[3月8日は国際女性デー] 女性も更年期以降高血圧になりやすいことを知らない人は3人に1人

女性は40歳から家庭での血圧測定を開始することを推奨

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:荻野 勲、以下当社)は、3月8日の国際女性デーに向けて、「更年期世代の女性の高血圧」について血圧管理の重要性と健康管理について産婦人科医師および循環器内科医師にうかがいました。また、2021年9月と11月におこなった全国の高血圧患者を対象とした意識調査から、女性は40歳から家庭での血圧測定の習慣をもつことが大切であることがわかりました。

 

<調査のまとめ>

1. 女性も更年期以降高血圧になりやすいことを知らない人は3人に1人

2. 男性は30代後半から、女性は40歳以降から高血圧と診断される人が多い

3.  30代から血圧測定をしている女性は13.2%。高血圧の可能性があると言われてから測り始める40代は35.4%で約2.7倍と大幅に急増

 

. 女性も更年期以降、高血圧になりやすいことを知らない人は3人に1

若いころから血圧が低めで、「自分は低血圧」と思っている女性は少なくありません。50~60代の高血圧と診断されている女性518名に調査したところ33.4%の人が「更年期に血圧が上昇する場合がある」ことを知らないことがわかりました。(※調査1) 女性は更年期を境に高血圧になるリスクが高まると言われています。若いころは低血圧であったから大丈夫だと思わずに、健康診断の活用とともに家庭での血圧測定おこなうなど、高血圧の予防をこころがけましょう。

2. 男性は30代後半から、女性は40歳以降から高血圧と診断される人が多い

高血圧の診断基準は、診察室で測定した最高血圧が 140mmHg以上、または最低血圧が 90mmHg以上、またはその両方の場合が「高血圧」と設定されています。血圧値は加齢とともに上がると言われており、男性は30代後半から、女性は40歳以降から高血圧を指摘されることが多いことがわかりました。(※調査1)

 

3. 30代から血圧測定をしている女性は13.2%。高血圧の可能性があると言われてから測り始める 40代は35.4%で約2.7倍と大幅に急増

30代から家庭で血圧を測り始めた女性は13.2%と低く、高血圧の可能性があると言われ始めた40歳以降から測定をしている人は35.4%で約2.7倍と大幅に増加。きっかけは「健康診断で高血圧と診断された(25.4%)」、「医師から勧められた(24.0%)」、「高血圧の治療で必要だとおもった(21.2%)」という結果でした。(※調査2)

高血圧は症状が無い場合が多く気づきにくいですが、脳卒中や心不全などリスクの高い疾病を引き起こすとも言われており、早期発見・早期治療が重要です。40代から高血圧を指摘される割合が高くなることを考えると、30代のうちから家庭で血圧を測定する習慣をもつことが重要といわれています。

 

なぜ更年期に高血圧になりやすいのか?

一般に高血圧は、血液量が増加したり、動脈硬化などで血管壁が固くなるなど、血流への抵抗性が高まることで起こります。高血圧はサイレントキラーといわれるように、自覚症状がないままに進行し、日本人の死亡原因の 2 位 3 位を占める、心疾患や脳血管疾患の引き金となります。

更年期の女性が高血圧になりやすくなるのは、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が大きく関わっています。若いころ低血圧だったという人でも高血圧になる可能性が増えますので注意が必要です。

 

 

産婦人科医師/医学博士 対馬ルリ子先生よりコメント

更年期は、閉経を挟んだ前後10年間をさします。閉経が50歳の場合、45〜55歳です。この時期は、女性ホルモンの分泌が急激に減少することで、ホルモンバランスが乱れ、体調の変化や不調を感じる人も多くみられます。

 

女性の性ホルモンであるエストロゲンは、血管を拡張させる働きがあり、若い女性の血圧は男性よりも低いことが多いです。しかし、閉経を迎える更年期になるとエストロゲンの分泌量が減り、血液中のコレステロールや血糖が増加し、血管の老化(動脈硬化)が始まります。

 

更年期は自律神経も乱れやすく、血圧も乱高下します。若いうちから血圧測定を習慣化することで、更年期以降の健康も維持することが可能になります。ぜひ日頃から血圧に注目してください。

 

高血圧は男性のものと思われがちですが、女性ももちろん高血圧になります。

更年期で血圧が不安定なとき、放置すると慢性化することもありますので、一時的なものと甘くみず、早期に受診をして対策することが大事です。

対馬 ルリ子 先生

医療法人社団 ウィミンズ・ウェルネス

女性ライフクリニック銀座・新宿伊勢丹 理事長

産婦人科医師、医学博士

 

 

日本高血圧協会 理事長 島本和明先生からのコメント

更年期世代の女性が特に注意して欲しいのが「高血圧」です。 WHO(世界保健機関)が公表する世界の死因ランキング*1では、第1位は虚血性心疾患、第2位は脳卒中となっており、いずれも高血圧が発症要因の一つとも言われています。高血圧は症状が無いため見過ごしやすいのが課題です。早めの高血圧対策により、心疾患や脳卒中などの発症リスクを抑えることが重要です。女性は若いうちは血圧が低めの方が多いですが、女性ホルモンの変動(低下)により更年期に血圧が高くなる傾向があります。男女ともに50歳を超えると半数以上が高血圧になるといわれています。男性は30歳から女性は40歳から家庭での血圧計測を開始することを強くお勧めします。

*1:WHO, Death by cause(2019) CIA, The World Factbook


島本 和明 先生
日本高血圧協会 理事長
日本医療大学 総長
北海道小樽市生まれ。札幌医科大学卒業。平成8年札幌医科大学第二内科教授。平成16年~20年札幌医科大学附属病院病院長。平成22年~28年札幌医科大学学長。同年4月より日本医療大学総長、平成29年10月より日本高血圧協会理事長。専門分野は高血圧の疫学、病態、成因、治療に加え、生活習慣病とメタボリックシンドロームの研究。

 

 

 

更年期世代の基礎知識やQ&Aコンテンツを掲載

更年期にはカラダやココロにさまざまな変化が起こります。

目で見える形にしておけば、ちょっとした変化にも気づきやすく、安心です。血圧測定と測定データの管理に役立つアプリも活用して習慣にしましょう。

オムロン式美人

URL:https://www.healthcare.omron.co.jp/bijin/

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【※調査1】調査の概要

調査目的 : 血圧管理に関する意識調査

調査対象 : 全国の高血圧患者 50代~60代の男女1,036人

男性 50-59歳 258人/60-69歳 260人

女性 50-59歳 255人/60-69歳 263人

調査エリア: 全国

調査方法 : インターネット調査

調査期間 : 2021年9月24日(金)~2021年9月28日(火)

 

【※調査2】調査の概要

調査目的 : 家庭血圧計に関する意識調査

調査対象 : 全国の高血圧患者 40代~70代の男女1,072人

男性40-49歳 125人/50-59歳 132人/60-69歳 134人/70-79歳 137人

女性40-49歳 130人/50-59歳 140人/60-69歳 137人/70-79歳 137人

調査エリア: 全国

調査方法 : インターネット調査

調査期間 : 2021年11月1日(月)~2021年11月4日(木)

 

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