企画展「所蔵品紹介 中国と日本の古辞書展」開催
古辞書のイメージが変わる!?
2023年5月11日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
漢検 漢字博物館・図書館
漢検 漢字博物館・図書館(以下 漢字ミュージアム)(本部:京都市東山区/館長:髙坂節三)は、企画展「所蔵品紹介 中国と日本の古辞書展」を開催しています。実施概要は、下記の通りです。
企画展概要
【企画展名】所蔵品紹介 中国と日本の古辞書展
【期 間】2023年4月29日(土)~2023年10月1日(日)
【場 所】漢字ミュージアム 2階
【内 容】古い時代の辞書は、昔の日本語や漢字を知るための貴重な資料です。
この企画展では、『説文解字』から『節用集』まで、
本館が所蔵する辞書のうち20点あまりを展示します。
【料 金】漢字ミュージアムの入館料が必要
担当研究員のコメント
『説文解字』や『玉篇』、『和名類聚抄』に『節用集』…漢字関係の本でよく登場する有名な辞典類。書名は知っていても実物を見たことがあるという方は少ないのではないでしょうか。 辞書には昔の人の工夫がたくさん盛り込まれています。「漢字ばっかり並んでいて難しそう…」というイメージが、もしかしたら変わるかもしれません。ぜひその目でお確かめください。 (公益財団法人 日本漢字能力検定協会 漢字文化研究所 研究員 田中 郁也) |
展示の見どころ
① 字典の元祖『説文解字(せつもんかいじ)』陳昌治刻本【中国】
最古の漢字字典『説文解字』(漢、許慎撰、100年)。今の漢和字典が採用している部首分類はこの字書が作り出したものでした。
清・同治12(1873)年に出版された『説文解字』の善本を展示します。
② 皇帝が作らせた権威ある字典『康煕字典(こうきじてん)』(道光7〈1827〉年刊本)【中国】
『康煕字典』は清・康熙帝の勅命により康煕55〈1716〉年に作られた字典の決定版です。その見出し字の字体は「康煕字典体」と呼ばれ、今でも、規範的な字体のよりどころとされています。
この企画展では清・道光7(1827)年に出版された『康煕字典』を展示します。
③ 現存最古の漢和字典『新撰字鏡( しんせんじきょう)』(享和本)【日本】
『新撰字鏡』は奈良の僧、昌住(しょうじゅう)によって10世紀初めころに作られた現存最古の漢和字典です。一字一字の解説の中に、万葉仮名で書かれた和訓が見られます。
展示するのは享和3(1803)年に出版された抄録本です。
④ 江戸時代の代表的漢和字典『倭玉篇(わごくへん)』(寛永5〈1628〉年刊本)【日本】
『倭玉篇』は室町時代に日本で作られた漢和字典です。漢文注は少なく、主に漢字の訓読みと音読みとを載せる字典で、室町・江戸時代を通じてさまざまな種類が作られました。
展示するのは洛陽誓願寺下町(現京都市三条寺町)で、寛永5(1628)年に印刷されたものです。
漢字ミュージアムについて
漢字ミュージアムは京都・祇園に2016年6月29日に開館した日本初の漢字に特化したミュージアムです。京都市元弥栄中学校跡地に建設され、ただ漢字を見るだけでなく、触れる・学ぶ・楽しむ展示を通して、いくつもの驚きや発見を生み出す体験型ミュージアムです。
アクセス
・京阪本線『祇園四条駅』徒歩5分
・阪急京都線『京都河原町駅』徒歩8分
・地下鉄東西線『東山駅』徒歩10分
・京都市バス『祇園』下車すぐ
施設概要
【所在地】〒605-0074 京都市東山区祇園町南側551番地
【電話】075-757-8686
【FAX】075-531-0340
【WEB】https://www.kanjimuseum.kyoto/
【入館料】大人800円 大学生・高校生500円 中学生・小学生300円 未就学児・障がい者 無料
【開館時間】9:30~17:00(最終入館16:30) ※時期により開館時間が異なる場合があります。
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 ※臨時開館・休館する場合があります。
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 公益財団法人日本漢字能力検定協会
- 所在地 京都府
- 業種 教育サービス
- URL https://www.kanken.or.jp/
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