街のデジタルツインを用いた交通取締ソリューションを提供する Hayden AI Technologies, Incへ出資

2023年10月23日(月)

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ

  株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:安元 淳、以下、ドコモ・ベンチャーズ)は、同社が運用するファンドを通じて、街のデジタルツインを用いた交通取締ソリューションを提供するHayden AI Technologies, Inc(本社:アメリカ合衆国 カリフォルニア州、CEO:Chris Carson、以下、Hayden社)に出資を行いました。

 

 

 

 Hayden社は高性能カメラとエッジAIを用いて、街中の交通違反を検知するデジタルツインソリューションを提供するスタートアップです。市中を走行するバスにカメラを搭載し、周囲で発生した交通違反の種類、当該車両のナンバープレート情報、違反が発生した位置情報などを関連機関に自動で送信します。

 本ソリューションに搭載されるカメラはHayden社が独自開発したもので、赤外線が遮断されやすいフロントガラス越しでも高精度な画像撮影を可能にします。また、GNSS※や加速度情報などを用いることで、位置情報を誤差10cm以下の精度で記録することができます。

 

 駐車禁止区域への駐車やバスレーン走行などの交通違反は、交通渋滞や公共交通機関の遅延、都市のCO2排出量増加にもつながることから多くの都市で課題となっており、それらを解消するためのデジタルツインの活用への注目が高まっています。一方、その実現には市中の様々な地点で日々撮影される画像データをアップロードする必要があり、その取得コストを下げる方法が求められています。

 

 Hayden社はニューヨークやワシントンDCなどの大都市圏を走行する数百台のバスに本ソリューションを搭載する契約を締結しており、さらにパートナー企業や自治体と連携し、同社が取得した街のデジタルツインを交通違反以外へ活用する検討も行っています。同社のプラットフォームを活用することにより、パートナー企業はデジタルツインデータ取得コストを抑えることができます。

 

 ドコモグループはAIを活用した道路運営のDXをめざすDigital Twin Road Managementなど、法人事業におけるデジタルツインソリューションの展開を推進しています。Hayden社の持つプラットフォームは同分野における先進的な技術と実績を有することから、将来的な事業シナジーを生み出せることを期待し、今回の出資に至りました。今後、NTTグループが保有する技術との連携も視野に入れつつ、新たな事業創出をめざしてまいります。

 

なお、2023年10月25日(水)にドコモ・ベンチャーズが開催する「NTT DOCOMO VENTURES DAY 2023」では、Hayden社の企業概要や同社が提供するソリューションについて、ブース展示を通じてご紹介します。

 

■Hayden AI Technologies, Inc.について

会社名     Hayden AI Technologies, Inc.

所在地     アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンフランシスコ

代表者     Chris Carson, Ph.D

事業内容 高性能カメラとエッジAIを活用した街のデジタルツインプラットフォームの活用

URL    https://www.hayden.ai/

 

 

※ GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略で、GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)などの衛星測位システムの総称です。

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