「今年の漢字®」　2度目の「戦」　大書の額装お披露目

日本漢字能力検定協会

2023/2/22 11:00

2023年2月22日

公益財団法人日本漢字能力検定協会

漢検漢字博物館・図書館

「漢検漢字博物館・図書館」（以下漢字ミュージアム）（本部：京都市東山区／館長：髙坂節三）は、2022年「今年の漢字」応募数第1位の大書「戦」を額装して2月22日（水）から展示します。概要は、下記の通りです。

額装が完了した2022年の大書「戦」

展示概要

【内容】

2022年12月12日、京都・清水寺にて2022年「今年の漢字」（応募数第1位「戦」）が揮毫されました。

大書は12月22日から漢字ミュージアムで額縁のない状態で展示していますが、このたび2022年「戦」の額縁が完成しました。額縁は毎年揮毫されてからデザインしています。今回は2度目の「戦」ということもふまえて、前回とは趣向の異なるデザインに仕上げました。

【額装について】

深い青色の中に白のマーブル模様の混じった額とその内側に白い枠を重ねた額装です。

「戦」を応募した理由には、戦争で尊い命が失われたことを悲しむ声や平和を望む声が多数寄せられました。青は空や海など自然を表す色、転じて自由や希望を表す色であり、白もまた平和を象徴する色であることから、2022年の額装に取り入れました。

【日時】2023年2月22日（水）展示開始　～　2023年12月下旬まで

【場所】漢字ミュージアム1階

【料金】漢字ミュージアムの入館料が必要

【協力】株式会社京額（額縁の制作）

2001年、2022年それぞれの「戦」

「今年の漢字」で「戦」が第1位となるのは、2001年に続き2回目です。

2022年に応募者が「戦」を選んだ理由を、過去「戦」が選ばれた当時と比較できるようご紹介します。

「戦」の応募数と主な理由

	2001年	2022年
応募総数	36,097票	223,768票
「戦」の応募数	2,285票（6.33％）	10,804票（4.83％）
国際	●米国で同時多発テロ発生 ●米国での炭そ菌事件	●ロシアによるウクライナ侵攻 ●北朝鮮からの相次ぐミサイル発射
経済	●不況によるリストラと高い失業率 ●デフレ加速	●記録的な円安 ●原油価格・物価の高騰、電力不足
スポーツ	●マラソン高橋尚子選手の世界記録樹立 ●イチロー選手、メジャーリーグ1年目で首位打者、新人王などタイトル獲得	●北京冬季五輪で最多18個のメダル獲得 ●サッカーカタールワールドカップで日本代表が強豪国を撃破 ●プロ野球・村上宗隆選手が日本人最多本塁打
額装説明	戦闘服などに使われる迷彩（カモフラージュ）色をイメージさせる黒と緑の額装です。	深い青色の中に白のマーブル模様の混じった額とその内側に白い枠を重ねた額装です。

「今年の漢字®」について

「今年の漢字」は、1995年から漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環として始まりました。毎年年末に一年の世相を表す漢字一字を全国から募集しています。そして、最も応募数の多い漢字を12月12日（いい字一字）の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で森清範貫主の揮毫（きごう）により発表しています。一年を振り返り選ばれた漢字一字からは、さまざまな出来事を回想することができます。「今年の漢字」は、年末の風物詩の一つとして人々に愛される行事となっています。

※「今年の漢字」は（公財）日本漢字能力検定協会の登録商標です。

≪「今年の漢字」WEBサイト≫　https://www.kanken.or.jp/kotoshinokanji/