猛暑による生活習慣や健康状態への影響に関する調査

~外出頻度の減少や人と会う機会の減少が健康やメンタルに影響~

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)は、20から70代の600人を対象に「猛暑による健康意識および行動の変化に関するアンケート調査」(以下本調査)を実施しました。

 

本調査では、7割以上(71.8%)の人が最近の猛暑によって、「生活習慣や健康状態に変化が出た」と回答し、「変化が出たと思わない(28.2%)」を大きく上回りました。また、生活習慣の変化を聞いたところ「外出頻度が減った」が66.8%ともっとも高く、「運動の回数が減った」が39.7%、「人と会う機会が減った」が33.4%と続きました。同様に自身の健康状態の変化に関する回答として上位にあがったのは、「運動不足を感じるようになった」が53.1%、「精神的なストレスが増えたと感じる」が40.4%、「体重、体脂肪率が増えた」「肩こりを感じるようになった、またはひどくなった」が20.9%でした。これらのことから、活動量や人との接触頻度の低下などの生活習慣の変化が心身の健康状態に影響を及ぼしていることが浮き彫りになりました。

 

気象庁のデータによると2024年8月の日平均気温が29.7度、日最高気温は34.5度といずれも1875年の観測開始以来最高となっています*1。また、今年の8月は観測史上初めて日平均気温が30度を超えるともいわれています。名古屋をはじめとする日本各地で、統計開始以来の連続猛暑日の記録を更新するなど、厳しい暑さが続いています。

*1 気象庁ホームページ 気象データ観測開始からの毎月の値。2024年8月20日現在。(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662

 

調査結果のまとめ

1.7割以上の人が、最近の猛暑によって生活習慣や健康状態に変化が出たと回答。年代別では20から40代に比べて、50から70代で高くなる

2.生活習慣の変化では「外出頻度が減った」66.8%、「運動回数が減った」39.7%、「人と会う機会が減った」33.4%

3.健康状態の変化では「運動不足を実感」が53.1%、「精神的なストレスが増えた」が40.4%、「肩こりを実感」「体重・体脂肪の増加」が20.9%でした。続いて「腰痛を実感または悪化」17.2%、「肌の調子が悪くなった」12.3%と続き、「血圧が上昇した」と回答した人も7.4%

4.生活習慣や健康状態に影響していると思うことは、「外出控え」が59.4%、「気力の低下」40.8%、「睡眠不足」30.4%

5.猛暑を乗り越えるために行っていることは、「水分補給をこまめにする」69.7%、「ストレッチやマッサージによる体のケア」16.5%、「冷感アイテムの使用」15.5%

 

 

調査結果の詳細

17割以上の人が、最近の猛暑によって生活習慣や健康状態に変化が出たと回答。年代別では20から40代に比べて、50から70代で高くなる

全体の71.8%の人が、最近の猛暑によって生活習慣や健康状態に変化が出たと思うと回答しました。年代別でみると20から40代が65から68%であることに対して50から70代では75から79%と、年代がたかくなるほど猛暑の影響を感じていることがわかりました。

 

 

2.生活習慣の変化では「外出頻度が減った」66.8%、「運動回数が減った」39.7%、「人と会う機会が減った」33.4

生活習慣や健康状態に変化があったと回答した人にその内容を聞きました。外出が減る、運動機会の減少、人と会う機会が減るなど、猛暑による社会的な活動への影響が確認されました。一方で、外出や運動の機会が増えた人も一定数いることがわかりました。

 

3.健康状態の変化では「運動不足を実感」が53.1%、「精神的なストレスが増えた」が40.4%、「肩こりを実感」「体重・体脂肪の増加」が20.9%でした。続いて「腰痛を実感または悪化」17.2%、「肌の調子が悪くなった」12.3%と続き、「血圧が上昇した」と回答した人も7.4

健康状態の変化では運動不足の実感に次いで精神的なストレスが増えたと回答した人が約4割いました。猛暑の影響が身体的なものだけでなく、メンタル面でも出ていることが確認できました。また、肩こりや腰痛、膝痛などの疼痛だけでなく、血圧上昇など循環器系にも影響が出ていることがわかりました。

 

4.生活習慣や健康状態に影響していると思うことは、「外出控え」が59.4%、「気力の低下」40.8%、「睡眠不足」30.4

生活習慣や健康状態に影響を及ぼしている原因について聞いたところ、外出控えや気力の低下に次いで睡眠不足が3人に1人(30.4%)、食欲不振が5人に1人(19.3%)でした。睡眠や食事といった基礎となる生活習慣も影響していることがわかりました。

 

 

5.猛暑を乗り越えるために行っていることは、「水分補給をこまめにする」69.7%、「ストレッチやマッサージによる体のケア」16.5%、「冷感アイテムの使用」15.5

約7割の人が猛暑対策としてこまめな水分補給をしていることがわかりました。熱中症や脱水症状の予防啓発が進むことで、水分補給の重要性が浸透していることが確認されました。

 

■専門家のコメント

谷田部 淳一先生

福島県立医科大学 腎臓高血圧内科学講座

 

今回の調査結果を見ると、連日の高い気温や熱帯夜の影響が多くの人の生活習慣と健康状態に影響を及ぼしていることがわかります。食事、運動、睡眠は健康的に生活していくうえでベースとなる生活習慣です。このような過酷な生活環境下では、栄養バランスの見直しや適度な身体活動、十分な休息を心がけて過ごすようにしましょう。特に、塩分が高めの食事や体重の大幅な増加、睡眠不足やストレスは、血圧の上昇につながります。夕方の比較的気温が下がった時間帯に暑さ対策をして少しでも体を動かす、涼しい屋内で友人と会う、オンラインなどのデジタルを活用して人と話す機会をつくるなど、工夫しながら健康を崩さないように猛暑を乗り切っていきましょう。また、このような時期だからこそ、体調の変化に気を配ったり、こまめに血圧や体重をチェックしたりするなど、自身の体と向き合うように心がけてください。

 

■調査の概要

調査目的:猛暑による健康意識および行動の変化に関する調査

調査対象:全国の男女600人

     男女各300人、20から70代の各年代100名(男女各50名)

調査方法:インターネット調査

調査期間:2024年8月8日(木)~2024年8月9日(金)

 

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