中国北部の河北省がグリーンで低炭素のエネルギー転換を加速

State Grid Hebei Electric Power Co., Ltd.

AsiaNet 100125 (0456)

 

【石家荘(中国)2023年6月7日新華社=共同通信JBN】近年、中国のカーボンピーク・カーボンニュートラル目標が段階的に実施され、中国北部の河北省を新エネルギーの一大拠点に進化させることが着実に進展する中で、中国最大の送電網企業の現地支部であるState Grid Hebei Electric Power Co., Ltd.の新エネルギー事業は急速に発展しました。

 

2019年以降、新エネルギーの設備容量の年平均成長率は40%を超えています。今年5月末までに新エネルギーの設備容量は3235万キロワットに達し、総設備容量の半分以上を占めました。このうち、分散型太陽光発電(PV)の設備容量は1656万キロワットで、全体の4分の1超を占めています。

 

State Grid Hebei Electric Power Co., Ltd.の新エネルギー発電量は、2023年の最初の5カ月間で新記録を3回更新して最大2200万キロワットに達し、全送電網における電力負荷の66%を占めました。

 

同社は、送電網の吸収容量を向上させ、新エネルギーの送電網接続に対応するため、複数の措置を講じました。

 

河北省の保定市では、現地の電力当局が新電力システムを構築するため、パイロットプロジェクトを立ち上げました。2年間の取り組みの結果、大量の分散型PVデータの微小レベルの収集を実現してグリッドトポロジーと正確に連動した分散型PV電力予測システムを構築し、分散型PVメインストリーム制御技術のルート検証および大規模適用を完了し、地域全体の13万3000を超える分散型PVユーザーの監視・制御可能な運用を可能にしました。

 

大規模に推進できる分散型PVの監視・予測・制御技術システムを形成するのは中国初の試みであり、新エネルギー利用の割合を高くすることで、安全で信頼できる電力システムの運用を確保しています。

 

State Gridの保定の電力供給企業のCui Mengチーフエンジニアは「分散型PVは散在し、乱雑で途切れがちです。接続された送電網の増加によって運用管理は必然的に困難になり、一部の消費経路は制限されます」と述べました。

 

Cui氏は「私たちの仕事は、分散型PVを『可視化し』『利用可能にし』『適切に制御し』、安全で安定的な送電網の運用を確保しながら、PV発電の供給を効果的に担保することです」と付言しました。

 

同時に、State Gridの河北支部は火力発電ユニットの柔軟な転換を組織しました。2020年以降、同支部は総設備容量1634万キロワットの38基の火力発電ユニットを転換し、複数の補完的エネルギー源による安定的で信頼できるエネルギー開発パターンの形成を促進しました。

 

定州発電所のHu Zengqi副ゼネラルマネジャーは「2022年以降、私たちは火力発電ユニットの柔軟な転換に1500万元を投資し、60万キロワットの火力発電ユニット2基を改修し、これらユニットのピーク調整容量を60%から70%に引き上げました」と述べ、同発電所は別の60万キロワットの火力発電ユニット2基の転換を完了し、新エネルギーの消費により良く対応すると付言しました。

 

河北省における新エネルギーの急速な開発は、同省のグリーンで低炭素のエネルギー転換を促進しています。

 

同社は今年最初の5カ月間で181億6200万キロワット時の新エネルギー電力を吸収しました。これは前年同期比25%増で、標準石炭581万トンの節約と1507万トンの二酸化炭素削減に相当します。新エネルギーによる発電は通年で400億キロワット時を超え、電力消費量の16%以上を占めると予想されています。

 

新エネルギーは、電力供給の確保、経済・社会発展の促進、河北省のグリーンで低炭素の転換の促進において、より重要な役割を果たすことが期待されています。

 

ソース:State Grid Hebei Electric Power Co., Ltd.

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