NUSがBLOCK71名古屋を立ち上げ、日本と東南アジアのイノベーション交流強化へ

NUS Enterprise

 

BLOCK71 名古屋が、日本のスタートアップ企業にとって、東南アジアへの玄関口へ
NUSは、両国におけるイノベーションと企業エコシステムの成長を促進するための二国間協力の推進を目的として、ENEOSホールディングス株式会社と提携

 

日本、名古屋、2024年11月1日 /PRNewswire/ -- シンガポール国立大学(NUS)の起業部門であるNUS Enterpriseは本日、スタートアップ企業向けのBLOCK71名古屋を発表し、その運営を開始しました。BLOCK71名古屋は、日本と東南アジアを繋ぐテクノロジーに特化したエコシステムを構築することを目的としています。東南アジアのスタートアップ企業が日本の文化やビジネスにおける細かな違いや慣習を乗り越え事業拡大を成功できるよう、必要なサポートを提供します。同時に、東南アジアで効果的に成長および拡大を目指す日本のスタートアップ企業も支援します。 

 

 

愛知県が自動車、航空、ロボット工学といった日本を代表する製造業の中心地である強みを背景として、名古屋は、東南アジアへの進出を目指すテクノロジー系スタートアップ企業にとって重要な拠点となっています。これらの産業は技術的成長の強固な基盤を提供し、確立された企業との価値あるコラボレーションの機会を提供します。

 

センターの開所式には、大村秀章愛知県知事、NUS学長のTan Eng Chye教授、Benjamin Tee助教授兼副学長(エコシステム構築担当)、杉山直名古屋大学総長、佐橋 宏隆STATION Ai株式会社代表取締役社長兼CEOが出席しました。

 

日本のBLOCK71 - 東南アジアと日本の架け橋

 

BLOCK71は、テクノロジーにフォーカスしたエコシステムビルダーであり、グローバルな架け橋としてスタートアップコミュニティを活性化しています。東南アジア、米国、中国にオフィスを構え、現在は日本にも進出するなど、グローバルな起業活動の牽引役としてその地位を確立しています。名古屋オフィス開設は、NUSにとって日本初のBLOCK71拠点となり、このネットワークに重要な追加をもたらすものであり、東南アジアのベンチャー企業の市場参入を促す戦略的な一手となるものです(BLOCK71の背景については、別紙Aを参照)。

 

インキュベーションに重点を置くほかのBLOCK71グローバルオフィスとは異なり、日本のBLOCK71は市場進出活動を優先しています。これは日本のスタートアップ環境が成熟し確立されていることに起因しています。

 

日本オフィスは、日本のスタートアップ企業に対して東南アジア進出に必要なリソースとネットワークを提供するとともに、東南アジアのスタートアップ企業にとって日本進出の足掛かりとなります。日本のイノベーションの強力な伝統は、東南アジアのダイナミックなスタートアップエコシステムと協力するにあたり、多大な機会をもたらします。BLOCK71 名古屋は、日本企業やスタートアップ企業を、東南アジアのスタートアップ企業、投資家、業界リーダーから成る幅広いネットワークに接続します。そして、革新的なプロジェクトを推進し、市場拡大を促すパートナーシップを構築することで、日本企業やスタートアップ企業を支援します。同様に、日本市場への参入を目指す東南アジアのスタートアップ企業も、BLOCK71 名古屋を通じて、現地のイノベーションエコシステムにおける主要なステークホルダーとつながることができます。

 

「BLOCK71 名古屋は、日本に進出する東南アジアのスタートアップ企業にとっての足がかりとなるだけでなく、多様で急速に成長する東南アジア市場への参入を目指す日本のスタートアップ企業にとっても玄関口となります。BLOCK71の広大なネットワークと経験を活用することで、私たちは、新興経済をうまく乗りこなすために必要なツール、洞察、パートナーシップを日本の起業家に提供することを目指しています」と、NUS学長のTan Eng Chye教授は述べます。

 

BLOCK71 名古屋は、PoC(概念実証)の実施、資金調達、契約締結、BLOCK71 の広範なグローバルネットワークおよび質の高いスタートアップ企業との統合など、主要な事業マイルストーンの確立を優先します。さらに、日本のBLOCK71は、主要都市にあるパートナー企業の共有オフィススペース内に物理的なオフィススペースを提供するだけでなく、また、日本市場の多面的な特徴を活かし、スタートアップ企業の成長機会を特定するために、全国に専任スタッフを配置します。

 

イノベーション強化に向けたENEOSとの提携

 

イノベーション推進への取り組みの一環として、NUS Enterpriseは、2024年10月31日に締結された覚書(MOU)により、日本最大のエネルギー企業のひとつであるENEOSホールディングス株式会社(ENEOS戦略的パートナーシップを締結しました。覚書は、NUS学長のTan Eng Chye教授と長沼亨ENEOS未来事業推進部長により署名されました。

 

本提携は、NUS発のスタートアップ企業に対して実社会の産業課題に触れる機会を提供することで、ベンチャービルディング活動を強化することを目的としています。両組織は協力して、有望な東南アジアのスタートアップ企業や、重要な産業問題に対処できる革新的なソリューションを特定します。主な重点分野は、モビリティ、脱炭素化、循環経済、人工知能などです。

 

さらに同提携により、ENEOSのような確立された企業は、進化を続けるグローバル経済において、継続的なイノベーションを通じて競争力を維持することが可能になります。スタートアップ企業は、機敏性と創造性が特徴的であり、企業イノベーションを推進する最先端のテクノロジーやビジネスモデルを試す機会が多くあります。新興企業と提携することで、ENEOSは市場の変化に迅速に対応し、製品ラインナップの多様化を図り、新たな市場や顧客層への参入が可能になります。NUS発のスタートアップ企業にとっては、ENEOSが抱える現実的な課題に取り組むことで、日本市場への進出の機会を広げることにつながります。また、参加するスタートアップ企業は、伝統的な日本企業の業務に関する貴重な洞察を得ることができ、そのユニークな市場に対する理解を深めることができます。

 

さらに、NUS学長のTan Eng Chye教授は次のように述べます。「NUS EnterpriseとENEOSホールディングスの提携により、広範なBLOCK71エコシステムとネットワークの強みを活用し、イノベーションと起業家精神を育むことができます。本提携により、私たちのスタートアップ企業が現実の産業課題と結びつき、エネルギー分野の進化するニーズに対応するソリューション開発能力が強化されます。NUS Enterpriseの能力とENEOSの専門知識を統合することで、機敏性と創造性がインパクトのある進歩を推進する活気のあるエコシステムを創出することを目指します。私たちは共に、持続可能なエネルギーとテクノロジーの未来を形作る東南アジアの次世代スタートアップ企業を育成することに尽力しています。」

 

「NUS Enterpriseとの提携は、東南アジアのスタートアップエコシステムが持つダイナミックなエネルギーを活用する特別な機会をENEOSにもたらします。革新的なスタートアップ企業と関わることで、私たちは新たな洞察力を得ることができ、業界における喫緊の課題に対処するソリューションを共同で創造することができます。本提携は、市場の変化への適応能力を高めるだけでなく、持続可能なエネルギー開発の最前線に当社を位置づけることにもなります。私たちは、エネルギー分野において意義のある進歩を推進するために、これらの先見性のある起業家たちと協力できることを楽しみにしています。」と、宮田知秀ENEOS代表取締役社長は述べています。

 

(日本語リリース:クライアント提供)

PR Newswire Asia Ltd.

 

 

PR Newswire
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