中国-シンガポール・天津エコシティーがカーボンピークとニュートラル化計画を発表

China-Singapore Tianjin Eco-City Administrative Committee

AsiaNet 100241 (0537)

 

【天津(中国)2023年7月25日新華社=共同通信JBN】China-Singapore Tianjin Eco-City Administrative Committee(中国-シンガポール・天津エコシティー管理委員会)によると、中国北部・天津市の中国-シンガポール・天津エコシティーは、グリーン開発促進のためのこの二国間プロジェクトの最新の動きとして、カーボンピークとカーボンニュートラルに関する行動計画を発表しました。

 

この行動計画は、産業、建設、エネルギー、輸送の4つの主要分野に焦点を当て、中国全体、さらには世界のモデルを確立するため、カーボンニュートラルの先駆的実証区の構築と、一連の低炭素およびゼロカーボンを実証する担い役、および二酸化炭素削減のランドマークプロジェクトの創出を目指しています。

 

2025年までに、エコシティーの1人当たり炭素排出量は天津市の平均レベルを大幅に下回ります。計画によると、2030年までに地域のGDP単位当たりの二酸化炭素と1人当たり二酸化炭素排出量は中国で最低レベルになります。

 

エコシティーの南にあるサイエンスパーク、中央にあるインフォメーションパーク、そして北部にある工業パークは、それぞれ異なる地域でのイノベーション、産業変革、製造に重点を置いたグリーンかつ低炭素の産業クラスターを構築するための地域の主要な担い手を形成することになります。

 

中国・シンガポール協力区の南部と臨海新都市(Linhai New City)は、バイオ医学、ソフトウエア、文化観光など、技術ベースとサービス指向の低炭素産業の発展に重点を置いています。協力区の中央エリアでは、ソフトウエアとハードウエアの統合に重点を置き、科学研究成果の変革と応用をサポートします。

 

協力区北部と浜海観光区(Binhai Tourism Zone)北部は、インテリジェント製造、医療機器、インテリジェント・コネクテッド・ビークルなどの堅実な低炭素製造業を発展させます。中央漁港エリアは、倉庫、加工、貿易、金融を統合したグリーン産業チェーンを構築します。

 

中国初のグリーン開発実証区として、エコシティーは超低エネルギー消費、ニアゼロ・エネルギー消費、ゼロ・エネルギー・ビルを提唱し、低炭素住宅とゼロカーボン公共建築物の建設を目指します。同地域は、すべての新築住宅に超低エネルギー消費基準を、政府投資による新築公共建築物にニアゼロのエネルギー基準の実施を推進します。

 

そのほか、エコシティーは暖房配管網の運用効率を高め、単位面積当たり暖房エネルギー消費量を削減し、太陽エネルギー設備の住宅への設置を全面的に支援することで、建物の建設と太陽光発電開発を一体化させます。

 

エコシティーの生態環境部当局者によると「エコシティーは再生可能エネルギーの開発を加速し、都市建設との一体化を進め、多様なクリーンエネルギーの開発と利用を模索し、グリーン電力の使用比率を高め、新築ビルや既存ビルの屋上を分散型太陽光発電設備の設置にフル活用します」。

 

同計画はまた、適切で快適な低速移動システムの構築、質の高い歩行者専用道路の敷設、交通インフラの計画・建設・運営・保守の全過程を通じたグリーンで低炭素な開発の提唱など、環境に優しいインテリジェントな移動システムに関する具体的な課題も策定しています。

 

中国-シンガポール・天津エコシティーは、両国の主要な共同プロジェクトです。国家間で共同開発された世界初のエコシティーであり、地球規模の気候変動に対処し、環境保護を強化し、資源とエネルギーを節約し、持続可能な都市開発のモデルを提供することを目指しています。エコシティーは2008年9月28日に着工しました。

 

ソース:China-Singapore Tianjin Eco-City Administrative Committee

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