TVU Networksのクラウドネイティブツールが5Gカタルーニャプロジェクトに於いて帯域幅、レイテンシー、携帯網接続を最適化
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【マウンテンビュー(米カリフォルニア州)2023年2月28日PR Newswire】
*放送局のLa Xarxaとbeteveがプライベート5Gネットワークを介してマルチカメラのライブニュース番組をリモートプロダクション
「5Gカタルーニャ」はスペインにおける5G開発計画の枠組みの中で2019年末に開始された5Gアプリケーションのパイロットプロジェクトである。このプロジェクトはさまざまな産業への支援、そしてスペインの社会生産性の向上での5Gの潜在的な可能性を追求することを目的としている。これはスペイン政府の「Recovery, Transformation and Resilience Plan(復興・変革・レジリエンス計画)」におけるデジタル化の重要な担い手であり、「Digital Spain 2025(スペイン・デジタル2025)」戦略の柱の1つでもある。このプロジェクトは、Cellnex Telecom、Masmovil Group、Parlem Telecomといった3社の通信事業者の5Gネットワークを使って実施され、レノボ(Lenovo)など5社のテクノロジー企業と提携して開発・検証を進めている。
放送・テレビ業界における高品質な映像音声伝送は、5Gネットワークの「高速」「広帯域」という特長を十分に生かした典型的な応用例である。同プロジェクトではスペインの有名な放送・テレビ局であるLa Xarxaとbeteveの2社と提携し、「btv noticies migdia」(正午のニュース)の番組制作に於いて、5Gプライベートネットワークでのライブコンテンツの遠隔制作をテスト・検証している。
TVUはbeteveの技術パートナーとして、これまでもバルセロナ・アイアンマントライアスロンで5G/4G公衆回線を利用したマルチカメラのリモートプロダクションを実現し、ライブ番組制作の効率化とコストの大幅な削減を支援している。こうした成功事例に基づき、今回の検証番組ではソリューション選定段階でTVUがリモートプロダクション技術サプライヤーとして選ばれ、「TVU One」ライブバックパック、「TVU Anywhere」モバイルライブストリーミングアプリ、「TVU Producer」クラウドスイッチングなど5G伝送に基づく簡易クラウド制作ソリューション一式を提供した。
検証プログラムでは、TVU OneとTVU Anywhereは5Gプライベートネットワーク接続を使って「btv noticies migdia」の現場ライブ映像をクラウドに送信した。同時に、風景PTZやスタジオを含む通常のカメラポジション5カ所からのライブシグナルもエンコードしてクラウドに送信された。すべての映像信号はTVUのクラウド制作環境に集められ、本社ビルにいる制作スタッフがTVU Producerのクラウドスイッチングを使ってカメラの切り替え、グラフィックやテキストの追加、音声ミキシング、マルチ画面スプライシングなど、すべてをクラウド上で制作した。生成されたPGMシグナルはクラウド上で配信され、各種ソーシャルメディアにストリーミングされながら、本社放送制御センターに設置されたTVUトランシーバーサーバーで受信してSDI信号に変換、従来のチャンネル放送や地上デジタルテレビ(DTT)放送の他コンテンツとの統合など、さらなる活用を実現した。
Broadcasters La Xarxa and beteve Remotely Produce Live (PRNewsfoto/TVU Networks)
数カ月の検証プログラムを通し、TVUのクラウドプロダクションソリューションは一貫してその優れた性能を実証した。超低遅延、安定して信頼性の高いシグナル伝送、多機能かつ高品質で使い勝手が良いクラウドベースの制作・配信機能により、5Gがメディア業界に提供する強力な能力を示した。その結果、プロジェクトのパートナーから高い評価と好意的な意見を得ることができた。
Cellnex TelecomのXavi Redon製品マネジャーはこの試験プロジェクトを率い、「TVUとのコラボレーションを通じて、われわれは5Gネットワークを利用し、複数の高解像度信号を同期してクラウドに送信し、異なる場所にある複数のカメラを遠隔操作し、最終的にこのライブコンテンツを低遅延で伝送できることを実証した。また、5G端末を利用した録画および放送は低コストで柔軟性があり、放送クラスの品質が得られることも実証した」と総括した。
BeteveのSergi Vicenteディレクターは「TVUのクラウドベースのツールは5Gネットワーク、モバイルトランスミッターと組み合わせることで、イベント時の帯域幅の可用性やシグナルの遅延に関する懸念を解消し、遠隔地でのライブイベント制作に究極の柔軟性と信頼性を提供した」と述べた。
La XarxaのMarc Melillas最高経営責任者(CEO)は、5Gプライベートネットワークの価値は「極めて混雑した広場やブロードバンドのカバレッジが不十分な場所でも、持ち運び可能なバックパックを使って収集・伝送ができること」にあると指摘した。
TVU NetworksのRafael Castillo欧州・中東・アフリカおよび中南米担当副社長/ゼネラルマネジャーは「5Gインフラがもたらすネットワーク容量の拡大と柔軟な構成により、さまざまな視聴体験の爆発的な増加が促進されている。人々は、データレート、信頼性、安定性、レイテンシーなど、無線システムに対してより高い要求を持っている。これらの画期的なアプリケーションには、必要な機能と柔軟性を実現するためのIPビデオインフラが必要である。われわれは、革新的な5Gカタルーニャプロジェクトでこのような重要な役割を担えることをうれしく思う」と述べた。
今回の5G検証プロジェクトにおけるTVUの優れた実績を基に、La Xarxaとbeteveは今後もTVUの5Gクラウド制作ソリューションを採用し、さまざまなライブ番組の遠隔制作に一層の投資を行う予定である。これは5Gを利用することでメディア業界にもたらされる革新的なイノベーションのもう1つのパラダイムである!
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(日本語リリース:クライアント提供)
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