CGTN:「新たなアプローチ」:病院がCOVID-19患者を最優先する態勢を強化
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【北京2022年12月14日PR Newswire=共同通信JBN】COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の予防と対策に関する中国の新たな指針を受け、全国の地方政府と病院は医療サービスと医療資源の配分を最適化して予想される患者の急増に対応し、高齢者や最も脆弱なグループへの対応を強化している。
中国政府は11月11日、20項目の新たなCOVID-19予防・対策措置を発表した。12月7日にはそれに加えて新たな10項目の措置が発表され、中国のCOVID-19抑制政策が一段と最適化された。
こうした措置は医療資源を拡大してCOVID-19患者を最優先にすることを求めている。
最新のオミクロン変異株が強い感染力で急速に広がっていることから、北京、上海、武漢など主要都市の一部の病院では、発熱外来に入るため人々が何時間も列を作って待つ状態が発生している。
パニック状態や医療資源の逼迫を避けるため、地方の政府と病院は既存の臨時病院を格上げし、集中治療室(ICU)病床を増やし、医療資源の配分改善に努めている。
中国は臨時病院を建設して軽症の患者を受け入れて治療し、ウイルスの拡散を防いできた。COVID-19の対策・予防措置の緩和を受け、より多くの臨時病院が格上げされ、それぞれの都市の人口規模に基づく準指定市級病院に転換されている。
中国国家衛生健康委員会医政医管局のJiao Yahui局長は12月9日の記者会見で、準指定病院は仮設病院が行ったように患者を単に隔離するのではなく、患者を治療していくと語った。また同氏はこうした病院の病床の10%がICU病床に転換されると述べた。
Jiao氏は「中国には13万8100のICU病床があり、このうち10万6500床がトップクラスの医療機関にある。平均して人口10万当たり10のICU病床がある」と述べた。
専門家らはまた、国民にウイルスに関する教育情報を提供し、医療資源を今後の重症患者に提供し続けるために、無症状の患者や軽症の患者に対し、病院に殺到するのを避け、また緊急電話の120番を混雑させないよう要請している。
全国の多くの病院はすでにアプローチの変更を始めている。
中国南西部重慶の泌尿器科医Lu Wei氏はCGTNに、地方病院がCOVID-19患者を隔離して治療するために建設した臨時病院は、国家政策の変更に伴い、間もなく廃止される見通しだと語った。
Lu氏は「数百人もの患者と医療スタッフが家族から遠く離れて郊外に建設された臨時病院に閉じ込められるのは容易なことではない。もっと長期間滞在する場合には特に困難だ」と語った。
Lu氏は、地区病院は臨時病院の運営を続けるのではなく、既存の発熱治療部門をCOVID-19患者向けの指定区画へと拡大していくと述べた。他部門の医師をこの区画でそれぞれの患者を治療するように指定することもでき、過剰な隔離は一切必要とされない。
Lu氏は、その他の疾病の患者はもはや、COVID-19検査を受けることは求められず、高齢の患者のみがウイルス検査を受け、結果が陽性であれば、こうした人たちに特別の対応が取られることになると述べた。
北京はまた、新しい発熱外来と診療室を設置し、または既存のものを拡張し、第2級以上のすべての病院と指定された1次医療機関は発熱外来を設置するよう求めている。
北京や中国東部の浙江省など多くの場所では、症状のある患者がオンラインで質問できるように、多くの病院がCOVID-19治療の特別オンラインサービスを開設している。
上海の病院は核酸検査または抗原検査の結果が異常な患者を受け入れる特別入院経路を開設した。
上海の復旦大学華山病院のMa Xin副院長はShanghai Media Groupに「われわれは、さまざまなグループの患者のためにさまざまな区画を設定し、さまざまな経路を提供して、あらゆる患者が時宜を得た治療を確実に受けることができるようにしている。重症患者の場合は、COVID-19検査結果が陰性であるかどうかにかかわらず、適切な時に治療が受けられる」と語った。
ソース:CGTN
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