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【杭州（中国）2023年9月25日新華社＝共同通信JBN】中国東南部の沿岸部にある人口1200万超の都市、杭州は文化遺産と美しい景色で知られています。長年「地上の楽園」として名高い杭州は中国で3番目のアジア大会開催都市ですが、杭州市人民政府（The People's Government of Hangzhou Municipality）によると、持続的な経済繁栄と人類と経済の調和のとれた発展の道筋を描いています。今日、由緒ある同市は、文化遺産に現代的要素を融合した真新しい「楽園」を育てようとしています。

中国の国家歴史文化都市の第一陣の一部である杭州には、西湖の文化的景観、大運河、良渚古城遺跡という3つの世界遺産があります。歴史と文化の宝庫のように、杭州は人々が探索、発見してくれるのを待っています。

唐の白居易、北宋の蘇軾と柳永、南宋の陸游ら著名な中国詩人の多くが杭州に痕跡を残しています。従って、杭州は美しい景色だけでなく、深遠な文化遺産も訪問客に提供します。

16年連続で中国のもっとも幸福な都市リスト入りしたこの都市で、古代杭州の最盛期、宋の文化様式を見せる一連の行事が好評のうちに開催され、杭州を拠点とした演劇がヒットしています。

杭州は同時に、現代の雰囲気に満ちた大都市でもあります。デジタル経済独自の魅力と発展性は、この都市を若者の人気目的地に変えています。そこでは古代の文化遺産と現代的な超高層ビルがともに、印象的な風景をつくり上げています。

西湖から5キロ足らず、杭州西部にある中国初の国立湿地公園は、長江南岸の素晴らしい景色を訪問客に提供します。

わずか6、7キロ離れたところにHangzhou Future Sci-tech City（杭州未来科学技術都市）があり、総面積約100万平方メートルを擁するeコマース大手企業アリババのグローバル本社があります。巨大なインテリジェントコンプレックスは地元の新名所になっています。

デジタル経済に駆り立てられて、杭州は世界クラスのインフラと先進技術産業を誇り、アリババやHikvisionなど数十社の大手企業、西湖大学、Zhejiang Lab、アリババDAMOアカデミーなど科学研究機関があります。杭州デジタル経済の基幹産業は2022年、5076億元の付加価値を生み出し、同市GDPの27.1%を占めました。

杭州北西部には良渚古城遺跡があります。豪華なヒスイ工芸品、壮大な3カ所の部品工房跡、大型の水利プロジェクト遺物がある遺跡は、5000年以上前の中国に先史時代の偉大な稲文明と都市文明があったことを証明しています。

良渚古代遺跡から車で約1時間で行ける市内銭塘区のハイインテリジェンスパーク、World of Metaverse（メタバースの世界）は、デジタルツイン技術などメタバースのコア基盤技術をめぐる多くの未来志向スタートアップ企業、ゲームやソーシャルネットワーキング、教育など新アプリケーションシナリオを導入し育成しています。

杭州はさまざまな面で進歩を遂げています。

同市は科学技術分野で海洋技術開発から飛躍して陸と海の開発を統合し、ハイテク分野のイノベーションを育成しています。

杭州は文化開発で、文化・自然資源を統合した人気の観光タウン開設に加えて、古代以降のさまざまな中国絵画流派コレクション、China National Archives of Publications and Culture（国家文献・文化アーカイブ館）の支所など一連の文化継承プロジェクトを実施しています。

人間的な経済開発という観点から、杭州は多くの面で「city of the future（未来都市）」を構築し、中国型近代化のモデル都市を目指しています。

第19回アジア大会が9月23日、杭州で開幕しました。

杭州アジア大会組織委副秘書長で副市長の陳衛強（Chen Weiqiang）氏は、同市がアジア大会とアジアパラ大会を活用して大会の総合的効果を増大させ、独自の魅力を備えた真新しい「楽園」を構築するため、都市運営とゲームサービスを同時に改善すると話しました。

陳氏は、イノベーションを通じデジタル経済の質を高める政府の最優先プロジェクトを実施することによって、杭州は中所得層を拡大、低所得層の福利を向上させ、地域の所得分配システムを改善し、そうすれば、頑健なイノベーションと起業家精神があり、幸福が共有されて優れた法律と統治が実践される真新しい“楽園”が確立される、と付け加えました。

ソース：The People's Government of Hangzhou Municipality