レッドヒルはオパガニブの第2/第3相COVID-19試験継続がDSMBによって全会一致で推奨されたことを発表

レッドヒル・バイオファーマ株式会社( Biopharma Ltd.)

AsiaNet 86746

 

独立データ安全性モニタリング委員会(DSMB)は、重度のCOVID-19肺炎に対するオパガニブ経口投与の国際第2/第3相試験継続を満場一致で推奨している。



オパガニブを用いた国際第2/第3相試験COVID-19試験の最大患者登録者数は270人であるが、現在その50%を超えている。



重度のCOVID-19肺炎を伴う40人の入院患者に対するオパガニブの安全性と初期有効性シグナルを評価する並行群間米国第2相試験では患者登録が完了し、そのデータは今後数週間で発行されることが予想される



早ければ2021年第1四半期に緊急使用許可申請が計画される



オパガニブの作用機序では、ウイルス変異による薬への耐性の可能性を最小限に抑えることが期待される



イスラエル・テルアビブとノースカロライナ州・ローリー, 2020年11月23日 /PRNewswire/ --専門バイオ医薬品会社である RedHill Biopharma Ltd. [https://www.redhillbio.com/RedHill/ ]レッドヒル・バイオファーマ株式会社 (Nasdaq:RDHL) (以下「レッドヒル」または「当社」)は、今日、重度のCOVID-19肺炎で入院した患者を対象とした、オパガニブ (Yeliva(R), ABC294640)[1]を用いた国際第2/第3相試験が、独立データ安全性モニタリング委員会(DSMB)による事前に予定された安全性確認に受け、満場一致の継続推奨を得た。 DSMBの推奨は、14日間の治療を受けた最初の70人の患者からの安全性データの非盲検分析に基づいている。



当社の開発プログラムの一環として、独立したレビューアによる非盲検安全性データの検査を行う度に、オパガニブの安全性プロファイルに対する信頼性がさらに高まります。」とレッドヒルの医長であるMark L. Levitt, M.D., Ph.D.は述べた。 「当社は、オパガニブの信頼性があり広範な安全性データセットを迅速に収集しており、本試験が早期に終了することが期待できます。良い結果を得られた場合、2021年第1四半期における緊急使用申請の次のステップをサポートするために必要な有効性データの提供が期待されます。」と同氏は続けた。



重度のCOVID-19肺炎(NCT04467840)[https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04467840?term=NCT04467840&draw=2&rank=1 ] を伴う270人の患者を対象とした、オパガニブの国際第2/第3相試験の登録は50%以上完了している。 本試験は6か国で承認され、22の研究所で迅速に登録されており、2021年の第1四半期にトップラインデータを提供する見込みである。 本試験は、有効性評価に焦点を当てている。 事前に計画された、非盲検無益性中間分析が、DSMBによって今後数週間で実施され、主要評価項目に達した最初の135人の被験者からのデータが評価される。



オパガニブ (NCT04414618) [https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04414618?term=NCT04414618&draw=2&rank=1 ] を用いた米国の並行群間第2相試験では、40の被験者のすべての登録が完了しており、今後数週間でトップラインデータが期待できる。 本試験は有効性を重視しておらず、安全性の評価と有効性シグナルの特定に焦点を当てている。



オパガニブは、新奇経口投与スフィンゴシンキナーゼ2 (SK2) 選択阻害剤で、COVID-19疾患の原因と影響に作用する抗炎症および抗ウイルス活性を示している。本薬は、ウイルス複製に関与する宿主細胞成分を標的とし、ウイルス変異による薬への耐性の可能性を最小限に抑えることが期待できる。



オパガニブ (ABC294640, Yeliva(R)) について



新しい化学物質のオパガニブは、特許取得済みでファーストインクラスの経口投与スフィンゴシンキナーゼ2 (SK2) 選択阻害剤であり、潜在的な宿主細胞成分を標的とし、ウイルス変異による薬への耐性の可能性を最小限に抑えることが期待できる抗炎症および抗ウイルス活性を示している。 また、抗癌活性を示しており、複数の腫瘍、ウイルス、炎症および胃腸の適応症を標的とする可能性がある。



オパガニブはコロナウイルス (COVID-19) 治療への効果が国際治験第2/第3相と米国第2相試験でも評価されている。 さらに、胆管がん治療で米国FDAから希少疾病用医薬品指定を受けており、現在進行胆管がんの第2a相試験と前立腺がんの第2相試験で評価されている。



臨床前データより、オパガニブの抗炎症活性と抗ウイルス活性の両方が認められており、肺炎などの炎症性肺疾患リスクを軽減し、肺線維症を緩和する効果が期待される。 オパガニブは、COVID-19のウイルスであるSARS-CoV-2に強力な抗ウイルス活性を示し、ヒト肺気管組織の試験管内(in vitro) モデルでウイルス複製を完全に阻害した。 さらに、臨床前試験管内(in vitro)[2] 試験では、気管支肺胞洗浄液のIL-6およびTNF-α濃度を低下させることによる、インフルエンザウイルス感染による死亡率低下と緑膿菌による肺損傷の改善が認められた。



オパガニブは当初、米国に本社を置くアポジー・バイオテクノロジー (Apogee Biotechnology Corp) により開発され、がん、炎症、GI、放射線防護モデルで複数の臨床前試験を成功させた。また、進行固形がん患者を対象とした第1相試験と多発性骨髄腫の第1相試験も完了している。



コンパッショネート使用制度の下、イスラエルの主要病院で重症COVID-19患者 (WHO順序尺度による分類) の治療にオパガニブが使用された。 この重症COVID-19患者を対象としたオパガニブ治療データはすでに公表されている[3]。 治療成績の分析より、同病院の対症例対照群と後ろ向きに比較して、コンパッショネート使用によるオパガニブ治療では臨床成果と炎症マーカーのいずれでも高い効果が認められた。 オパガニブ治療群の全患者は、人工呼吸器を使用せずに退院した一方、対症例対照群の33%は人工呼吸器が必要であった。 高流量鼻カニュラが不要になる平均期間については、オパガニブ治療群では10日まで短縮された一方、対症例対照群では15日であった。



オパガニブの開発に際しては、NCI、BARDA、米国国防総省、FDA希少疾病用医薬品開発局を含む米国の連邦政府機関と州政府機関からの補助金と契約を通じて、アポジー・バイオテクノロジーに支援が提供されてきた。



現在信仰中のオパガニブ治験は、www.ClinicalTrials.gov, www.ClinicalTrials.govで閲覧可能である。これは米国国立衛生研究所のウェブベースサービスで、公的および私的に支援を受ける臨床試験に関する情報へ公開アクセスを提供している。



レッドヒル・バイオファーマについて



レッドヒル・バイオファーマ (RedHill Biopharma Ltd.) (Nasdaq: RDHL) は、特殊バイオ製薬会社で、主に消化管疾患と感染症に重点を置いている。 レッドヒルは、癌性疼痛がない成人用オピオイド誘発性便秘薬の Movantik(R) [4]、成人用ヘリコバクターピロリ(H.ピロリ)感染症治療のためのTalicia(R)[5]、成人用旅行者下痢症治療のためのAemcolo(R)[6]などの消化管疾患薬を販売促進している。 レッドヒルの主な臨床後期開発プログラムには以下がある。 (i) RHB-204: 肺非結核性抗酸菌症 (NTM) 感染を対象に極めて重要な第3相試験を計画、(ii) オパガニブ (Yeliva(R)): 複数の症例を対象とするファーストインクラスのSK2選択阻害剤で、COVID-19の第2/第3相プログラム、前立腺がんと胆管がんの第2相試験を実施中、(iii) RHB-104: 初のクローン病第3相試験で良好な結果、(iv) RHB-102 (Bekinda(R)): 急性胃腸炎と胃炎の第3相試験、ならびにIBS-Dの第2相試験で良好な結果、(v) RHB-107(ウパモスタット): がんおよび炎症性消化管疾患を対象としたファーストインクラスのセリンプロテアーゼ阻害剤の第2相試験を実施中でCOVID-19についても評価中、(vi) RHB-106: カプセル型腸内前処理。 詳細については、www.redhillbio.comで閲覧可能。



注: 本プレスリリースは、当社が英語で発行した公式プレスリリースの翻訳版であり、便宜目的で提供される。 将来の見通しに関する記述の免責事項を含む、英語での完全なプレスリリースについては、 https://ir.redhillbio.com/press-releases で閲覧可能。



問い合わせ先:
アディ・フリッシュ (Adi Frish)
レッドヒル・バイオファーマ
最高執行責任者及び事業開発責任者
+972-54-6543-112
adi@redhillbio.com

 

メディアの問い合わせ先(米国):
Bryan Gibbs(ブライアン・ギブス)
Finn Partners
副社長
+1 212 529 2236
bryan.gibbs@finnpartners.com

 

[1] オパガニブは臨床試験用の新医薬品で、一般には流通していない。



[2] Xia C. et al. Transient inhibition of sphingosine kinases confers protection to influenza A virus infected mice (スフィンゴシンキナーゼの一時的阻害によりインフルエンザAウイルスに感染したマウスを防御) Antiviral Res. 2018年10月、158:171-177 Ebenezer DL et al. Pseudomonas aeruginosa stimulates nuclear sphingosine-1-phosphate generation and epigenetic regulation of lung inflammatory injury (緑膿菌が核内のスフィンゴシン1リン酸産生と肺炎症障害のエピジェネティック制御を刺激) Thorax. 2019年6月; 74(6):579-591。



[3] Kurd R、Ben-Chetrit E、Karameh H、Bar-Meir M、重度のCOVID-19患者に対するオパガニブのコンパッショネート使用。medRxiv 2020.06.20.20099010; doi: https://doi.org/10.1101/2020.06.20.20099010



[4] Movantik(R) (ナロキセゴール) の詳細な処方情報については、www.Movantik.comから閲覧可能。



[5] Talicia(R) (オメプラゾールマグネシウム、アモキシシリン、およびリファブチン) の詳細な処方情報については、 www.Talicia.comから閲覧可能。



[6] Aemcolo(R) (リファマイシン) の詳細な処方情報については、www.Aemcolo.comから閲覧可能。



ロゴ - https://mma.prnewswire.com/media/1334141/RedHill_Biopharma_Logo.jpg



(日本語リリース:クライアント提供)

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