世界初&日本初が続々!福井県立恐竜博物館特別展「海竜 ~恐竜時代の海の猛者たち~」好評開催中

首長竜研究の佐藤たまき博士(東京学芸大学)講演会「海生爬虫類の世界」を7月31日に開催!

福井県

 福井県は、2024年(令和6年)春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向け、首都圏を中心に福井県の魅力を伝え、ふくいファン拡大に向けた情報発信を強化しています。

 現在、恐竜化石発掘量日本一の福井県にある世界三大恐竜博物館の一つ「福井県立恐竜博物館」にて、令和3年度特別展「海竜 ~恐竜時代の海の猛者たち~」を 10月31日(日)まで開催中です。

 

特別展 メインビジュアル

 

 特別展は2年ぶりの開催で、同館初となる「海竜」と呼ばれる海生爬虫類に焦点を当てています。爬虫類が陸から海へと進出していった時代の生物で世界最古級の魚竜類とされている「ウタツサウルス」の化石や、全長約8メートルの首長竜「エラスモサウルス」、全長約13メートルのモササウルス類「ティロサウルス」の複製全身骨格化石などを展示。他にもティラノサウルス類の原始的な一種、エオティラヌス・レンギの頭骨を世界で初公開しています。標本の音声解説は、「名探偵コナン」のコナン役の声優・高山みなみさんが担当します。

   

 

中生代の海の中で進化した”海竜”の秘密に迫る!

 恐竜が陸上を闊歩していた中生代、海の中では首長竜類やモササウルス類などの巨大な海生爬虫類が繁栄していました。しかし、これらの海生爬虫類の生態や進化については一般にはそれほど広く知られていません。そこで本特別展では、“海竜”とよばれる絶滅した海生爬虫類に注目し、約2億5千万年前(三畳紀前期)~6600万年前(白亜紀末期)にかけての標本約80点を五つのゾーンに分けて紹介し、その生態や進化の秘密に迫ります。また、巨大な海生爬虫類の繫栄を支えた豊かな海の環境や陸上の覇者ティラノサウルス類についても紹介していきます。

 

特別展 会場図(特別展公式HPより抜粋)

 

 

特別展の見どころ

 

三畳紀、海へと進出した初期の海生爬虫類の進化や、当時の海の様子を紹介

 約2億5千万年前に陸から海へ“進出”した爬虫類(はちゅうるい)は、やがてどんどんと多様化していきました。全長約90センチの全身が岩に封入された「グリフォデルマ・カンギ」もその一つで、日本初公開となります。中国・雲南省の約2億3800万年前(三畳紀中期)の地層から発見された化石です。

 「板歯(ばんし)類」という絶滅した爬虫類の一種で、石畳のような板状の歯が並ぶ特徴を持ちます。ただ下あごの先には歯がなく、口先で海底の泥などを払い、貝などを食べていたとみられています。

 その他、日本初公開の化石6点が展示されます。貴重な実物化石を見比べて、初期の海生爬虫類の進化を学ぶことができます。

 

 

後期三畳紀からジュラ紀に大繁栄した魚竜類の進化の秘密に迫る!

 宮城県南三陸町(旧歌津(うたつ)町)にある約2億5千万年前(三畳紀前期)の地層から発見されたウタツサウルス・ハタイイ。爬虫類(はちゅうるい)が陸から海へと進出していった時代の生物で、世界最古級の魚竜類とされています。この時代の資料は乏しく、解明されていないことは山積みで、魚竜類の進化の過程を探る上でも、極めて重要な標本といわれています。ウタツサウルスは全長が最大で約3メートルあったと推定されています。

 魚竜の進化の謎を解く最古級の魚竜類、ウタツサウルスのCG動画が初公開されます。NHK「ダーウィンが来た!」の制作チームによる、迫力のCG映像に仕上がっています。

 

 

 白亜紀、巨大な体を得て当時の生態系の頂点に君臨した首長竜類やモササウルス類が登場! 

 1億年前の海に君臨していたモササウルス類の一種が、ティロサウルス・プロリゲルです。今回は約8千万年前(白亜紀後期)の米国カンザス州の地層で、1911年に発見された全身の化石の複製が展示されます。発掘者の名前から「バンカー」という愛称を持つ個体で、全長約13メートルと同種の化石では最大といわれています。別の複数の個体の化石からは胃の内容物も見つかっています。サメの歯のほか、小型のモササウルス類や首長竜の骨などが含まれ、太古の海で食物連鎖の頂点にいたことを示しています。頭部に別の個体のものとみられるティロサウルスの歯形が残る化石もあるといわれています。

 巨大な海生爬虫類の繁栄を支えた、白亜紀の豊かな海について学べます。

 

 

 巨大な海竜が海中を支配した白亜紀に、陸上に君臨した猛者、ティラノサウルス類に迫る!

 モササウルス類や首長竜類が海に君臨していた1億年前の世界。その時代の陸上の様子も特別展で紹介されます。白亜紀を代表する肉食恐竜のティラノサウルス類の原始的な一種が、エオティラヌス・レンギです。英国・ワイト島の約1億2700万年前(白亜紀前期)の地層で発掘された化石から、立体的に復元した頭骨が世界で初めて公開されます。元々の化石は、英国の博物館「ダイナソー・アイル」に、ばらばらの状態で所蔵されており、その化石をコンピューターに取り込み、立体化しました。 

 初お披露目となるティラノサウルス幼体復元ロボット「フクイベナートル復元ロボット」にも注目です。一緒に写真を撮ることもできます。

 

 

佐藤たまき博士(東京学芸大学)による講演会

 7月31日(土)には、首長竜研究の佐藤たまき博士(東京学芸大学)による講演会が開催されます。

 

◎特別展講演会「海生爬虫類の世界」

・日時:7月31日(土) 13時00分~14時30分

・内容:陸で恐竜たちが栄えた中生代には、海でも首長竜や魚竜などの様々な爬虫類が現れて多様化しました。本講演では、中生代の海生爬虫類の様々なグループを取り上げ、日本で見つかる化石についても紹介します。

・講師:東京学芸大学 佐藤たまき 博士

・場所:福井県立恐竜博物館講堂

・備考:特別展「海竜~恐竜時代の海の猛者たち~」の関連行事です。参加は無料です。実施の際にスタッフが記録用に写真を撮影します。一部はWebや出版物等に掲載させていただくことがあります。

 

 

開催概要

名  称   海竜~恐竜時代の海の猛者たち~

開催期間   2021年7月16日(金)~10月31日(日)

開催場所   福井県立恐竜博物館 特別展示室

住  所   福井県勝山市村岡町寺尾51-11

観覧料金   一般:1,300円/高校・大学生:800円/小・中学生:600円/70歳以上:500円

       未就学児:無料(団体割引あり)

注意事項   博物館の入館には、ホームページからの予約が必要です

開館日時   ホームページをご覧ください

ホームページ https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/special/kairyu/

 

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