Yiliの2023年売上高は1262億元に達し、世界の乳製品業界を健全で持続可能な発展へと導く

AsiaNet 0200142 （1039）

【フフホト（中国）2024年5月10日新華社＝共同通信JBN】Yili Group（伊利集団）は4月29日、2023年財務報告書を発表しました。営業総利益は1261億7900万元、親会社に帰属する純利益は104億2900万元と過去最高を記録しました。31年連続の着実な成長です。

Yiliは同日、10億元以上・20億元以下の自社株式買い戻し計画も発表しました。これらの株式は、同社の登録資本を減らすためにすべて消却される予定です。

この報告期間中、Yiliの全製品は業界をリードし続けました。同社の液体ミルク事業の営業利益は855億4000万元で、規模とシェアの両方でトップの座を維持しました。粉ミルク・乳製品は前年比5.09％増となる275億9800万元の収益を記録し、粉ミルク全体の売上高は中国市場のトップに躍り出ました。清涼飲料事業の営業利益は前年比11.72％増の106億9000万元となり、業界平均の成長率を大きく上回り、29年連続で市場のリーダーの座を維持しました。

海外事業も好調でした。2023年、Yiliの海外事業収入は前年比10.08%増加し、製品は60以上の国・地域で販売されました。特に、CremoとJoyday製品は東南アジアで大きな人気を獲得し、Joydayアイスクリームはアフリカに力強く参入しました。

Yiliはグローバル・サプライチェーンネットワークを継続的に改善・最適化し、国内拠点と海外拠点の効率的な相乗効果を実現しました。2023年5月には、Yiliの子会社の1つであるWestland Dairy Company Limitedのラクトフェリン工場の建設工事が始まりました。この工場が稼動すれば、同社は世界のラクトフェリン生産者のトップ3に入ることになります。この生産能力の飛躍的向上は、研究を具体的な成果へと転換する、革新的な技術の進歩によって推進されています。

Yiliは2023年、最先端技術において連続した飛躍的進歩を達成し、これらのイノベーションを健康消費の新たなトレンドとなる製品へと迅速に転換しました。特筆すべき成果の1つは独自の指向性ラクトフェリン抽出および保護技術の開発であり、これによりUHTミルク中のラクトフェリン保持率が10％から90％以上に向上しました。さらに、同社は周囲温度におけるプロバイオティクスの不活性化という困難な課題を解決し、ヨーグルトの新たな健康消費のシナリオを生み出しました。

Yili Groupは業界をリードする技術力を基盤に、同社の新たな成長の原動力であるSATINE Active Lactoferrin Organic MilkやAmbpomial AMX Probiotic Yogurtといったベストセラー新製品を発売しました。

こうした革新的な成果は同社の技術への長期的投資によるものです。このほど、Yili European Innovation Center（Yili欧州イノベーションセンター）の10周年にあたり、オランダのワーへニンゲン大学で同センターの改修とGlobal Maternal and Child Nutrition Research Center（グローバル母子栄養研究センター）の設立に関する祝賀会が行われました。Yili European Innovation Centerは設立以来、母乳の研究、プロバイオティクスの開発、革新的なプロセスや技術などの分野で目覚ましい成果をあげてきました。今後、同センターは世界最先端の乳製品技術に注力し、革新的な成果の応用と商業化を加速させていきます。

Yiliは業界リーダーとして着実に事業の成長を達成するだけでなく、持続可能な未来も重視しています。同社はグリーンで持続可能な開発を積極的に推進し、環境保護と公共の福祉に貢献し、経済的、社会的、環境的な利益において互恵的な状況を創出することに取り組んでいます。

ソース：Yili Group