中国・達州:貧困から豊かな生活への脱出にどの家庭も、誰も取り残さない

達州身体障害者連盟(Dazhou Disabled Persons' Federation、DDPF)

AsiaNet 86417 (2029)

 

 

【成都(中国)2020年11月3日新華社=共同通信JBN】達州身体障害者連盟(Dazhou Disabled Persons' Federation、DDPF)のタスクチームは10月19 ― 21日、医療リハビリテーション機関多数と達州市万源に滞在し、貧困緩和と医療リハビリを中心とする「エクスプレス医療サービス(Express Medical Services)」を地元障害者(PWD)に提供した。30人を超える医療リハビリ専門家が視力障害、脳性まひ(例えば知的障害、自閉症)、聴覚障害、精神障害など7チームに編成され、障害予防とリハビリに関する知識を地域社会に大がかりに広めた。チームは無料健康診断に加えて、補助器具や白内障手術などターゲット型医療ソリューションを、児童を含む貧しいPWDに提供した。

 

▽多くの貧困緩和ソリューションをPWDに提供

障害者向け貧困緩和は長い間、中国の貧困緩和理念で不可欠の部分だった。貧困緩和と医療リハビリのプログラム「エクスプレス医療サービス」イベントを達州が開催したのは5年連続である。貧しいPWDの基本的なリハビリニーズに応じて、政府はPWD支援の状況を全面的に把握し、困っている人々へのターゲット型リハビリの提供を目指している。

 

達州は貧しいPWDのケアのほか、近年は農村地域住民の経済支援努力を強化している。政府は雇用と起業機会によって、都市・農村コミュニティーのPWD支援に全力を挙げており、例えば、雇用差別を廃絶して身体障害者の雇用を奨励、10万2800人のPWDに職業訓練と職業仲介を提供した。

 

達州市民のChen Xiaolongさんは身体的欠陥のため幼いころから差別され、失職状態になっていた。しかし、人生に絶望せず、逆境に対してさらに苦闘した。Chenさんは宣漢県に梅植え付け用の土地20万平方メートルを借り受け、2016年に協同組合を設立して周囲の人々の生活改善を助けた。彼は2018年の事業オンライン化前、DDPFのトレーニングプログラムに参加した。2020年8月までに梅のオンライン注文は数千キロになった。

 

▽全員の繁栄に至る道でどの家庭も、誰も取り残さない

達州は困っている障害者の支援に加えて、ここ数年、全住民の収入と生活改善の促進を図り、貧困との闘いに全力を尽くしている。政府は「どの家庭も、誰も取り残さない」という目標を断固として追求している。それは、何年にもわたる政府の貧困との闘いに密接に関連する政策である。

 

四川省の北東部に位置する達州は、豊かな天然ガス資源に恵まれていることから「中国天然ガスの首都」といわれる。巴文化発祥の地でもあり、4000年以上前のこの地には古代巴人が住んで繁栄した。しかし、秦と大巴の山中にあり、中国最貧地の1つになっていた。自治体の1つ宣漢県はかつて、四川省最大の貧困人口を擁することで知られていた。達州では低開発インフラが障害者や寝たきりの人々を貧困化し、市内貧困人口の69.86%を占めて貧困緩和を一層複雑化していた。このため、貧困から脱却して豊かな生活を送ることは、地元住民の長年の夢だった。

 

達州市政府はこの目的に向かって貧困緩和に大きな努力を払い、各種助成金として計279億6700万元を確保したが、このうち60億2700万元は貧困緩和に割り当てられた財政補助である。政府は貧しい労働者25万2000人の就業に成功し、17万以上の登録貧困家庭に生活手当の受給資格を与えた。その基準は着実かつダイナミックに中国の国家貧困緩和基準を超えるものである。政府は同時に、経済開発、司法制度改善、インフラ開発を通じた貧困との闘いにも最大限努力している。

 

住民の貧困を根絶し、世代間移行に取り組み、個人的能力を強化するために、達州は貧しい人を助ける教育の推進に努めている。市は校舎への投資、教育環境の最適化に加え、社会資源統合と授業料・手数料免除の財政援助によって、大学、小中学校、幼稚園の学生ら10万人以上を支援した。政府は過去5年、貧しい学生数万人の大学進学の夢実現に役立ってきた。宣漢県だけで2013年以降、5万5000人が大学に入学している。清華大学美術学院は2016年、全国的な「優秀な貧困美術学生の研究支援プログラム」を立ち上げ、達州は計7人の学生がプロジェクトの資格を取り、中国全体で最も参加者の多い市になった。

 

中国は2020年、あらゆる点で適度に繁栄する社会を構築している。貧困から抜け出して比較的快適な生活に移行するうえで、達州は「1世帯、1個人も取り残すことはない」。達州は現在、貧困に苦しむ人口を計70万4000人削減し、残りは貧困緩和基準に適合、貧しい828村と7地区・県が貧困を脱した。達州は今後とも、社会の総合的開発と住民生活向上に向けて貧困緩和達成を確固たるものにする。

 

ソース:Dazhou Disabled Persons' Federation (DDPF)

 

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