がんを早期に発見するマイクロRNA検出技術の有効性を検証する共同研究契約を株式会社東芝と締結

 リゾートトラストグループが運営支援する医療法人社団ミッドタウンクリニック、および当社 の 100%子会社である株式会社ハイメディックは、株式会社東芝(東京都港区、以下、東芝)が 2019 年 11 月に開発を公表した血液中のマイクロ RNA(*1)を使ったがん検出技術の実証を行うため、同社と共同研究契約を本日締結しました。

 

 東芝のマイクロ RNA 検出技術は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の次世代治療・診断 実現のための創薬基盤技術開発事業(体液中マイクロRNA測定技術基盤開発(*2))に参画して開 発したものです。東京医科大学の落谷 孝広教授と国立がん研究センターが持つ高度な医学的知見と、東芝独自の電気化学的なマイクロRNA検出技術を融合し、すい臓がん、乳がんなど13種類のがんの患者と健常者を短時間に99%の精度で網羅的に識別できることを研究開発レベルで確認し ていました。この中にはステージ0の検体も含まれており、その研究成果は、13種類のいずれかのがん罹患を簡便・高精度に検出するスクリーニング検査への適用と独自のマイクロRNAチップと専用の小型検査装置を用いることで、検査時間を短縮し、即日検査への適応が可能になると考えています。今回の共同研究は、東芝と医療法人社団ミッドタウンクリニックのそれぞれが持つ技術、ノウハウ、知見等を活用し、およそ 1,000 検体に本技術を適用することで、研究成果であ るマイクロRNAを用いた「がんスクリーニング技術」の有効性を検証することを目的としています。

 

 なお、本共同研究は、株式会社ハイメディックが運営するグランドハイメディック倶楽部 ハイメディック東京日本橋コース(*3)において、PET をはじめ先進の検査機器を複合的に使用した がん検診とマイクロRNA 検出技術を組み合わせて、医療法人社団ミッドタウンクリニックが検証 を行う予定です。

 

 当社グループのメディカル事業参入は、ホテル会員様のご意見から「健康」に関するニーズを見出したことがきっかけでした。1994年にハイメディック山中湖コースで世界に先駆けてPETをがん検診に導入。その研究成果が日本核医学会のがん検診ガイドラインづくりに活かされるなど、国内のPET普及とがんの早期発見率向上に大きく貢献しました。また、そうした実績を積み重ねる一方で、がん先端免疫治療や高精度放射線治療を提供するクリニックの運営支援にもグループとして取り組み、「がんを見つける」から「がんを治療する」へとソリューションを拡げてきました。2019年11月には、連結子会社である株式会社CICSが、ステラファーマ株式会社と共同で国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院において、悪性黒色腫と血管肉腫を対象に放射線治療法の一種である「BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)」の治験を開始(phase 1 進行中)しています。

 こうした取り組みの背景には、「がんで大切な人を亡くさない社会を作りたい」という、がん検診・治療にかかわってきた、当社グループのビジョンがあります。これまで培ってきた複合検診 のノウハウとマイクロRNA検出技術を組み合わせることで、新たながん検診の形を確立し、がん の早期発見から早期治療まで一貫したソリューションを築いてまいります。

 

■医療法人社団ミッドタウンクリニック

「日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニック」について

2007 年東京・六本木に開設した「東京ミッドタウンクリニック」の姉妹クリニックとして、2020 年 5 月に誕生。 グランドハイメディック倶楽部 ハイメディック東京日本橋コースの検診を受託しているほか、企 業健診や内科などの一般外来も併設しています。

総院長:田口 淳一(グランドハイメディック倶楽部 理事)

院長:畑 啓介

 

外観受付個室

■グランドハイメディック倶楽部について

高級会員制リゾートなどを展開するリゾートトラストグループのメディカル事業として誕生。 1994 年に山中湖クリニックで世界に先駆けてPETを取り入れたがん検診を開始。PETにCTやMRIなどの画像診断機器や血液検査などを複合的に組み合わせたこの検診システムは「山中湖方式」と称されています。会員数は 2 万 3 千人を超え、2020年6月にハイメディック東京日本橋コース を開設し、全国に 8 コースを展開。検診で異常が見つかった際の適切な医療機関のご紹介から、倶楽部ドクターや看護師資格を持つ医療コンシェルジュによる、日常的な健康のサポートまで幅 広く行っております。

【グランドハイメディック倶楽部WEBサイト】

https://www.himedic.jp/

 

*1 マイクロRNA体の中で遺伝子やタンパク質を制御している 20 塩基程度の短い核酸分子で、血液中にも安定に存在していることが知られている。最近、血液中のマイクロRNAの種類と量を調べると、肺がんや乳がんなどの様々ながんを早期に見つけられる可能性のあることが分かり、新しい診断マーカーとして期待されている。

 

*2「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」事業 2014~2018年に国立がん研究センターが中核となり行われたプロジェクト。がん早期診断の実現を目指し、血清中のマイクロRNAと13種類のがんとの関係を網羅的に解析した。

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2014/0613/index.html  

 

*3「グランドハイメディック倶楽部<ハイメディック東京日本橋コース>」会員のうち希望者が対象。検査数が上限に達し次第受付終了。本コースは、日本橋室町三井タワー ミッドタウンクリニックに検診を委託。

 

                                            以上

 

 

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