AsiaNet 87159 （2406）

【青島（中国）2020年12月10日新華社＝共同通信JBN】山東省Oceanic Administration（海洋局）のZhang Jiandong総局長はこのほど、山東省人民政府新聞弁公室 （

The Information Office of Shandong Provincial People's Government ）

が開いた記者会見で、2019年の山東省の総海洋生産額は1兆4600億元に達し、中国で引き続き2位にランクされ、中国全体の16.3％を占めたと語った。山東省の海洋部門では、海洋漁業、海洋生物医学産業、海洋塩産業、海洋電力産業、海洋輸送産業の規模がすべて中国で首位にランクされた。

Zhang氏は、海洋生物医学産業は中国で最も有望な戦略的新興産業の1つであると語った。山東省は第13次5カ年計画期間（2016年－2020年）に、革新的海洋医薬品の研究開発を強化し、総額50億元規模の「China Blue Drug Bank Development Fund」を創設し、Shandong Marine Drugs Manufacturing Industry Innovation Center（山東海洋医薬品製造産業イノベーションセンター）を設立し、現代海洋医薬品、現代海洋漢方薬などのための6つの製品研究開発プラットフォームを構築した。学者のGuan Huashi氏のチームが独自に開発したアルツハイマー病の新しい漢方薬であるGV971は、承認、販売され、世界で14番目、中国で2番目の海洋医薬品となった。青島は世界最大の海藻生物製品産業基盤を構築しており、そのアルギン酸塩の生産能力は世界一である。Yantai Dongcheng Pharmaceutical Group Co., Ltd.は、コンドロイチン硫酸の原材料で世界最大のメーカーで、コンドロイチン硫酸注射の国内唯一のサプライヤーである。

Zhang氏は「われわれは先端機器開発と深海への海洋開発の促進に向けた取り組みを倍加する」と語り、海洋エンジニアリング機器製造業は山東省の海洋産業システムにおける新たな戦略的産業であると付言した。山東省は過去5年間に、ハイエンドの海洋エンジニアリング機器製造業の発展を加速させ、手初めに造船・修理、海洋重工業、オフショア石油機器製造のための3つの主要な海洋製造拠点を建設した。Jiaolong、Xiangyanghong 01、Kexue、Hailong、Qianlong、および独自の知的財産権を持つその他の深海海洋機器が使用され、海洋開発の範囲と深さを効果的に拡大している。CIMC Rafflesが独自に設計・製造した超深海半潜水型掘削リグであるBlue Whale 1およびBlue Whale 2は、南シナ海での可燃性氷の試験生産に成功し、中国の深海石油ガス探査・開発能力を世界の先進的ランクへ引き上げた。

さらに、海運業は山東省の近代的海洋システムの構築における重要な主柱となる産業となっている。山東省は、陸海の協調開発を強化し、沿岸港湾リソースを統合することにより、Shandong Port Groupを設立し、青島港、煙台港、日照港を中核とし、威海港、イ坊港、東営港、浜州港など重要な地域的港湾を補足とする沿岸港湾グループ開発パターンを形成し、世界の180カ国・地域の700以上の港と航路を開設している。2019年の山東省沿岸港の貨物処理量は16億1000万トン、コンテナ処理量は3100万TEUに達し、合計処理量は中国の沿海省で2番目にランクされた。青島港の世界をリードする全自動ターミナルのフェーズIおよびフェーズIIプロジェクトは建設を無事に完了し、稼働を開始した。青島港はまた、名誉ある「National Green Port」と「2019 Asia Pacific Green Port」の称号を獲得した。

ソース：The Information Office of Shandong Provincial People's Government