日本で初めてウレタンフォームの生産を始めた高分子素材のリーディングカンパニーである株式会社イノアックコーポレーション（代表取締役社長：野村泰、名古屋本社：愛知県名古屋市・東京本社：東京都品川区）のグループ会社、株式会社BASF INOACポリウレタン（代表取締役社長：諸橋雅彦、本社：愛知県新城市、以下BIP）は、業界初となる植物性由来原料を使用した木造住宅向け現場発泡ウレタンフォーム「FOAMLITE Bio Meguru@SL-50e（以下Meguru SL50-e）」を10月より販売開始しますことをお知らせします。

開発経緯

これまでは家庭で使用するエネルギーを効率よく使い消費量を減らす“省エネ住宅”が主流でした。しかし近年では家庭で排出するエネルギー量を抑制しつつ、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用することでエネルギー消費量の収支をゼロ以下にする“net Zero Energy House（以下ZEH住宅）”を目指した住宅づくりへシフトしています。そこで重要となるのが住宅の“断熱材”です。“高気密・高断熱”な性能の高さはもちろん、断熱材そのものが環境に配慮した原料で作られることが求められます。「ZEH住宅づくりに賛同し、貢献したい」と考える工務店や施主の方々の需要を見込み、植物由来の原料を一部使用した断熱材を開発しました。

今回BIPが開発に成功した“Meguru SL50-e”は、植物由来の原料を10％用いることで石油由来材料の使用量を削減し、環境負荷を低減した現場発泡ウレタン『FOAMLITE SL』シリーズの新製品です。植物由来原料での木造住宅向けウレタン断熱材は業界初となります。BIPは今月より順次販売を開始しています。

FOAMLITE Bio Meguru@SL-50eについて

“Meguru SL-50e”は石油由来原料からなる従来品のウレタンフォームに対して同等の価格帯であるにもかかわらず、新しい設備を使うことなく現行設備のまま吹付作業を行えます。さらに従来製品に対して難燃性の向上、接着性の強化、また圧着性が強く形が変化しづらいなど、より性能の高い物性を持つ新製品です。

特徴①：業界初バイオマス化10％の吹付ウレタンフォーム

“Meguru SL-50e”はバイオマス化度10％配合した業界初の木造住宅向け現場発泡ウレタンフォームです。バイオマスマークの認定を受けており、環境負荷の低減に貢献したサステナブルな原料です。

特徴②：現場での作業がしやすく、作業者にとってもやさしい工法

現行の吹付設備のまま使用可能で特別な設備の導入が必要ありません。そのため工法も変える必要がないため、現場の作業者は新しい技術を取得せず、この工法を採用できる手軽さも本製品の魅力です。

また、気温マイナス6度の条件下でも剥離・膨れなどの不具合が発生せず、北海道などの寒冷地でも施工可能。吹付直後が一瞬茶色く変化し、すぐに化学発泡して白くなることから目視での作業もしやすいです。臭気が少ないことも作業者にやさしいポイントです。

特徴③：現場で発生する端材問題への貢献

平滑に施工できないスプレー工法では、壁の下地となる柱の間を断熱材で埋めるために余分に吹き付けるので、吹付後にカット作業が必要になる場合があります。“Meguru SL-50e”は従来の100倍発泡に比べて発泡倍率を半分に抑え、断熱性が35％アップしたことで間柱内の吹付量を抑えられます。それにより吹付後にカットし、廃棄する端材する量を削減できます。

BIPは現場発泡ウレタンフォームを50年以上研究開発してきました。そこで天井・壁・床にすき間なく住まい丸ごと現場発泡ウレタンの断熱材を包み込む”マシュマロ断熱材“を提唱し、住宅全体の気密性と断熱性能を高めた断熱工法によって多くのお客様へ快適な暮らしを提供してまいりました。今後は住宅だけでなく、住宅以外の建築物や盛り土などの公共事業向けにも”Meguru SL-50e“を展開していきます。

＜Meguru SL-50eの性能評価＞

BASF INOAC ポリウレタン株式会社の概要

“顧客第一”をすべての行動指針の基本に掲げ、ポリウレタンを通して社会に貢献するという、創業から変わらぬ想いがあります。その想いを守るため“変わらないために変わり続ける”をモットーに、これからもポリウレタンのトータルサプライヤーとして、お客様と共に社会に貢献して参ります。

会社名　：BASF INOAC ポリウレタン株式会社

所在地　：愛知県新城市川田字本宮道1-196

設　立　：1965年11月1日

公式HP：https://www.bip-jp.com/

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