レオ・キャンサー・ケアが 世界をリードする 重粒子センターと提携
世界最先端のがんセンターに直立型放射線治療システムを導入へ
MIDDLETON, Wis, 2024年4月22日 /PRNewswire/ -- レオ・キャンサー・ケアの独特な直立型放射線治療方式が世界最先端のがんセンターのひとつに設置され、陽子線と炭素イオン放射線治療を行うことになりました。
Dr. Sandro Rossi, CNAO Director General with Stephen Towe, CEO of Leo Cancer Care
この画期的な契約は、イタリアのパヴィアにあるCNAO(National Center for Oncological Hadrontherapy)と合意されました。マリー(Marie®)は、CTスキャナーと組み合わせた直立型の患者位置決めシステムで、既存の固定放射線ビームの前に設置され、治療が行われる際にはさまざまなビーム角度に対して患者がゆっくりとスムーズに回転します。
陽子線と炭素イオン線の両方の治療を提供する世界でも数少ないセンターのひとつであるCNAOが、CT画像システムも組み込んだマリーを購入することを決定したことは、レオ・キャンサー・ケアにとって大きな進展です。
世界をリードする研究
ノーベル賞受賞者であり放射能研究のパイオニアであるマリー・キュリーにちなんで名付けられたこのシステムは、患者が治療を受ける際、直立姿勢の方が人間の臓器がより自然な状態であることを示す研究により、動作を減らすことを目的としています。
マリー(Marie®)は、陽子線治療における費用対効果の高い方式として、既に世界のいくつかの治療センターで採用されていますが、炭素イオン線治療にて使用されるのはCNAOが初めてになります。
CNAOはイタリア政府出資の治療・研究機関であり、世界で最も先進的な腫瘍学センターのひとつとして知られています。
レオ・キャンサー・ケアCEOのスティーブン・トウは、「CNAOは腫瘍学と最新の放射線治療技術に多額の投資を行っており、そのレベルの投資と技術革新に私たちが関わることができるのは素晴らしいことです」と述べました。
次世代放射線治療
陽子線治療は、周囲の健康な組織への影響を最小限に抑えつつ、がん患者に対して高度に的を絞った線量の放射線治療を行いますが、トウは、炭素イオン線治療はそれを更に次のレベルに引き上げて正確に的を絞ったものであると述べています。
「陽子線治療がゴールド・スタンダードとすれば、炭素イオン線治療はプラチナ・スタンダードであり、このセンターは放射線治療のトップクラスに位置することになります」とトウは続けました。
「患者にとって最良の治療を世界中で可能にすることを常に目標としてきた当社にとって、これは非常に大きな一歩となります。」
声明の発表
炭素イオンシステムはヨーロッパで4ヶ所、日本と中国では限られた数であり、米国では1ヶ所で建設中です。加えて現在韓国にもセンターが1ヶ所あり、この最先端技術に対する需要の高まりに対応するため、さらなる施設の建設計画が進行中である。
先端の炭素イオンセンターがマリー(Marie®)に投資することには大きな意義があり、技術革新の高さと直立型システムの利点を強調することになる、とトウは述べました。
炭素イオンは、大きな治療室と仰臥位治療用のガントリーによるサイズと費用のために、あまり広く利用されていません。
この新しい方式は、大型の回転ガントリーを必要としないため、設置面積が小さく、固定ビーム装置による多角的な治療が可能になるとトウは説明しました。
ほとんどの炭素イオン設備では固定ビームを利用しており、患者が横たわった状態での治療角度や適応に制限があるのに対し、患者を直立姿勢で回転させるガントリーなしの方法では360度の自由度があり、これまでアクセスできなかったがんにも照射できます。さらに、標的の腫瘍に最適な染料を照射するために患者が絶えず回転することにより、炭素アーク治療も可能になります。
CNAO代表のジャンルカ・ヴァゴ教授は「CNAOは、厚生省とロンバルディア州の支援を受けて、リニューアルと拡張という重要なプロジェクトを開始しました。
Marie®は、既存の治療室の1つの位置決めシステムと検証システムを陽子線と炭素イオン線に置き換えるものであり、このプロジェクトの重要な一翼を担っています。患者を直立させることでビーム方向の選択に柔軟性が増し、特に炭素イオンでは、ガントリー照射の代用となる可能性があります。Marie®により、我々の臨床医は、固定ビームラインで最先端のアーク治療を適用する可能性を得るだけでなく、心室性不整脈治療のような粒子ビームの非腫瘍学での応用のための新しいプロトコルを開発することもできます。」
*レオ・キャンサー・ケアは、欧州における直立型照射システムの規制当局の認可を取得すべく対応中です。
レオ・キャンサー・ケアは、英国を拠点とする医療技術メーカーで、放射線治療に新しい試みを提供しています。患者を仰臥位ではなく立位・座位にする独自の直立技術は、より多くの患者ががん治療を受けられるようにし、患者の体験を向上させることを目的としています。同社は、患者を直立姿勢にすることの臨床的利点を示す世界各地の研究に基づいて設立され、これを機械の回転から患者の回転への移行と組み合わせています。
炭素イオン線治療法は陽子線と類似しており、両者とも「ブラッグピーク」として知られる特徴的なパターンで深さ方向のエネルギー分布を示します。これは、組織を通過する際に吸収される初期線量が遅く、その後、吸収が最大になるまでの急峻な上昇に続いて、粒子範囲の終わりに向かって急激に低下することを示しています。これにより、最も高いエネルギー移動が腫瘍と一致するように効果的に治療を計画することが出来、一方、周囲の健康な組織への影響を低減します。対照的に、炭素イオンは陽子線に比べて放射線生物学的効果がかなり高く(2~3倍)、放射線抵抗性腫瘍の臨床成績の向上に繋がります。
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(日本語リリース:クライアント提供)
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