大阪大学 附属図書館全4館に世界最高水準の顔認証を導入、 国立大学初、入館ゲートと自動貸出返却装置を
顔認証で利用可能に ~学生・教職員約3万人の快適な図書館利用を実現~
2025年4月21日
国立大学法人 大阪大学
株式会社 紀伊國屋書店
パナソニック コネクト株式会社
大阪大学 附属図書館全4館に世界最高水準※1の顔認証を導入、
国立大学初※2、入館ゲートと自動貸出返却装置を顔認証で利用可能に
~学生・教職員約3万人の快適な図書館利用を実現~
国立大学法人大阪大学(所在地:大阪府吹田市、総長:熊ノ郷 淳、以下 大阪大学)と株式会社 紀伊國屋書店(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:藤則 幸男、以下 紀伊國屋書店)とパナソニック コネクト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 執行役員 プレジデント・CEO:樋口 泰行、以下 パナソニック コネクト)は、国立大学では初※2の取組みとして、大阪大学の附属図書館全4館に顔認証技術を活用した入館ゲートおよび自動貸出返却装置を導入します。入館ゲートは2025年5月から、自動貸出返却装置は2025年秋から順次運用する予定です。大阪大学の統合ID基盤OUIDと連携することで、学生・教職員約3万人の快適なキャンパスライフと貸し出し管理業務の効率化を実現します。
◆概要
大阪大学では2024年に、在籍中の学生および教職員約3万人に加え、入学前や卒業後・退職後を含めた生涯的なID活用を想定した統合ID基盤「OUIDシステム」を構築しました。OUIDを活用したアプリケーションの第一弾として、2024年4月に顔認証入場管理システムを構築し、顔認証による入退館ができる建物や会議室等を順次拡大しています。
このたび紀伊國屋書店により、大阪大学附属図書館全4館(総合図書館、生命科学図書館、理工学図書館、外国学図書館)へ新たに世界最高水準※1の認証精度を誇るパナソニック コネクトの顔認証技術と連携した入館ゲート7台および自動貸出返却装置6台が設置されました。
さらに、2025年1月に提供を開始した大阪大学デジタル学生証・教職員証で表示されるQRコードにも対応したQRリーダーを併設することで、多様な利用者のニーズに配慮するとともにデジタル学生証・教職員証の利用シーンの拡大を図りました。
大阪大学は、様々なシステムをOUIDと連携させることで、学生・教職員約3万人の快適なキャンパスライフを創出し、図書館等の業務の効率化・省力化・サービスの向上を推進します。
◆背景
大阪大学附属図書館の入館者は年間延べ95万人を超え、年間貸出図書は33万冊を超えています。これまで、学生は学生証、その他の方は図書館利用者票で入館管理を行い(外国学図書館を除く)、退館ゲートで蔵書の不正持ち出しを管理し、図書の貸出返却処理を自動化(生命科学図書館を除く)することで、図書館利用者にとって快適かつ安心・安全な図書館環境と安定した蔵書の提供を行ってきました。
しかしながら、学生は磁気付きの学生証で入館や図書を借りることができますが、教職員等は教職員証を利用しての入館や図書を借りることができず、図書館利用者票を申請する必要がありました。このため、図書館職員には、利用者票等の発行や管理業務が大きな負担となっていました。
◆顔認証技術を使い、最先端の図書館システムを実現
今回、大阪大学のコミュニティ(受験生・在学生・卒業生・教職員等)に関わる人財データを一意の生涯IDであるOUIDと結び付け、厳重なセキュリティ管理のもと一元的に管理し、分析・活用する基盤「OU人財データプラットフォーム」を、世界最高水準の認証精度の顔認証技術と連携させることで、顔認証による入館および図書の貸出を実現します。「OU人財データプラットフォーム」に登録された学生、教職員等の顔写真・属性情報をもとに顔認証を実施し、入館管理システムおよび自動貸出返却装置と連携します。これにより、学生証や図書館カードを取り出す手間をかけずに入館や、図書を借りることができるなど、利用者の利便性が大幅に向上します。 また顔認証以外にも、OUIDと連携したデジタル学生証・教職員証で表示されるQRコードにも対応いたします。
これに加えて、附属図書館では、利用者票等の発行や管理業務といった負荷から解放され、学術論文等のオープンアクセス等、新たな図書館サービスの展開へと、人的リソースを効果的に振り向けていくことが可能となり、利用者・管理者双方にとっての付加価値を創出する、図書館DXを実現します。
◆今後の展開
現在、大阪大学ではOUIDと連携したデジタル学生証/教職員証、大阪大学のコミュニティ(受験生・在学生・卒業生・教職員等)に関わる人財データを、厳重なセキュリティ管理のもと一元的に管理し、分析・活用する基盤であるOU人財データプラットフォームを拡充しています。
OUIDと連携した顔認証技術の適用については、各建物における入場ゲート、入館管理、会議室や居室の入室管理、授業・試験の出欠管理など、学内でのさらなる利活用を目指しています。
※1 世界最高水準
2022年11月6日に公開されたNIST FRTE 1:1評価結果において、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ。他人受入率10万分の1)で世界1位を獲得。更に、2024年3月26日に公開されたNIST FRTE 1:N評価結果(検索精度)において、Mugshot(経年変化を含む正面顔データ。160万名登録)、Border(顔の向き変化や画質劣化を含む顔データ。160万名登録)の2つの評価カテゴリで世界1位を獲得。
▼パナソニック コネクトの顔認証技術について
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/facial-recognition/top
※2 大阪大学調べ。(2025年4月21日時点。国内の国立大学図書館における、顔認証を活用した入館ゲートと自動貸出返却装置の両方の導入として。)
本件に関するお客様からの問い合わせ先
国立大学法人 大阪大学 |
OUDX推進室 副室長・教授 鎗水 徹(やりみず とおる) TEL:06-6879-8793 E-mail: yarimizu.toru.oudx@osaka-u.ac.jp
OUDX推進室 准教授 釜池 聡太(かまいけ そうた) TEL:06-6879-8793 E-mail: sota.kamaike.cmc@osaka-u.ac.jp
情報推進部デジタル戦略推進室 中村、喜多、安田 TEL:06-6879-8806 E-mail: zyosui-oudx@office.osaka-u.ac.jp
附属図書館 図書館企画課 企画係 |
株式会社 紀伊國屋書店 |
株式会社紀伊國屋書店 教育イノベーション営業本部 西日本設備営業部 担当 E-mail: ksb-w@kinokuniya.co.jp |
パナソニック コネクト株式会社 |
<一般のお客様> パナソニック システムお客様ご相談センター フリーダイヤル:0120-878-410 (受付:9時~17時30分<土・日・祝日は受付のみ>)
<報道関係者様> パナソニック コネクト株式会社 PR担当 |
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このプレスリリースを配信した企業・団体

- 名称 株式会社紀伊國屋書店
- 所在地 東京都
- 業種 小売業
- URL http://www.kinokuniya.co.jp/
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