アジア冬季競技大会まで100日のカウントダウンがスタート

The Asian Winter Games Organizing Committee

 

アジア冬季競技大会まで100日のカウントダウンがスタート

 

AsiaNet 200472 (1226)

 

【ハルビン(中国)2024年10月24日新華社=共同通信JBN】10月30日、アジア冬季競技大会のテーマソング「The Snow of Harbin(ハルビンの雪)」が発表され、中国東方航空はアジア冬季競技大会をテーマに塗装を施したワイドボディー機の初飛行を開始し、第9回アジア冬季競技大会の開幕までの100日カウントダウンを迎えます。

 

「中国旅行」とアジア冬季競技大会が出会う

 

このほどAsian Winter Games Organizing Committee(アジア冬季競技大会組織委員会)の公式発表により、今回の競技大会は最も多くの参加国が集まる大会になることが明らかになりました。現在までに34の国・地域のオリンピック委員会が参加登録をしており、アルペンスキー、ショートトラックスピードスケート、フィギュアスケート、クロスカントリースキー、スノーボードの登録数が最も多くなっています。中国、日本、韓国はすべてのサブイベントに全面的に参加します。今回のアジア冬季大会では、ミックスダブルスのカーリング、スキーマウンテニアリング、フリースタイルスキーのシンクロナイズドエアリアルが初めて行われます。

 

中国最北端の省都・ハルビンは今年、その氷と雪の観光によって国際的な一流都市になりました。中国のビザなし入国の継続的な拡大によりハルビンの人気は高まり続け、「China Travel(中国旅行)」で注目を集める有数の目的地になっています。最近、家族4人で東北虎林園(Siberian Tiger Park)を訪れた英国人旅行者のAlistairさんは「ハルビンは涼しい気候で、おいしい食べ物がたくさんあって、とても良い気分です」と話しました。旅行ブロガーのJackさんとPaigeさんは既に2回目の中国旅行を準備中で、毎日3時間の中国語レッスンを受け、ハルビンから旅を始める予定です。ソーシャルメディアでは、既に3カ月前からハルビン行きのチケットを予約し、その旅程を公開している旅行客もいます。

 

多様性の美

 

毎年冬に雪が降ると、ハルビンはまるでおとぎ話の世界に出てくる夢のような街になります。この冬には見どころ満載のアジア冬季競技大会が「Ice City(氷の都市)」にまばゆい輝きをさらに加え、見逃せないイベントになります。1903年、Chinese Eastern Railway(東清鉄道)の完成と共にこの「列車が運んできた都市」が誕生し、約20カ国の領事館が次々に置かれ、30カ国以上から20万人以上の外国人が住むようになり、「Little Paris of the East(東洋のリトル・パリ)」、「Eastern Moscow(東洋のモスクワ)」と呼ばれるようになりました。長年にわたり、東洋と西洋の文化がこの地で衝突し、融合し、それによって独特の魅力が醸し出されています。Central Street(中央大街)を歩くと、まるで欧州にいるような気分になります。この中国バロック様式の地区は内側に中国の中庭が配置され、中国と西洋の文化の融合を最も直感的に体現しています。鉄道の駅は、まるで現実の「ホグワーツマジック」のプラットホームのようです。

 

街角のバルコニーでは何人かの人たちが「コンサート」を開き、公園では「歌唱コンテスト」をする人がいます。19世紀末、この地で中国初の交響楽団と初の西洋音楽学校が誕生し、豊かな芸術遺産が今日まで受け継がれています。すべてのハルビン住民の血には音楽が流れており、国連から「City of Music(音楽の都市)」の称号を授与されました。この氷と雪の季節には、数百もの中国や外国のハイレベルなコンサート、大規模なアイスショー(氷上アクロバット)、その他の革新的なライブパフォーマンス・プロジェクト、そしてミュージカル「Harbin Enveloped in Darkness」のような芸術的傑作が五感を満足させてくれるでしょう。

 

ハルビンの一日は、揚げ餅、粘豆包、冷凍梨、冷凍柿などの朝市から始まります。売り手は 「これはおいしいですよ。香りが悪かったら返金しますよ」と自信たっぷりに叫んで売ります。肉炒め、鉄鍋煮込み料理、Dalapierなどの 「Northeastern hard dishes(東北部の食べ応えのある料理)」、ハルビンの味を代表する大列巴(Dalieba=大きなパン)やハルビンの紅腸(赤いソーセージ)もあり、アジア冬季競技大会に特有の食体験を加えてくれるでしょう。

 

「アジア冬季競技大会の複式都市」が全速力で前進

 

雪はまだ降っていませんが、「アジア冬季競技大会を歓迎する」雰囲気はすでに通りや路地に満ちています。ハルビンの人々には「家を空にして」ゲストをもてなす伝統があります。今回、街全体がその国際化を加速させています。政府は道路や街路の改修に投資し、会場やイベントの準備、警備が完全にアップグレードされています。アイスホッケースタジアムの観客席の温度はセ氏15度に制御され、観戦体験をより快適にしています。世界最大の氷と雪のテーマパーク「Harbin Ice and Snow World(ハルビン氷雪世界)」は「Ice and Snow Dream, Asia United(氷雪の夢、アジアの団結)」をテーマに、今年は全体の面積を20%以上拡大して100万平方メートルに達し、人々を驚かせ、魅力的になりました。ハルビンの中央ビジネス地区には100年以上前のアイス・スタジアムが「復元」され、ドローンの光が音楽のリズムに合わせて色を変えます。「Beijing-Yabuli Asian Winter Special Train(北京・ヤブリ・アジア冬季特別列車)」が運行を開始し、国際および国内航空便と鉄道の輸送能力が強化されています。数万人に上るアジア冬季競技大会のボランティアが集結し、訓練を受け、いつでも「ゲストをもてなす」準備が整っています。

 

Harbin Municipal Bureau of Culture, Radio, Television, and Tourism(ハルビン市文化・ラジオ・テレビ・観光局)ディレクターのWang Hongxin氏は次のように述べました。「2024-2025年の氷雪シーズンが10月30日からスタートし、第9回アジア冬季競技大会の開催に重点を置き、「Travel with the Games(大会とともに旅をする)」優良ルート・ベスト10を発表し、質の高い国際氷雪フェスティバル、スキーフェスティバル、採氷フェスティバル、冬季釣りフェスティバル、氷雪観光フォーラムなどの主要イベントの開催に力を入れ、世界クラスの氷雪観光リゾートの創出に取り組みます」

 

ソース:The Asian Winter Games Organizing Committee

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