「チタンの時代-未来を創出」2020年国家チタン産業イノベーション・スタートアップコンペティションが攀枝花市で開催

攀枝花市人民政府(Panzhihua Municipal People's Government)

AsiaNet 87437 (0019)

 

【成都(中国)2020年12月30日新華社=共同通信JBN】

*鉄鋼の都市からバナジウムとチタンの首都へ

 

中国で初めてチタン(チタニウム)をテーマにした全国チタン産業イノベーションとスタートアップのコンテスト、「Age of Titanium--Creation of the Future」National Titanium Industry Innovation and Start-up Competition 2020(「チタンの時代-未来を創出」2020年国家チタン産業イノベーション・スタートアップコンペティション)が12月26日、攀枝花市人民政府により、四川省攀枝花市イノベーション・スタートアップオリンピックセンターのロードショーホールで開催された。

 

予選と2次予選を経て、際立った18チームが決勝に進出した。決勝進出者は12の省と市の出身で、中国のチタン産業に関連する地域の全てにわたっていた。中国チタン産業からの多数の優れたプロジェクトとテクノロジーがコンペティションで展開された。それは生物医学での革新的な応用、航空宇宙、船舶工学セクター、攀枝花の既存産業基盤の最適化に貢献した伝統的なスポンジ・チタン、鋳造と鍛造などだった。決勝の後、攀枝花と企業10社との間でプロジェクト協力契約が調印された。これは攀枝花のチタン産業が将来発展する上で、優れた基盤になる可能性がある。

 

近年、攀枝花はバナジウムとチタン産業の成長を推進するため、その豊富なバナジウムとチタン資源ならびに科学技術イノベーションを活用している。同市は国内最大の精錬チタン鉱石供給ベース、そして世界一のバナジウム製品製造地として興隆してバナジウムとチタンの中国の首都という名声を真に具現化しており、バナジウムとチタンの世界クラスの基地になる目標に向かって取り組んでいる。

 

▽環境に配慮した開発哲学が「鉄鋼都市」の変革を推進

 

攀枝花は中国の4大鉄生産地の1つとして、四川省の証明済み鉄鉱石埋蔵量の72.3%を占める71億8000万トンの証明済み鉄鉱石など、大規模な量のバナジウム・チタン磁鉄鉱資源を有している。攀枝花は豊富な鉱物に支えられ、中国南西部で最も重要な資源が主導する工業都市として1970年代初頭には有名になり、攀枝花の広大な周辺エリアでは鉄鉱石産業が興隆し、「鉄鋼の都市」というニックネームにつながった。

 

しかし、初期における大規模な開発は、環境を犠牲にして成し遂げられたものだった。2004年、攀枝花は「中国で空気の質が悪い10大都市」の悪評を得た。開発なのか、環境なのかの対立が激しさを増し、攀枝花は汚染を否定する立場をとった。

 

それから何年もの後、攀枝花は環境の保護と管理に向けて250億人民元以上をコミットした。その中にはPanzhihua Iron and Steel(Pangang)が拠出した120億人民元以上の金額も含まれている。焼結機からの排煙脱硫といった汚染の大きな原因に対処する多数の措置が講じられた。同市は水資源の保護に関し、中国で初めて大規模な課税も行った。経済的、税務的な措置が、企業に技術をアップグレードさせ、産業構造を調整し、クリーンな生産のレベル引き上げを促すために採用された。

 

さらに、攀枝花は森林伐採と農耕地の開墾を中止することを決定し、材木の不法伐採、土地の開拓、森林破壊を低減させる厳格な法律が制定された。深刻に弱体化した金沙江乾熱河谷の生態系を復旧するため、環境保全と大規模な緑化の取り組みが実行された。その結果、同市は62%の森林率を有している。

 

この多方面にわたるアプローチの下、攀枝花の山の緑、水の清澄さ、空気の良さは劇的に改善した。測定データによると、攀枝花は何年にもわたり、連続して年間の97%以上で良好な空気の質を一貫して維持し、PM2.5の値は1年を通して35マイクログラム以下に保たれている。その結果、攀枝花は中国で有名な太陽光と健康維持の都市の1つになった。

 

▽バナジウムとチタンの科学的・技術的イノベーションが産業アップグレードを高める

 

50年以上にわたる開発期間中、典型的な資源主導の都市だった攀枝花は資源の優位性を最大化することに取り組み、そのバナジウムとチタン産業が進む道を「先進的で洗練され、一流」への位置付けをした。それにより、バナジウム・チタン磁鉄鉱資源の総合的な利用における中国のサクセスストーリーになった。

 

豊富なバナジウム・チタン磁鉄鉱資源の点において、攀枝花は世界最大のチタン埋蔵量を持ち、国内と全世界総量のそれぞれ93%と35%を占めている。世界第3位の規模のバナジウム埋蔵地域として、攀枝花は国内と全世界総量のそれぞれ63%と11%を占める。2016年から2019年にかけて、攀枝花は科学技術のブレークスルーに関する全世界を対象にした一連の入札に50億人民元以上を投資し、高炉スラグのチタン抽出、宇宙産業向けのバナジウム・アルミ合金、航空宇宙におけるチタンとチタン合金の応用などといった大きな科学技術イノベーションプロジェクトを加速することに寄与した。

 

近年、こうしたイノベーションプロジェクトによって10を超える最先端のバナジウムとチタン技術の研究開発と、真空連続チタンコーティングやチタン合金リハビリテーション機器といった洗練された製品の研究開発に成功する結果を出している。それと共に、バナジウムとチタンの数十の高精度鋳造製品が先端産業で応用されている。攀枝花はチタン素材、チタンパイプ、チタンワイヤー、チタンパウダーなどの製品の製造能力を持ち、世界最高のチタン製品製造地として、そして中国トップのチタン原料生産地としての地位に上った。攀枝花はNational Strategic Resource Innovation Development Pilot Zone(国家戦略資源イノベーション開発試験区)でもあり、バナジウム・チタン磁鉄鉱総合使用規格化技術の国家レベルのバナジウム・チタン・ハイテク区と国家委員会が設立されている。

 

攀枝花はバナジウム・チタン磁鉄鉱資源を足掛かりに、数十年の開発を経て世界トップのバナジウム生産地に、そして中国最大のチタン原料とチタン処理事業体へと変革を果たした。特筆すべきは、Pangangが製造した100メートルのバナジウム含有鉄鋼製レールで、「国家輸出品質検査免除」の認定を受けた唯一のトップクラスの鉄鋼製レールである。天然バナジウム含有物によって際立った耐腐食性と優れた耐久性が実現した主力製品で、国家の重要プロジェクトや京津都市間鉄道、青海チベット鉄道といった寒冷で標高が高い地域のプロジェクトで幅広く使用され、全世界の30を超える国と地域に販売され、中国の高速鉄道が世界クラスの速度に達することを支えている。

 

さらに、関連する大学や技術の人材も紹介や育成を通し、攀枝花のバナジウムとチタン産業の変革とアップグレードの中で重要な役割を果たしている。攀枝花のバナジウムとチタン産業を主導する人材構築とブレークスルー計画の「Titanium and Its Composite Material Deep Processing and Surface Treatment Innovation Team(チタンとその複合材料の高度加工ならびに表面処理イノベーションチーム)」の契約が2020年5月22日に調印され、攀枝花で専門知識を発揮するための関連人材資源のさらなる可能性を導き入れた。

 

将来、世界クラスのバナジウムとチタン産業の基地になるという大望に呼応し、攀枝花はそのVanadium and Titanium New CityとPanzhihua-Xichang Science and Technology Cityを利用し、National Strategic Resource Innovation Development Pilot Zoneとしての地位のプラットフォームの優位性を十分に活用し、鉱物資源、十分に確立した産業サポート、固有の産業と他の強みを最大化して世界クラスのバナジウムとチタン産業の基地としての地位を得るだろう。

 

ソース:Panzhihua Municipal People's Government

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