冬の起床時は血圧が上昇しやすい!血圧上昇を抑えるための上手なエアコン暖房の使い方とは?

<三菱電機とオムロンヘルスケアが冬季の「室温と血圧」の関係性を共同で検証>

2022年2月10日11:00

【霧ヶ峰 Times】~霧ヶ峰は、快適な室内環境づくりの情報をお届けします~

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 一年の中でも特に寒さが厳しい時期を迎えています。日本高血圧協会の理事長である島本 和明先生によると、寒くなると人のからだは体温を逃さないように血管を収縮させるため、血圧が上がりやすくなるそうです。また、朝起きたときは、一日のうちで最も血圧が上昇しやすいので、「冬の起床時」は特に注意が必要になるそうです。

 三菱電機株式会社(以下:三菱電機)とオムロン ヘルスケア株式会社(以下:オムロンヘルスケア)は、冬の起床時の血圧について共同で実験を行いました。実験の結果、起床前にエアコン暖房を活用することで、起床時の血圧上昇を抑えられることがわかりました。

 上記実験結果をうけて、三菱電機 霧ヶ峰PR事務局では、「冬の起床時のエアコン暖房利用状況」についてインターネット調査を実施いたしました。その結果、起床時にはエアコン暖房をつけていない人が多いことがわかりました。そこで今回、三菱電機とオムロンヘルスケアが共同で行った実験結果と、冬の起床時のエアコン暖房の活用方法についてご紹介いたします。

 

 

 

1.起床時にエアコン暖房を使用している人はわずか22.8%!

今回、三菱電機 霧ヶ峰PR事務局が実施した「冬の起床時のエアコン暖房利用状況」に関するインターネット調査の結果、冬の就寝時のエアコン暖房使用状況について、「就寝時は使用していない」人が半数以上を占め、「就寝中はつけっぱなしにしている」人が14.0%、「起床前に入りタイマーを利用している」人が5.3%、「入りタイマーと切タイマーを同時に利用している」人が3.5%となり、起床時にエアコン暖房を使用している人は22.8%しかいないことがわかりました(グラフ1)。

 さらに、就寝時にエアコン暖房を使用している人に「室内のどの辺りの温度を意識して設定温度を決めて いるか」質問したところ、56.9%の方が「部屋全体」と回答しました(グラフ2)。

 また、調査対象者全体のうち、「冬は血圧が高くなりやすい傾向がある」と知っている人は59.3%(グラフ3)、「起床時は、一日のうちで血圧が一番高くなるタイミングである」と知っている人は43.2%という結果になりました(グラフ4)。

 


 

 


 

2.冬の起床時は、エアコン暖房の入りタイマーを1時間以上前から設定するのがおすすめ!

 三菱電機とオムロンヘルスケアは、男女248名に対し、起床1時間前までに寝室のエアコンで部屋を暖めた場合(エアコンの入タイマー機能使用)とエアコンを利用しない場合について、家庭血圧※1を測定して血圧上昇を比較しました。

 実験の結果、グラフ5の通り、エアコンを利用した場合の血圧上昇は3.1mmHg、エアコンを利用しない場合は5.0mmHgとなり、エアコン暖房を利用した方が血圧上昇は1.9mmHg低くなることが分かりました。さらにグラフ6より、特に起床時の血圧上昇が大きい人※2の場合は、起床時にエアコンを利用した場合、利用しない場合よりも平均で5.3mmHg低くなっており、起床前から室内を暖めることにより血圧上昇が緩和されやすいことがわかりました。

※1 自宅で測定した血圧量

※2 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」より就寝時に対する起床時の血圧上昇の平均が15mmHgを超えると、血圧上昇に起因する病気の発症リスクが高まると報告されている。

 

 


 

3.起床時の室温管理は「床付近の室温」に注目!

 2の実験では、起床前からエアコンを利用して室内を暖めた方が、血圧の上昇を抑えられることが分かりました。さらに、血圧が上昇した件数の割合を、「床付近」と「床から高さ1m」での温度帯別に比べてみたところ、「床から高さ1m」よりも「床付近」の温度をコントロールすることで起床時の血圧の上昇を抑えられることが分かりました※(グラフ7)。 ※各場所の室温を20℃以上まで暖めた場合。

 

前述の調査のグラフ2から、就寝時にエアコン暖房を使用している人で「室内のどの辺りの温度を意識して設定温度を決めているか」という設問で、56.9%の方が「部屋全体」と回答していたとおり、室温設定に関しては「部屋全体」を意識している方が過半数でした。

足首は温度の差を感じやすい部位とされています。通常、室温は床から高さ1m前後を計測しますが、冬の起床時は、血圧上昇を想定して足首に近い「床付近の温度」を意識してみましょう。

 


 

4.冬は、ちょっとした工夫を取り入れて血圧に配慮した生活を!

 上記の実験結果を受けて、血圧変動のリスクを下げる部屋での過ごし方や血圧変動への注意点などについて、日本高血圧協会の理事長である島本 和明先生から解説していただきます。

 


 今回の実験では、起床前に寝室内の温度を上げておくことによって、多くの被験者の方の血圧上昇の幅が抑えられるという結果でした。寝室から寒い廊下などに移動する際の急な気温変化の影響で血圧が急上昇することがありますが、部屋の移動だけでなく、起床時にも注意が必要です。暖かい布団から寒い寝室に出た時や、裸足で冷えた床に接した時などは血圧が上昇しやすくなります。そのような時は、暖房機器のタイマーを使い起床時の室温を調整しておく、暖かい室内用の履物を準備しておくなどの工夫をすることで、血圧変動のリスクを下げることができます。

 寝室の中であっても血圧上昇のリスクがあることを注意喚起するという点で今回の実験は有意義なものだと言えます。

 

<男性は30歳、女性は40歳から家庭で血圧測定をはじめましょう>

 高血圧は自覚症状がありません。高血圧を発症するタイミングは男女で異なりますが、男性は女性よりも早く発症する傾向があります。男女ともに50歳を超えると半数以上が高血圧になるといわれています。高血圧は上手に血圧をコントロールすることで、脳・心血管疾患のような重大疾病の発症リスクを下げることができます。男性は30歳から、女性は40歳から家庭での血圧計測を開始することを強くお勧めします。

 

 

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オムロンの血圧計がグローバル累計販売台数で3億台突破

オムロンヘルスケアは、血圧を診察室で測ることが当たり前だった1970年代に血圧計1号機を発売。

以来、誰でも、家庭で簡単・正確に測れる血圧計を追求し、現在では世界110以上の国々で使われています。近年では、腕時計型のウエアラブル血圧計や、心電計付き上腕式血圧計など新たなデバイスを提供しています。

 

血圧計累計販売台数3億台突破記念サイト

https://www.healthcare.omron.co.jp/million/

 

 

【インターネット調査概要】

■グラフ1~4

・調査対象者:東京・大阪在住の20-69歳の男女600名

・調査方法:インターネット

・調査期間:2021年12月3日(金)~12月5日(日)

 

【実験概要】

■グラフ5~7

・調査対象者:国内在住の20-70歳の男女248名

※4日間以上データを取得できた人を有効とした(202名)

・調査方法:

調査期間の半分は起床時にエアコンを利用せず、調査期間の残り半分は、起床1時間前までに入タイマー機能を使ってエアコンをつける条件で過ごし(設定温度は任意)、就寝前・起床後に家庭血圧を測定した。

・調査項目:

温湿度 寝室において、床付近、床から高さ1mの2カ所で、10分間隔の連続測定

家庭血圧(最高血圧/最低血圧) 寝室において、就寝前、起床後の1日2回測定

・調査期間:

2019年3月17日(日)~4月20日(土)のうち、各世帯14日間(98名)、

2019年12月1日(日)~2020年2月8日(土)のうち、各世帯20日間(150名)

合計248名

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プレスリリース添付画像

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グラフ5

KV

グラフ4

グラフ3

グラフ2

グラフ1

グラフ7

島本先生プロフィール

グラフ6

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