大学・短大の68%が漢検を、53%が文章検を評価!多様化・複雑化が進む入試で活用校が拡大

~「漢検」「文章検」資格活用状況調査発表〜

2024年2月15日

公益財団法人 日本漢字能力検定協会

 漢字の読み書きと運用能力を測定する「日本漢字能力検定(以下、漢検)」および論理的な文章力を客観的に測定する「文章読解・作成能力検定(以下、文章検)」を主催する公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:山崎信夫、以下、当協会)は、2023年8月から10月に、全国の大学・短期大学を対象に「漢検」「文章検」の入試や単位認定等における資格活用状況調査を実施しました。

 

 調査の結果、全国の大学・短期大学1,066校のうち721校(67.6%)が「漢検」を入試や単位認定等で評価・活用し、563校(52.8%)が「文章検」を評価・活用していることがわかりました。評価・活用していると回答した割合は、前回調査(2021年度)より「漢検」は7.1ポイント増、「文章検」は7.9ポイント増となり、2018年度以降、増加し続けています。この結果から、基礎学力のほか、学ぶ姿勢や学習プロセスの評価指標の一つとして、検定の活用が広がっていることがうかがえます。

 

 

大学・短期大学での「漢検」活用721(うち入試で活用しているのは694)

 

                                                                                         ※2019年度以降は隔年で調査を実施

 

 今回の調査では、全国の大学・短期大学1,066校のうち67.6%にあたる721校が「漢検」を活用していることがわかりました。活用校数は増加傾向にあり、前回調査(2021年度)との比較では75校増えています。75校の設置区分の内訳は、私立は53校、国立は6校、公立は16校となっています。また、活用校数721校のうち96.3%にあたる694校は入試で活用しています。具体的な活用内容や活用校の一覧等、調査結果の詳細については、当協会ホームページにてご確認いただけます。

 

▼漢検・文章検 活用校検索サイト https://www.kanken.or.jp/qualification/

▼調査結果紹介サイト(漢検) https://www.kanken.or.jp/kanken/highschool/reason.html

 

 

大学・短期大学での「文章検」活用563(うち入試で活用しているのは555)

 

                                  ※2019年度以降は隔年で調査を実施

 

 今回の調査では、全国の大学・短期大学1,066校のうち52.8%にあたる563校が「文章検」を活用していることがわかりました。活用校数は増加傾向にあり、前回調査(2021年度)との比較では83校増えています。83校の設置区分の内訳は、私立は59校、国立は6校、公立は18校となっています。また、活用校数563校のうち98.6%にあたる555校は入試で活用しています。具体的な活用内容や活用校の一覧等、調査結果の詳細については、当協会ホームページにてご確認いただけます。

 

▼漢検・文章検 活用校検索サイト https://www.kanken.or.jp/qualification/

▼調査結果紹介サイト(文章検) https://www.kanken.or.jp/bunshouken/about/exam.html

 

 

「文章検」とは

 「文章検」は、文章でのコミュニケーション能力、つまり文章を読み解く力と作成する力を育成し、論理的思考力を高めることを目的とした検定です。文章力を「基礎力(語彙・文法)」「読解力」「作成力」の3分野に分類し、それぞれの知識や能力を客観的な採点基準に基づいて点数化します。現在、2級・準2級・3級・4級の4段階のレベルを設定しています。このような特長が評価され、大学・高校・中学校の授業、また入試等の能力測定の場で活用されています。

 

▼文章検サイト https://www.kanken.or.jp/bunshouken/

 

 

資格活用状況調査 担当チームより

 2018年度以降、漢検・文章検を「評価・活用している」と回答した大学・短大が増加し続けており、漢検・文章検を取得している入学者の漢字や日本語の運用能力に対する、入試担当者の期待が高まっていることがうかがえます。それに加え、活用校が増加し続けている背景には、大学入試改革による入試の多様化、複雑化があります。資格・検定は、入学者の基礎学力の証しになることに加え、自ら学びに向かう姿勢を評価できるため、大学・短期大学が求める学生を選抜するための指標の一つとして活用されていることが考えられます。

 また、変化が早く予測困難なこれからの時代に対応していくためには、課題に対して主体性を持ち、行動力を発揮していく必要があると言われています。このような時代の流れの中で、検定合格という結果だけでなく、目標に対して自身が行った努力や工夫、そこで得た経験や教訓を振り返っておくことは、自身の主体性や経験をPRするうえで必要な材料となりうるでしょう。

 漢検も文章検も、上の級になるほど難度が上がり、入念な学習が必要になります。合格という結果のみならず、合格までの道のりも評価されることは、当協会にとっても非常に喜ばしいことです。多くの受験生がそれまでのご自身の頑張りを漢検・文章検の資格で証明し、進路を切り拓いていかれることを願っています。 

               大学・短期大学における「漢検」「文章検」資格活用状況調査 担当チーム

 

 

参考資料

大学・短期大学における「漢検」「文章検」 資格活用状況調査(2023年度)

 

▼調査の趣旨

文部科学省の「検定試験の評価の在り方に関する有識者会議」より発表された「『検定試験の評価ガイドライン(試案)』について(検討のまとめ)」に基づいて定期的に実施。

 

▼調査・公表の目的

学校教育課程や入学試験、単位認定や在学中における検定の活用状況についての実態把握と、生徒や学生、保護者、教員の方々への進路選択の参考や学習の励みになる情報、保有資格を積極的に活用するための情報の開示。

 

▼調査時期

2023年8月~10月(発表日: 2024年2月15日)

 

▼調査対象

全国の大学・短期大学1,066校(大学780校、短期大学286校)

※『全国学校総覧2023年版』掲載の大学・短期大学から、募集停止・休校を除き、新設校を加えた数 (当協会調べ) 。

 

▼調査方法

調査用紙を発送したうえで、インターネット・電話で回答を得る。

 

▼調査項目

・入学試験や単位認定等における評価または判断材料としての「漢検」「文章検」の活用有無

・活用している学部・学科、入試種別、科目、対象級、活用の詳細

 

▼調査結果(概要)

「漢検」

回答校数:大学778校(回答率99.7%)、短期大学282校(回答率98.6%)

活用校数:大学512校(入試関連497校、入試以外42校)

     短期大学209校(入試関連197校、入試以外30校)

               ※複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む。

詳細情報:漢検・文章検 活用校検索サイト https://www.kanken.or.jp/qualification/

               調査結果紹介サイト(漢検) https://www.kanken.or.jp/kanken/highschool/reason.html

               ※掲載校数は、学校側の掲載・削除の要望等により変更になる場合があります。

 

「文章検」

回答校数:大学778校(回答率99.7%)、短期大学282校(回答率98.6%)

活用校数:大学411校(入試関連406校、入試以外12校)

               短期大学152校(入試関連149校、入試以外7校)

               ※複数の種類で活用している場合は、それぞれ校数に含む。

詳細情報:漢検・文章検 活用校検索サイト https://www.kanken.or.jp/qualification/

               調査結果紹介サイト(文章検) https://www.kanken.or.jp/bunshouken/about/exam.html

               ※掲載校数は、学校側の掲載・削除の要望等により変更になる場合があります。

 

 

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

プレスリリース添付画像

<漢検>大学・短期大学における活用校数および割合

<文章検>大学・短期大学における活用校数および割合

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  • 所在地 京都府
  • 業種 教育サービス
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