欧州特許庁。世界最強の永久磁石を発明した佐川眞人氏が 2024 欧州発明家賞のファイナリストに選出
ミュンヘン, 2024年5月28日 /PRNewswire/ -- 磁石は世界中でさまざまな最新技術に貢献しています。特にネオジム磁石は、携帯電話、MRIスキャナー、電気自動車のモーターおよび発電機、ABSブレーキ、風力発電、セキュリティシステム、ポンプ、アクセサリーなど幅広く使われています。その役割は、部品の固定、発電、医療機器の計測、部品の浮揚など多岐にわたります。これら多くの利点を持つネオジム磁石は世界中に普及し、私たちの世界の仕組みを変えました。ネオジム磁石の発明者である佐川氏は、この功績により、今年の欧州発明家賞の非ヨーロッパ諸国部門で、550人の候補者からファイナリストに選出されました。
佐川氏は、1970年代後半から1980年代初頭に、当時最強の永久磁石だったサマリウムーコバルト磁石に対し、コバルトより安価で資源が豊富な鉄を使った磁石の研究を開始しました。さまざまな金属間化合物と組織の研究を経て、プロセスのブレークスルーに成功した佐川氏は、強力な磁石を生み出しました。このプロセスは「焼結法」と呼ばれ、真空中の加熱によって磁石原料の粉砕粒子を結合して固める工程です。同時期に同じ化合物の磁石が別のプロセスで開発されましたが、佐川氏の開発した焼結法で作られたネオジム磁石が世界で最も強力な磁石になりました。
佐川氏は、欧州発明家賞の非ヨーロッパ諸国部門のファイナリストとして選出された3名のうちの1人です。優れた業績が認められた他のファイナリストは、航空機移動における騒音と二酸化炭素排出量の削減でフェルナンド・カタラーノ氏とミカエル・カルモ氏が率いるブラジルのチームと、ディスプレイ光学とソフトウェアの進歩によりグラスレス3Dイメージングを実現した米国を拠点とするデビッド・ファタル氏です。EPOは、2024年7月9日にマルタ共和国からライブストリーミングされる式典で受賞者を発表します。また当日はカテゴリー受賞に加えて、オンラインの一般投票によって選ばれる「ポピュラープライズ」の受賞者を発表します。投票は式典当日まで受け付けます。
(日本語リリース:クライアント提供)
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