半には、北米の大手企業にも広がり、関連市場は急激な拡大を見せています。
一方、日本においてプロセスマイニングは、まだ認知されたとは言えず、ビジネスプロセスの高度化に携わる専門人材も非常に少ないという現実があります。代表理事の百瀬公朗は、「日本企業こそプロセスマイニングを導入・活用する必要がある」と考え、日本における認知度の向上や実践ノウハウの共有、専門人材の育成などを目的に、プロセスマイニング協会を設立いたしました。名誉会長にプロセスマイニングの世界的権威である独アーヘン工科大学教授ウィル・ファン・デル・アールスト(Wil van der Aalst)博士を迎え、プロセスマイニングに関わる様々な活動を展開していきます。第一弾として、欧米企業の事例をまとめた書籍を翻訳し、日本語版「プロセスマイニングの衝撃(原題:Process Mining in Action―Principles, Use Cases and Outlook)」を発行いたしました。
【書籍「プロセスマイニングの衝撃」】
書 籍名:「プロセスマイニングの衝撃 ~シーメンスやBMW、Uberは、なぜ本気で取り組むのか?~」
発売日: 2020年9月11日
出版社:インプレス
著 者: ラース・ラインケマイヤー
訳 : 百瀬公朗
価 格: 1,980円(消費税込)
【正会員・特別会員企業様からのエンドースメント】
Celonis株式会社 代表取締役社⻑ ⼩林裕亨 様(正会員企業)
このたびは、⼀般社団法⼈プロセスマイニング協会設⽴おめでとうございます。⽇本がデジタルトランスフォーメーションの潮流を迎える新しい時代に、最重要技術となるプロセスマイニングの協会が⽇本で設⽴され、プロセスマイニング世界最⼤⼿Celonisの⽇本法⼈である当社が、協会設⽴時から会員としてご⼀緒できることを誠に喜ばしく思います。今後の⽇本におけるプロセスマイニングの発展を⼼から祈念すると共に、会員の皆様と⼒をあわせ、⽇本のビジネス改⾰への貢献に寄与してまいります。
ハートコア株式会社 代表取締役社⻑ 神野純孝 様(正会員企業)
この度の「⼀般社団法⼈プロセスマイニング協会」発⾜を⼼より歓迎いたします。弊社は、プロセスマイニング/タスクマイニングによる業務可視化から始める、業務効率化のためのトータルソリューションの提供を通じ、⽇本のプロセスマイニング市場の代表的な1社となっています。「プロセスマイニング協会」とともに、プロセスマイニングソリューションの普及・推進活動を⾏うことで、今後より⼀層、企業の業務改善・⽣産性向上、さらには⽇本社会の持続的発展に寄与できると確信しております。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 常務執行役員 原口栄治 様(特別会員企業)
⼀般社団法⼈プロセスマイニング協会の設⽴を⼼よりお喜び申し上げます。 弊社では、企業の競争⼒強化につながるDX=働き⽅改⾰・業務⾃動化に対して多くのソリューションを提供しており、特定の業務プロセスの効率化・最適化ではRPAを活⽤した経験・成果が増えております。しかし、さらなる先進的なDXを進めていくためには、業務プロセス全体の可視化・最適化の必要性を強く感じており、⼀昨年からプロセスマイニングの検討を開始しました。 現在では社内及びお客様への導⼊を進めており、今後も、本協会の会員企業として会員の皆さまと連携し、さらなる市場の啓蒙・発展とともにビジネスプロセスの⾼度化に携わる専⾨⼈材の育成にも寄与して参ります。
【一般社団法人プロセスマイニング協会の概要】
名 称: 一般社団法人プロセスマイニング協会
英語表記: Association of Process Mining Japan(略称:APMJ)
代表理事: 百瀬公朗(ももせ・きみお)(上智大学教授)
名誉会長: ウィル・ファン・デル・アールスト博士(Wil van der Aalst)
(独アーヘン工科大学教授)
所 在 地: 東京都渋谷区恵比寿1-23-17-1008
活動拠点: 上智大学内(東京都千代田区紀尾井町7-1)
URL: https://apmj.or.jp/
一般社団法人プロセスマイニング協会 代表理事 百瀬公朗(ももせ・きみお)
上智大学特任教授であり、一般社団法人プロセスマイニング協会の代表理事。2017年10月に独Celonis社を知り、プロセスマイニングの重要性、将来性を感じてCelonis社の日本への招致に携わる。プロセスマイニングの父とされるWil van der Aalstの著書「Process Mining Data Science in Action」の出版も手がけた。また日本におけるプロセスマイニングの発展に向けて一般社団法人プロセスマイニング協会を立ち上げ、その普及活動に尽力している。中央大学で会計を学び1983年にアーサーアンダーセン共同会計士事務所に入所し、事業分離後のアンダーセンコンサルティングでパートナーを務めた。その後、SAS Institute Japan筆頭副社長、電通マーチファースト社長などを歴任し、最近では2020年3月末まで三菱総合研究所で事業開発をリードする。2020年4月、上智大学特任教授に就任し、プロセスマイニングを含むデータサイエンス領域を担当している。
一般社団法人プロセスマイニング協会 名誉会長 ウィル・ファン・デル・アールスト博士(Wil van der Aalst)
オランダ・エールセル出身のコンピューターサンエンティスト。現在、ドイツ・アーヘン工科大学(RWTH Aachen University)の教授としてProcess and Data Science(PADS)グループを率いている。研究分野はプロセスマイニング、ビジネスプロセス管理(BPM)、ワークフロー管理、プロセスモデリング、プロセス分析、ペトリネットなど広範にわたる。220以上のジャーナル論文、20冊の書籍、500の査読付き論文などを発表・出版。10以上の科学雑誌の編集委員を務める。プロセスマイニングに関しては、1990年代後半よりオランダ・アイントホーフェン工科大学で研究を始め、以降、第一人者として同分野を牽引。Fluxicon、Celonis、ProcessGold、Bright Capeなどの企業でアドバイザリーを務める。
■一般からの問い合わせ先
一般社団法人プロセスマイニング協会
E mail: k.momose@apmj.or.jp
Tel: 03-3238-4017
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2020/10/14