スポーツ/音楽観光:消費を取り込む新たな機会 - コリンソン・インターナショナルは、企業がスポーツ・音楽ファンの消費拡大を狙う取り組みを明らかにした、 グローバル調査レポートを発表
アジア太平洋地域のスポーツ・音楽ファンの80%は、応援するチームの試合観戦や人気アーティストのライブ鑑賞のために空路で移動
スポーツファンは世界的に最も消費額が大きく、アジア太平洋地域のスポーツファンの57%が
1回の旅行で1人当たり500ドル以上支出
同地域からのイベント旅行者の5人に4人は、行き慣れた場所よりも新しい行き先を好む
シンガポール、2024年9月17日 /PRNewswire/ -- プライオリティ・パスとラウンジキーの所有・運営会社であるコリンソン・インターナショナルは本日、スポーツや音楽イベントの目的で旅行するファンの消費習慣を調べた、最新のグローバル調査レポート『スポーツ/音楽観光がもたらす価値』を発表しました。このアンケート調査により、スポーツ観戦旅行者は、音楽イベント目的の旅行者よりも世界的に消費額が大きく、アジア太平洋地域のスポーツファンの57%が1回の旅行で1人当たり500ドル以上を支出していることが明らかとなりました。
スポーツ/音楽観光は目覚ましい成長を遂げています。スポーツ観光の市場規模は、2023年の5,647億ドルから、2032年には1兆3,300億ドルとほぼ倍増することが予測されています。[1] 同様に、音楽観光の市場規模も2032年までに138億ドルに達するとされ、高い成長が見込まれています。[2] この背景には主に3つの要因があります。第一に「イベント」。スポーツ/音楽イベントの開催が増加したことで、ファンにとって旅行先の選択肢が拡大したこと。第二に「メディア露出」。テレビやストリーミング配信を通じて新規・既存のスポーツリーグが国際的に認知されるようになり、ファンによる旅行が促進されたこと。また、音楽ファンはアーティストを海外で見る方が、コストパフォーマンスが良いと考えるようになっています。第三に「体験」。新型コロナ感染拡大により数年間続いた渡航制限が解除され、イベントの再開が順次再開されており、ファンはより充実した、新たな経験を期待していることが挙げられます。
スポーツ/音楽観光は活況を呈しており、イベント旅行者の期待も高まっています。この成長市場は、企業にとっても大きなビジネスチャンスといえます。アジア太平洋地域では、「過去3年間に空路による旅行をした、または今後1年以内にそのような旅行をする予定がある」と回答した割合が、スポーツ観戦目的で5人に4人以上(85%)、音楽イベント目的の旅行者で74%となりました。また、その半数以上(53%)が年に2回以上、19%が3回以上イベントに参加しています。
消費習慣
世界的に消費額が大きいのはスポーツファンであり、アジア太平洋地域では57%が、1回の旅行で500ドル以上を支出すると回答しました。特に、同地域の回答者の12%は、支出額が2,000ドルを上回っています。世界全体でみると、最も支出額が大きいのは25~34歳の年齢層で、スポーツ観戦旅行者の3分の1(33%)、音楽イベント目的の旅行者の31%が、1,000ドル超を支出すると答えています。
イベント目的の旅行者の空港での消費額は、一般的に100ドル(回答者の44%)です。一方、バスケットボール、F1、オリンピックを観戦する旅行者は、それぞれ30%、32%、31%が、200ドル以上を支出すると答えており、消費額にはかなり幅があります。音楽イベント目的の旅行者の場合は、25%が200ドル以上を支出すると答えました。
アジア太平洋地域のスポーツ・音楽ファンの5人に4人以上(82%)が、応援するチームの試合観戦や人気アーティストのライブ鑑賞の目的で、新しい都市や国へ旅行したことがあると答えました。また、そのうちの28%が再び訪れたことがある、31%が再訪を計画していると回答しました。このことは、特にリピーターが事前に特定できるような観光地では、そこの企業にとって非常に大きな成長機会をもたらします。
空港体験の向上
応援するスポーツチームや人気アーティストを見るために旅行する人は、よりプレミアムな旅行体験を求めており、空港での体験を利用する傾向も高くなっています。
アジア太平洋地域の回答者の約半数(52%)が、イベント旅行の際に、空港ラウンジ(34%)、ゲームラウンジ(15%)、スリープポッド(16%)、スパ(13%)などの空港体験を利用していると答えました。同地域のスポーツ/音楽ファンが空港ラウンジを利用する理由については、「試合観戦やライブ鑑賞の前後にリラックスしてくつろぐため」が最も多く(スポーツファンでは58%、音楽ファンでは59%)、次に空港での「飲食のため」が(スポーツファンの56%、音楽ファンの57%)となりました。
空港ラウンジを利用する割合は、旅行全体の支出額が高い人ほど高くなります。また、バスケットボール、F1、オリンピックを観戦する旅行者がラウンジを利用する割合は、それぞれ48%、45%、44%と高くなっています。
ニーズに合った顧客エンゲージメントとロイヤルティプログラム
アジア太平洋地域のイベント旅行者の約65%が顧客エンゲージメント/ロイヤルティプログラムに参加しています。また、その多くが、ポイント/マイル(46%)、航空券(50%)やチケット(39%)、宿泊料金(38%)の割引を提供する顧客エンゲージメント/ロイヤルティプログラムに加入した経験があります。同地域のイベント目的の旅行者の3分の1以上(39%)が空港ラウンジへのアクセス、42%が旅行保険、42%がイベントパッケージ(航空券、宿泊施設、送迎、チケットを含む)といった、プログラム限定特典を提供する決済カードを選ぶと回答しています。
空港ラウンジへのアクセスは、旅行特典の中で人気が高く、決済カードの特典として望ましいと回答した割合(国籍別)は、インド(43%)、中国香港、アラブ首長国連邦、オーストラリア(いずれも41%)、シンガポール(40%)、ドイツ(34%)、英国(33%)、ブラジル(32%)で高い結果となりました。
「象徴的なスポーツ、音楽イベントのために旅行するファンは世界的に増加し続けています。彼らは忘れられない体験を求めており、多額の支出をしてでも、旅行を特別なものにしようと考えています。」
コリンソン・インターナショナル(プライオリティ・パス所有・運営会社)CEO クリストファー・エバンス「ファンとは、言い換えればロイヤルティです。今回の調査により、こうしたファンが旅行特典に高い価値を置いているということが分かりました。この調査結果は、旅行業界や、よく旅行する人をターゲットにする企業にとって追い風となるものです。イベント観光が盛り上がる中、ファンが望む旅行特典を提供することは商機となります。これにより、頻繁に旅行するファン層にメインカードとして選ばれるブランドとなり、エンゲージメント向上やロイヤルティの構築、そして国境を越えた消費促進につなげることができます。」
「旅行者はスポーツや音楽イベントによって旅行欲がかきたてられ、世界の隅々まで駆けつけます。アジア太平洋地域全体でスポーツ/音楽観光需要が旺盛となる中で、ビジネスチャンスが大きく広がっています。」コリンソン・インターナショナル グローバル・チーフ・コマーシャル・オフィサー兼アジア太平洋地域担当プレジデント トッド・ハンドコック「アジア太平洋地域の消費者は世界の中で旅行支出額が大きいことから、特に旅行業界や金融サービス企業にとっては大きな商機があります。金融サービス業界は技術の進歩、消費者の期待の変化、創造的破壊をもたらす企業によって、大きな変化に直面しています。企業がこの時代の変化に対応する中、消費者のロイヤルティとエンゲージメントは、成長と競争優位における極めて重要な原動力となります。スポーツ/音楽関連のリワードの力や影響力を発揮できるブランドは、顧客エンゲージメントとリテンション(維持)を通じた利益を得るうえで、優位に立つことができるでしょう。」
詳しくは、こちらのレポートをご覧ください。
[1] Global Markets Insights、『スポーツ観光市場予測 2024~2032年』 https://www.gminsights.com/industry-analysis/sports-tourism-market
[2] Custom Market Insights、『世界の音楽観光市場 2024~2033年』 https://www.custommarketinsights.com/report/music-tourism-market/
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編集者向け注記
本調査は、コリンソン・インターナショナルが第三者機関に委託して実施したものです。本レポートの内容は、ここに記載されているいかなる関係者からの支持・同意を得ているものではありません。
調査手法:本調査は、プライオリティ・パスの所有・運営会社であるコリンソン・インターナショナルの第三者機関への委託により、17の国・地域の8,537人の旅行者を対象に実施されました。調査対象先:オーストラリア(505)、ブラジル(502)、コロンビア(503)、フランス(501)、ドイツ(503)、中国香港(501)、インド(502)、イタリア(504)、メキシコ(502)、ペルー(503)、サウジアラビア(501)、シンガポール(503)、スペイン(501)、タイ(503)、UAE(501)、英国(502)、米国(500)。アンケート調査は、2024年6月にオンライン形式で行われました。
通貨単位は米ドル。
調査手法
本調査は、プライオリティ・パスの所有・運営会社であるコリンソン・インターナショナルの第三者機関への委託により、17の国・地域の8,537人の旅行者を対象に実施されました。調査対象先:オーストラリア(505)、ブラジル(502)、コロンビア(503)、フランス(501)、ドイツ(503)、中国香港(501)、インド(502)、イタリア(504)、メキシコ(502)、ペルー(503)、サウジアラビア(501)、シンガポール(503)、スペイン(501)、タイ(503)、UAE(501)、英国(502)、米国(500)。アンケート調査は、2024年6月にオンライン形式で行われました。
コリンソン・インターナショナルについて
コリンソン・インターナショナルは、世界中を安心して旅行できるようサポートすることを理念とする、グローバルな民間企業です。世界の1,400を超える銀行、90の航空会社、20のホテルグループなど、世界有数の決済ネットワークと提携しています。4億人を超える最終消費者に、市場をリードする空港体験、ロイヤルティと顧客エンゲージメント、保険ソリューションを提供しています。
コリンソンは、世界初の先進的な空港体験プログラムであるプライオリティ・パスを運営しています。145カ国の725以上の空港で、1,600を超える空港ラウンジへのアクセスに加え、お食事、ショッピング、仮眠、スパなどの旅行体験を提供し、旅行を特別なものにするお手伝いをします。
(日本語リリース:クライアント提供)
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