5G技術を使用して「製造力」を増進

科技日報 | IUSTC

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【北京2020年11月17日PR Newswire=共同通信JBN】

中国工程院の院士で北京郵電大学教授であるZhang Ping氏とのインタビュー

 

科技日報 | IUSTCのレポート

 

5Gは、この10年で最も活発な領域の1つであり、中国は当然ながら5G技術および産業におけるリーダーである。中国工業情報省の最新統計によると、9月末時点で69万の5G基地局が中国で設置され、5Gネットワークのカバレッジは、北京、上海、広州などの地域で完了した。端末の累積接続数は1億6000万を超えた。

 

Zhang Ping氏の見解では、中国のネットワーク建設とネットワークユーザーの伸びは、一段階速いスピードで拡大している。5Gネットワークの建設と5G産業の実現は着実に前進している。しかし、中国は依然として産業の相互接続の分野でもっと理想的なソリューションを必要としている。

 

明らかに、同氏は産業間相互接続のソリューションの発見により注目した。11月26日、第2回World 5G Conferenceが広州で開催される。科技日報との独占インタビューで、Zhang Ping氏は「5G技術を話題にする際、一方において、成果や体験を話し合うだけでなく、基地局の展開方法、既存基地局間の干渉への対処方法、ユーザーのスピードを向上させる方法についても取り上げる必要がある。他方、ICT技術と製造をさらに統合する方法を話し合うことが極めて重要であり『サイバーパワー』が『製造力』を向上させることができる」と語った。

 

▽産業インターネットはインターネット発展モデルをまねることはできない

6月30日、中央全面深化改革委員会の第14回会合は「Guidelines on Deepening the Integrated Development of New Generation Information Technology and Manufacturing(新世代の情報技術および製造の統合発展を進化させるガイドライン)」を審議し、承認した。この会合は、新世代の情報技術および製造の統合が加速されるべきであると強調した。

 

技術革新および産業改革の新しい潮流に適合し、産業インターネットの革新的な発展を加速することが必要である。

 

われわれは製造業における製造様式と企業構造の根本的な改革を加速し、製造業のデジタルかつネットワーク化されたインテリジェントな発展の水準を向上させなければならない。

 

Zhang Ping氏は「5Gはイネーブリングテクノロジーである。市場の20%は消費者サイドに、80%は産業サイドにある。これは5Gアプリケーションのブルーオーシャンである。産業ユーザーにとって、5Gネットワークへの要望は安価とユーザーフレンドリーという2点だけにすぎない。しかし、消費者向けインターネットのアイデアを採用して産業インターネットを設計すれば、高コストと複雑な技術という当然の不利益が生じる」と語った。

 

さらに重要なことに、それぞれの産業、さらにはそれぞれの企業は、独自の必要性と特色があり、その結果、通信要件で大きな差異が生じる。同氏は「従来のモデルは、単一ネットワークを通じて全てのニーズに応えるというものである。これは消費者向けインターネットで実現できる。しかし、産業アプリケーションに関しては、単一の通信ネットワークによって全ての産業課題を解決することはできないし、その必要もない」と指摘した。

 

このため、同氏の意見では、産業インターネットは複雑な方法論を放棄し、分散型ネットワークから着手して産業企業の特定、ないしは単一シナリオのニーズを解決すべきである。同氏は「5G技術と実体経済の統合を加速するため、われわれは情報技術の産業シナリオの要望をより深く掘り下げ、エッジコンピューティング、人工知能などのイネーブリングテクノロジーを組み合わせ、周波数調整などの新しいアイデアを通じて無線プライベートネットワークや統合ネットワークを開発する必要がある」と述べた。これはまた、浸透性のある指導的な役割を果たし、数千の産業を支援する優れたプラットフォームを必要とする。

 

▽新しい通信の繰り返しは料金ではなく、シナリオによって推進される

Zhang Ping氏は、モバイル通信は過去30年間、急速に反復されており、その背景にある主要な推進力は通信スピードを加速するニーズであると語った。このロジックは、各世代のモバイル通信の発展に伴ってきた。しかし、5Gには画期的な違いがある。5Gは単なる料金の値上げだけでなく、強化されたモバイルブロードバンド、大量の機械コミュニケーション、極めて高い信頼性・低レイテンシーの3つのシナリオを実現し、これによって、全てのものがコネクトされる新しい通信時代を開く。

 

Zhang Ping氏は「モバイル通信の進化の推進力は、5Gの3つのシナリオを通じて1G/2G/3G/4G時代の単一料金から転換され、最終的にはシナリオによって推進される基本的進化の枠組みに転換される」と語った。Zhang Ping氏は、6Gへの進化の過程ではスタッキング処理モードをフォローし、性能向上と引き換えに複雑さを承認するという従来の技術経路を持続することは不可能で、新しい理論的なイノベーションが至急必要とされていると語った。同氏は「6Gは、速度を増加させ、空間を拡大するだけでなく、人類のインテリジェンス、通信、未来の相互関係に向けた新しいシステムに関する知恵と研究を向上させるべきである」と語った。Zhang Ping氏は、6Gシステムでは人とネットワークノードが動作を通じてより深く互いに影響し合うことが可能であると述べた。昨年、中国では初の6G国際協力プロジェクトが開始された。

 

Zhang Ping氏は「通信は常に人間社会にとって厳格なニーズである。情報の流れによって、不確実性の問題は解決されるとともに、人間の知性も向上する」と指摘、5G+の未来は理想的な光景であると語った。これを履行する方法は、さらなる探求と政府、学会、産業による立案が必要である。

 

ソース:Science and Technology Daily | IUSTC

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