2025年大阪・関西万博：イタリア大学・研究省、CRUIの

ミッションがイタリアパビリオンで開始

＊イタリアと日本の大学間で8つの協定が締結

【大阪2025年5月30日ANSA＝共同通信JBN】イタリア大学・研究省（MUR）とイタリア大学長会議（CRUI）によるミッションが2025年大阪・関西万博イタリアパビリオンで正式に開始されました。

この機会を記念して、イタリアと日本の大学間で8つの協定と覚書が発表されました。

2025年大阪・関西万博のイタリア・コミッショナージェネラルであるマリオ・バッターニ（Mario Vattani）大使、CRUI会長兼ミラノ・ビコッカ大学（Milano Bicocca University）学長のGiovanna Iannantuoni教授が出席した式典で、シエナ大学（University of Siena）は、下関市立大学との覚書および学士交流協定、明海大学および朝日大学との2つの協定の計4つの議定書に調印したことを発表しました。

フィレンツェ大学（University of Florence）は、慶応義塾大学との覚書、および大阪公立大学との文化・科学協力協定の締結を発表しました。

さらに、ローマ・ラ・サピエンツァ大学（Rome’s Sapienza University）は関西医科大学（大阪・枚方）と覚書を締結し、ベネチアのカフォスカリ大学（University Ca’ Foscari of Venice）は関西医科大学との協定を締結したことを発表しました。

協定のテーマは、東京のイタリア大使館との相乗的な取り組みによっても発展したもので、学生と研究者の交流、共同事業、共同研究プログラム、共同ワークショップやセミナーの開催などが含まれました。

協定に加え、大学・研究省はCRUIと協力して、イタリア全土からの700人の候補者の中から40人の学生を選出し、大阪・関西万博の各期間に2つのグループに分け、イタリアパビリオンの活動に研修生として参加させます。

アンナマリア・ベルニーニ（Anna Maria BERNINI）大学・研究相は「イタリアの大学はイタリアと日本を結ぶ素晴らしい架け橋としての役割を強化しています」と述べました。

同相は「学生の交流と共同研究のために、前例のない境地を開く8つの協定議定書に署名したことを誇りに思います。イタリアの大学には、伝統とイノベーションを融合させ、未来を見据える能力があることを再度証明しました」と言及しました。

バッターニ大使は「MURとCRUIのミッションによって、イタリアの大学システムはイタリアパビリオンで完全に反映されています」と述べ、協定議定書の調印の発表は、万博が「私たちの大学の促進のための戦略的プラットフォーム」であることを確認するものだと強調しました。

CRUIのGiovanna Iannantuoni会長は「イタリアの研究は卓越したレベルにあり、NRRP（国家再生・強靭化計画）の経験によって、若者がイノベーションと成長の適切な原動力であることが証明されました」と述べました。

Iannantuoni会長は、日本とイタリアは「近いうちに、多くの類似した課題と目標を有することになります」と付け加えました。

ジャンルイジ・ベネデッティ（Gianluigi Benedetti）駐日イタリア大使は「今後数年間で、学術・科学分野における2国関係は急速に発展していくと確信しています」とコメントしました。

同大使は「学術・科学協力は、より堅固で深い国際関係の発展の礎になると確信しています」と付け加えました。

こうしたビジョンは、国立大学協会副会長の藤澤正人教授からも表明されました。

藤澤副会長は「日本とイタリアは長年にわたり、教育、科学技術の分野で相互交流を深めてきました」と強調し、2022年に行われた大学間交流協定に関する調査で日本とイタリアの大学間で480の協定が結ばれていることが報告され、「学生と研究者の積極的な役割」が証明されたことを振り返りました。

同副会長はさらに「日本学生支援機構の2024年5月のデータによると、2023年には820人のイタリア人学生が日本に居住し、1642人の日本人学生が2023年にイタリアで学んでいました」と言及しました。

ソース：General Commissioner’s Office of Italy for Expo 2025 Osaka