2024年Jingfang(経方)国際会議: 全世界での共同利用

Nanjing University of Chinese Medicine

 

経方国際学校の客員教授任命式

 

AsiaNet 200449 (1212)

 

【南京(中国)2024年10月17日新華社=共同通信JBN】南京中医薬大学(Nanjing University of Chinese Medicine、NJUCM)、南京中医薬大学附属病院(Affiliated Hospital of Nanjing University of Chinese Medicine)、江蘇省中医薬協会(Jiangsu Association of Chinese Medicine)が主催する2024年Jingfang International Conference(経方国際会議)がこのほど、深センで開催されました。経方すなわち伝統生薬処方は、2000年近く前から用いられてきました。それは主に、東漢代の著名な中国伝統医・張仲景(Zhang Zhongjing)の「傷寒論(Treatise on Febrile Caused by Cold (Shang Han Lun))」「金匱要略(Synopsis of Prescriptions of The Golden Chamber (Jin Kui Yao Lue))」に収載されている処方を指しているものです。

 

開会式であいさつしたNJUCM党委員会のQiao Xuebin書記は、NJUCMの創立副学長Ye Juquan氏が「Fangzheng(方正(処方箋)」理論を提唱した最初の中医学者だったことを紹介しました。それ以来、同大学はSong Airen、Fan Tiantu、Zhang Gucai各氏など、経方の研究や応用を専門とする学者を数多く輩出してきました。院士のWu Yiling、Tong Xiaolin両氏ら卒業生も、経方応用の専門家として名をはせています。今日、Huang Huang教授をはじめ全国的に認められた中医学専門家となっているNJUCM出身者は、「処方を人々に返し、処方を人々と共に守り、処方を人々ために役立てる」という使命に全力を尽くしており、その献身は数十年にわたって続いています。今回の会議は、NJUCM創立70周年記念行事の一環です。NJUCMは2016年、世界に先駆けてInternational School of Jingfang(経方国際学校)を設立しました。

 

経方国際会議は、2015年にドイツのフランクフルトでNJUCM経方国際学校の学長であるHuang Huang教授によって初めて開催され、今回で6回目となりました。今年の会議のテーマは「Inheritance, Development and Shared Utilization of Jingfang(経方の継承、発展、共同利用)」で、米国、カナダ、フランス、ドイツなど13カ国からの学者21人と、中国から84人の著名な学者が招かれ、基調講演や講義を行いました。

 

開会式では、Huang Huang氏が経方国際学校フランス分校との協力協定にMarc Freard氏と、同ポルトガル分校との協力協定にSalustino Zaldivar Won氏と署名しました。経方国際学校の客員教授の任命式も行われました。

 

経方国際学校には、今回新たに加わった分校以外にスイス、カナダ、カリフォルニア州(米国)、シンガポールに分校があり、海外の経方教育施設も10数カ所あります。経方の急速な発展によって、多くの国が中国伝統医学発展の恩恵を享受できるようになり、経方は中国と他国の文明交流の架け橋、世界の人々の健康を守る重要な力となっています。

 

ソース:Nanjing University of Chinese Medicine

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