オープンソース・ブロックチェーンテクノロジーが中国本土とマカオ間の渡航の再開を実現

FISCO BCOS

AsiaNet 86185 (1900)

 

 

【深セン(中国)2020年10月20日PR Newswire=共同通信JBN】9月23日から中国はマカオへの訪問者に渡航許可の発給を再開した。5月に開始されたマカオ・ブロックチェーン健康コードと広東・健康コードの相互認証システムのおかげで、中国本土の観光客はマカオを訪問する際に広東・健康コードを申請し、それを使用して自らの健康状態を証明することができる。これまでに1700万人以上がこのブロックチェーンシステムを利用し、中国本土とマカオ間の税関を通過した。初めて健康コードを受け取り、変換し、生成する平均時間はほんの100秒である。そして、旅行者が再び税関を通過する際の手続きを完了するのにかかるのは、3秒以下である。

 

Serviços de Saúde de Macau(SSM)とMacao Science and Technology Development Fund(FDCT)は5月、感染症と闘うためにブロックチェーンベースの健康コードシステムであるマカオ・ブロックチェーン健康コードを初めて構築した。これは、居住者が公共の場に近づく際に電子パスとしての機能を果たす。これはマカオの感染症防止措置に沿ったものであり、その後に拡大されて中国本土の広東・健康コードシステムの手動認識メカニズムが付加された。マカオは2020年1月に観光ビザの申請受け付けを中断した。マカオ・ブロックチェーン健康コードと、広東・健康コードの手動による相互認識メカニズムの設立は、境界を超える際の情報確認の効率および精度を大幅に向上させた。これは、中国本土とマカオ間の往来を通常に戻すのに効果的なソリューションであることを実証した。

 

マカオ・ブロックチェーン健康コードは、組織間の信頼できる情報確認のために開発された中国のオープンソース・ブロックチェーンプラットフォームのFISCO BCOSとWeIdentifyに基づいて実装された。

 

管轄区域をまたぐ健康コードの手動認識は、克服すべき大きな課題を抱えている。それは中国本土とマカオの両地域における情報セキュリティーとプライバシー保護規定である。中国本土とマカオの健康当局は、境界を越えるユーザーが提出する健康情報を確認する必要があるものの、両者は当該の規定に従って、互いにデータを直接やり取りすることになっていない。ここでWeIdentifyソリューションが役に立つ。IDと個人の健康データは、発行当局が署名した確認可能なデジタル証明に暗号化され、参加組織にサービスを提供するコンソーシアムブロックチェーンに記録される。ユーザーは、データをセキュアな通信チャンネルを通じて直接受信側に送信する。受信側は、ブロックチェーンに記録された当該のデジタル証明と比較することによって受信データのインテグリティーを確認することができる。このようなブロックチェーンベースのソリューションは信頼できる関係者間に確実なデータ確認メカニズムを提供するとともに、マカオ健康コードの生成および利用がマカオの個人データ保護法を完全順守していることを保証する。

 

さらに、相互認証メカニズムは、さまざまなプラットフォームに繰り返し個人情報を記入しなくてもユーザーの健康コードをシームレスに変換することを可能にし、境界を越える旅行者に大きな利便性と使い勝手の良さを提供する。

 

FISCO BCOSとWeIdentifyを搭載するロバストソリューションは、世界の健康当局および国境検問所が直面する課題を克服するために開発され、パンデミックの期間にも前と同じように国境を越える旅を実現する方法への明確な回答を提供する。

 

ソース:FISCO BCOS

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