乳幼児のアレルギー疾患が増加する中、アレルギー予防を目的に、肌を保湿する母親はわずか2割強

コロナ禍による生活様式の変化が影響!?乳幼児の湿疹、かぶれが増え悩んだ母親は半数近くに!

翠松堂製薬

翠松堂製薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:谷村真一)は、第一子出産を控えた女性500名※1、第一子を1年以内に出産した女性500名※2を対象に「乳幼児の保湿とアレルギー」に関する意識調査を実施いたしました。

近年、乳幼児のアトピー性皮膚炎や食物アレルギーが増加する中、乾燥や湿疹により肌からアレルゲンが侵入し、アレルギーを発症することが明らかになり、産後すぐから乳幼児の肌を保湿する重要性が高まっています。本調査は、乳幼児の肌の保湿とアレルギーに関する意識や実態を明らかにし、アレルギーの正しい知識習得、「洗浄+保湿」の実践により乳幼児をアレルギーから守る「予防スキンケア」の重要性を啓発するため行いました。

※1以下、産前母親と表記 ※2以下、産後母親と表記

 

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【要 約】

① 母親が子どものアレルギーに悩む実態が明らかに!産前母親は約8割、産後母親は約6割

・「子どものアレルギーについて、不安や心配がある。」と答えた母親は産前で76.6%、産後も63.6%と多くの母親が、出産前、出産後も不安を抱いている実態が明らかになった。

 

② 保湿する理由は何?アレルギー予防を目的に保湿を実践する母親はわずか2割強

・アレルギー予防において保湿が重要と言われる中、お子さまに保湿をした(しようと思った)理由を「アトピー性皮膚炎の予防」と答えた産前母親は36.3%、産後母親は40.1%、「食物アレルギーの予防」と答えた産前母親は6.4%、産後母親も16.4%だった。「アトピー性皮膚炎予防」、「食物アレルギー予防」を理由に選んだ母親の全体平均は24.8%となり、アレルギー予防として保湿を実践している母親は2割強と少なかった。

 

アレルギー予防のための保湿は「産後すぐ」が望ましい!しかし、4人に1人の母親が「産後1ヶ月以降」と遅れて開始

・肌からのアレルゲン侵入を防ぐには産後すぐからの保湿が重要である中、出産後の保湿開始時期を「産後1ヶ月以降」と回答した産前母親は25.6%、産後母親は23.7%とほぼ4人に1人が遅れて開始していたことがわかった。

 

④ 「乳幼児の肌は潤っている?」「アレルギーは遺伝する?」誤った先入観が浮き彫りに

・アレルギーや乳幼児の肌の特徴に関する文章の正誤を確認したところ、産前母親73.4%、産後母親60.0%が「乳幼児の皮膚は大人と比べると水分量が多い」と回答(正解=乳幼児の肌は大人に比べ水分が蒸散しやすい)、また産前母親37.2%、産後母親37.6%が「特定の食物アレルギーは親から子へ遺伝する」と回答(正解=遺伝しない)し、誤った先入観が目立った。

 

⑤ 「アレルギーは肌から連鎖的に発症する!」重要なリスクが母親に知られていない

・「食物アレルギーは原因となる食物成分を口から取り入れることだけでなく、湿疹やかさつきのある皮膚から侵入することで発症する」ことを知っている産前母親は12.4%、更に産後母親も23.8%と低く、アレルゲンが肌から侵入しアレルギーを発症(経皮感作)するリスクがほとんど知られていない実態が明らかになった。

・「乳児期にアトピー性皮膚炎がある場合、成長にともなって食物アレルギーやぜん息、鼻炎などほかのアレルギー疾患を発症する確率が高くなる」ことも産前母親は16.8%、産後母親は20.2%と、アレルギーが連鎖的に発症するリスクも知られていなかった。

 

⑥ 3人に1人の産前母親が保湿方法を学べていない!「産後すぐ」に必要な予防スキンケアが実践できない可能性も!?

・産前母親の29.0%、産後母親の12.4%が「保湿方法を学んだことはない」と回答し、産前母親は約3割が学んでいなかった。

 

⑦ 今年も続くコロナ禍、2020年に「子どもの湿疹、かぶれが増え悩んだ」産後母親は半数近くに!

・2020年に「子どもの顔、手足、体に湿疹やかぶれが増え悩んだ」産後母親は43.6%となり、多くが肌の悩みを抱えていた。

 

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【詳細】

 ① 母親が子どものアレルギーに悩む実態が明らかに!産前母親は約8割、産後母親は約6割

「お子さまのアレルギーについて、不安や心配はありますか?」と聞いたところ、産前母親は76.6%、産後母親は63.6%が「とてもある」「ある」と回答し、多くの母親が、産前、産後もアレルギーについて不安や心配を抱いていることがわかりました。[グラフ①]

 

グラフ①

 

 ② 保湿する理由は何?アレルギー予防を目的に保湿を実践する母親はわずか2割強

保湿を実践している、またはしようと思っている産前母親は97.0%、産後母親は97.8%と高い割合でした。[グラフ②]

更にその母親へ「お子さまに保湿をした(しようと思った)理由」と聞いたところ、肌の乾燥や肌荒れ、湿疹の予防など見た目に現れた症状の軽減に関する項目は6割~8割以上の高い割合を示しました。一方、アトピー性皮膚炎の予防は産前母親36.3%、産後母親40.1%、食物アレルギーの予防は産前母親6.4%、産後母親16.4%と2割にも満たない結果となり、保湿が肌のバリア機能を高め、肌からのアレルゲン侵入を防ぐことに役立つことが、十分に理解されていない実態が明らかになりました。[グラフ③]また、「アトピー性皮膚炎予防」、「食物アレルギー予防」を理由に選んだ母親の全体平均は24.8%と低い結果となりました。

 

グラフ②

 

グラフ③

 

 ③ アレルギー予防のための保湿は「産後すぐ」が望ましい!しかし、4人に1人の母親が「産後1ヶ月以降」と遅れて開始

「出産後、お子さまの保湿はいつから開始しましたか。(いつからが適切だと思いますか。)」と聞いたところ、産前母親は25.6%、産後母親は23.7%が「産後1ヶ月以降」と回答しました。肌からのアレルゲン侵入を防ぐには「産後すぐ」からの保湿が重要である中、4人に1人の母親が正しい実践をしていない状況がわかりました。 [グラフ④]

また、産後母親へ夏と冬のお子さまの保湿頻度を比較した際、69.5%が「冬の方が多い」と回答ました。乳幼児の肌は水分の蒸散量が多く、また10歳頃までは皮脂量が少なく乾燥しやすいと言われております。夏冬においても同じ頻度で保湿することが重要である中、季節によって頻度が異なる状況が明らかになりました。[グラフ⑤]

 

グラフ④

グラフ⑤

 

④ 「乳幼児の肌は潤っている?」「アレルギーは遺伝する?」誤った先入観が浮き彫りに

アレルギーや乳幼児の肌の特徴に関する文章の正誤を母親に確認したところ、乳幼児の肌は大人に比べ水分が蒸散しやすいにもかかわらず産前母親73.4%、産後母親60.0%が「乳幼児の皮膚は大人と比べると水分量が多い」と回答し誤った先入観が目立ちました。また、産前母親37.2%、産後母親37.6%が「特定の食物アレルギーは親から子へ遺伝する」、産前母親39.8%、産後母親30.0%が「妊娠中・授乳中の女性が添加物を多く含むものを食べると、その子どもはアレルギーになりやすい」と回答し、こちらも3割以上の方が誤解されていることがわかりました。[グラフ⑥]

グラフ⑥

 

⑤ 「アレルギーは肌から連鎖的に発症する!」重要なリスクが母親に知られていない

「アレルギーや乳幼児の肌に関する情報」で知っていることを聞いてみると、「食物アレルギーは原因となる食物成分を口から取り入れることだけでなく、湿疹やかさつきのある皮膚から侵入することで発症する」ことを知っている産前母親は12.4%、産後母親は23.8%でした。また、「乳児期にアトピー性皮膚炎がある場合、成長にともなって食物アレルギーやぜん息、鼻炎などほかのアレルギー疾患を発症する確率が高くなる」ことも産前母親は16.8%、産後母親は20.2%と低い結果でした。アレルゲンが肌から侵入しアレルギーを発症する「経皮感作」やアトピー性皮膚炎から複数のアレルギーを連鎖的に発症する「アレルギーマーチ」など、アレルギー予防を正しく実践する上で重要なリスクの理解が不足している実態が明らかになりました。[グラフ⑦]

 

グラフ⑦

 

⑥ 3人に1人の産前母親が保湿方法を学べていない!「産後すぐ」に必要な予防スキンケアが実践できない可能性も!? 

「乳幼児の保湿方法について、どこで学びましたか?」と聞いたところ、産前母親の29.0%、産後母親の12.4%が「学んだことはない」と回答し、保湿について学ぶ機会が不足していると判明しました。保湿は「産後すぐ」行うことが適切と言われている中、産前母親の約3割が保湿について学んでおらず、適切な時期に保湿を開始できていない可能性が明らかになりました。

また、「小児科・皮膚科」は産前母親12.0%、産後母親26.0%、「産婦人科・助産院」は産前母親17.0%、産後母親37.2%と回答した一方、「情報サイト」も産前母親32.0%、産後母親40.8%と多く、医療機関と同程度もしくはそれ以上に学びの場として「情報サイト」を選択される傾向にあり、情報の正確性や信頼性が求められていることがわかりました。[グラフ⑧]

 

グラフ⑧

 

⑦ 今年も続くコロナ禍、2020年に「子どもの湿疹、かぶれが増え悩んだ」産後母親は半数近くに!

2020年に「子どもの顔、手足、体に湿疹やかぶれが増え悩んだ」と回答した母親は43.6%となり、多くの方が子どもの肌の悩みを抱えていたことがわかりました。 [グラフ⑨]

 

グラフ⑨

 

【TOPICS】コロナ禍で乳幼児を取り巻く環境が変化

外出自粛の影響で花粉症が減少した一方、在宅で過ごす時間が長くなり、ダニやほこりなどアレルゲンと接触する機会は増加しており、経皮感作リスクは高まっているといえるでしょう。近年のアレルギー増加は生活環境がきれいになり、寄生虫や細菌への感染が減少したことが原因の一つと言われています(衛生環境仮説)。コロナ禍では「手洗い、うがい、消毒」で衛生環境が更に良くなることで、かえってアレルギー発症のリスクが上昇する可能性があり、経皮感作を下げるため「予防スキンケア」がますます重要になるでしょう。

 

・「乳幼児の保湿とアレルギーに関する意識調査」概要

■調査期間  2021年1月7日~1月8日

■調査対象  第一子出産を控えた女性500名・第一子を1年以内に出産した母親500名

        ※アレルギー疾患で小児科・皮膚科に通院中、通院経験がある人を除く

■調査方法  インターネット調査

 

<監修専門家のコメント>

岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 特命教授

日本小児アレルギー学会理事 池田 政憲先生

 

近年、乾燥や湿疹により肌からアレルゲンが侵⼊することで、アレルギーの発症リスクが高まることが明らかになり、アレルギー予防には生後すぐからのスキンケアが重要であることが解ってきています。ご自身のお子さんをアレルギーにしたくないと考えるお母さんが大多数であるにも関わらず、アレルギー予防のための保湿の時期や、アレルギー発症の要因が肌にあることなど、『スキンケアとアレルギーの関連性』が十分に理解されていないことが今回の調査で明らかになりました。

 

乳幼児期にアトピー性皮膚炎を発症してしまうと、その後、食物アレルギーや喘息等さまざまなアレルギー疾患を発症(アレルギーマーチ)する確率が高まります。産後すぐから、「洗浄+保湿」による予防スキンケアを実践するためには、妊婦さんのうちから正しい情報や知識をもつことが大切ですが、3人に1人の妊婦さんが保湿方法を学べていないという実態も明らかとなりました。我々医療機関も含め、より多くの妊婦さんやお母さま方に対して予防スキンケアに関する啓発活動を行っていく必要があると感じます。

 

<翠松堂製薬株式会社ご紹介>

翠松堂製薬(本社:東京都中央区銀座4-8-10)は、有効性、安全性の高い医薬品や機能性食品をご提供し、皆様の快適な毎日をサポートする製薬会社です。 創業は1570年、室町時代末期です。江戸時代には、時の関白二条家より直参調薬所としてのお墨付きをもらい、「二条殿御薬所」として宮中をはじめ、全国的に秘伝の民間薬や漢方薬を販売しておりました。現在は、永年培われた伝統を今に活かしながら、医薬品にとどまらず健康食品や機能性化粧品という新たな分野の開発にも挑戦し、多様化するニーズにお応え出来るよう、日々取り組んでおります。

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

グラフ⑨

グラフ⑤

グラフ④

グラフ①

池田 政憲先生

グラフ⑥

グラフ②

グラフ③

グラフ⑧

グラフ⑦

翠松堂製薬ロゴ

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