大湾区をパワーアップ:広州・南沙区、文化・観光・舞台芸術のグローバル拠点化に向けて発展を加速

The Publicity Department of Nansha District

 

広州市南沙区

 

AsiaNet 201557 (0084)

 

【広州(中国)2026年5月28日新華社=共同通信JBN】ここ南沙では、魅力的な沿岸の風景を舞台に、国際的なスポーツイベントが開催されます。また、千年の歴史を持つ嶺南文化の遺産と、ダイナミックなデジタルクリエーティブ産業の相互作用を目にすることができるのも南沙です。クルーズ経済とウオータースポーツが大湾区(Greater Bay Area)のライフスタイルと継ぎ目なく融合する中、この活気あふれる開放的な沿岸都市は、急速に世界の注目を集めつつあります。

 

第34回Guangzhou International Travel Fair(広州国際旅行博覧会、GITF)で、南沙区は初めて独自のパビリオンを出展しました。同区は「Shape the Future in Nansha(南沙で未来を形づくる)」をテーマにしたプロモーションイベントを開催し、都市としてのアイデンティティーを発信するとともに、文化観光分野への投資を呼び込み、世界の企業、投資家、観光客に温かい歓迎のメッセージを送りました。イベント期間中、南沙は、旗艦イベントの開催、10のトレンドスポットの開発、テーマ別ルートの企画、文化・観光産業の発展を促進する一連の政策を含む「1+6+N」プログラムを発表し、南沙における文化・観光産業の高品質の発展に向けた青写真を描き出しました。

 

南沙は、国家級新区(National New District)であり、自由貿易試験区(Pilot Free Trade Zone)であるだけでなく、広東・香港・マカオの包括的協力実証区(Demonstration Zone for Comprehensive Cooperation among Guangdong, Hong Kong, and Macao)でもあります。こうした複数の位置づけを背景に、南沙は「文化・観光+スポーツ+テック+開放性」の統合を通じて、中国における高品質な都市発展の新たな実践を先導しています。

 

名所観光から都市の没入体験へ:スポーツとエネルギーが南沙の新たな名刺に

 

どんな都市でも、究極の魅力はその景観だけでなく、そのライフスタイルにあります。

 

広州で唯一、海に直接面する区である南沙は、山、都市空間、農地、河川、そして海を一つに織りなしています。こうした多様な景観が、南沙に独自の観光体験のラインナップをもたらしています。北部では、登山や季節の花々の鑑賞、無形文化遺産の探訪といったアクティビティーを楽しめます。中央部では、リバークルーズや、トレンディーで没入感のある街歩きを心から満喫することができます。そして南部は、海の眺望を堪能し、バードウォッチングを楽しみ、新鮮な川の幸を味わうのに格好の場所となっています。

 

広州市南沙区の担当者は「南沙は比類のない地理的優位性とシームレスな交通接続性を誇っています。私たちは長期的な戦略ビジョンに基づいており、非常に特色ある文化・観光資源を提供しています」と述べました。同区は、都市としての魅力と産業力を継続的に高めるため、文化、観光、スポーツの深い融合を推進することに全力で取り組んでいます。このイベントは、南沙の都市としての魅力、優れた立地、文化・観光資源、そして産業の将来性を発信する重要な窓であるだけでなく、市場資源と積極的につながり、文化・観光分野における投資協力を深化させるための重要なプラットフォームにもなっています。

 

近年、スポーツは南沙の都市アイデンティティーを形づくる最も特徴的な要素の1つとなっています。同区には、6万人収容の大型スタジアム、2万人収容の屋内アリーナ、そして4000席規模の飛込・水泳センターが整備されています。また、International Tennis Center in Nansha(南沙国際テニスセンター)は、中国でも有数のクレーコート数を誇る施設として知られています。さらに南沙は、20キロメートルに及ぶ海沿いのサイクリングコース、総合的なウオータースポーツ複合施設、そして上質なゴルフコースなど、豊富なレクリエーション空間を提供しています。また、第15回National Games(全国体育大会)の武術套路(Wushu Taolu)競技やテニス競技といった注目度の高い大会に加え、迫力あるデビスカップ・ワールドグループ1部プレーオフもここで開催されています。

 

スポーツイベントの継続的な流入によって、南沙は活気あふれる都市へと変わりつつあります。データによると、過去5年間で南沙のテニスの競技人口は約200倍に増え、2万人を超える規模になり、「テニスの不毛地帯」から「世界的なテニスの拠点」へと著しい転換を遂げています。同時に、カヤック、パドルボード、セーリング、ヨットといった沿岸スポーツが盛んになっており、ウオータースポーツや都市型サイクリング、野外キャンプも急速に人気を高めています。スポーツは、もはや競技そのものだけを意味するものではなく、訪問者が南沙の魅力を体験するために欠かせない手段へと変わりつつあります。スポーツを通じて街を感じ、イベントによって地域の暮らしに触れるという楽しみ方が、南沙を訪れる若い旅行者の間で広がりつつある新たな旅のスタイルです。

 

「大湾区の内陸部」から「世界のゲートウエー」へ:国際色が都市成長の基調を形づくる

 

スポーツが南沙に新たな活力を吹き込んだのであれば、その国際性を形づくってきたのは開放性です。広東・香港・マカオ大湾区(GBA)の地理的中心に位置する南沙は、珠江河口の東西両岸を接続する重要な戦略拠点であり、広東、香港、マカオの協力を深化させる国家級の基盤でもあります。

 

近年、国際クルーズ母港の建設が加速し、香港とマカオのヨットの北上を認める政策が導入され、さらには越境移動の利便性が継続的に向上していることで、南沙と香港・マカオの間の人流、物流、情報の流れはますます活発になっています。

 

中国最大級の国際クルーズ母港であるGuangzhou Nansha International Cruise Homeport(広州南沙国際クルーズ母港)は、国際旅行の新たな体験創出を加速させています。中国国産の大型クルーズ船「Adora Flora City(愛達・花城号)」は、まもなく南沙から初就航し、東アジアと東南アジアをカバーする特別航路を開設する予定で、国際観光ゲートウエーとしての大湾区の地位をさらに高めることになります。国際化を重んじる発展環境が、世界の多様な資源を継続的に呼び込んでいます。

 

Hong Kong Association of Travel Agents(香港旅行社協会)の会長でConsultative Committee on Guangdong-Hong Kong Co-operation(Guangzhou Nansha)委員である葉慶寧(Freddy Yip Hing-Ning)氏は「南沙は豊かな文化的遺産を有し、山水の美しい景観に恵まれ、さらに美食の都でもあります。その卓越した文化・観光資源は、香港市民の多様化・個別化する旅行ニーズに十二分に応えるものであり、南沙は上質なレジャー目的地になっています」と語りました。葉氏は、近年、週末や祝日に南沙を訪れ、海辺でくつろぎ、魅力的な生態環境を楽しみ、地域文化を体験する香港市民が増えており、こうした傾向によって南沙は大湾区における有力な短距離旅行先になっていると指摘しました。

 

同時に、南沙は世界の投資家に対し、開放政策による追加的なメリットを引き続き提供しています。例えば、適格企業には法人税の軽減税率15%が適用されるほか、香港・マカオの居住者については、両地域の税負担を上回る部分の個人所得税が免除されます。また、大規模な舞台芸術イベント、スポーツイベント、映画・テレビ制作、デジタルクリエーティブ産業などの分野に対し、的を絞った支援策が実施されています。2025年初頭以降、南沙ではMayday(五月天)や時代少年団(Teens in Times、TNT)といった人気アーティストのコンサートを成功裏に開催。「エンターテインメント+観光+消費」モデルの波及効果が継続的に顕在化し、産業集積と南沙全体の魅力が一層強化されています。

 

「嶺南文化」から「デジタルな未来」へ:新たな都市の物語が紡がれ始める

 

文化は、都市の競争力を支える礎です。多くの新興地区とは異なり、南沙の発展は単なる規模の拡大にとどまりません。その近代化の歩みは、伝統的な文化資源を絶えず活性化させることを特徴としており、独自の都市の物語を紡ぎ出しています。

 

東涌水郷(Dongchong Water Town)の青レンガと黒瓦は、古き良き嶺南の物語をささやき、香雲紗や咸水歌といった無形文化遺産は千年にわたる職人技を今に伝えています。そして、水上生活者(Tanka、蛋家)の漁業コミュニティー、水郷、そして海洋史の遺産が一体となり、南沙独自の文化的基盤を築き上げています。

 

同時に、デジタルクリエーティブ産業、AIショートドラマ制作拠点、没入型体験スペースといった新興セクターが急速な成長を遂げています。無人ボートによるナイトツアー、デジタル文化・観光スペース、そしてスマートモビリティー体験のようなイノベーションも注目を集めており、これらは伝統文化と現代技術をスムーズに融合させています。

 

今回のプロモーションイベントの期間中、Asia Television(ATV)Nansha AI Culture and Tourism Short Drama Production Training BaseやNansha Culture and Tourism Short Video Creation OPC(One Person Company)Digital Centerなど、いくつかのプロジェクトが正式に発表されました。さらに、Guangdong-Hong Kong-Macao Greater Bay Area Sports and Culture Research Instituteが南沙に公式に設立され、文化と観光の統合発展に向けたイノベーション・エコシステムを一層豊かなものにしています。

 

ソース:The Publicity Department of Nansha District

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