2026年珠江国際貿易フォーラムを成功裏に開催
フォーラムでビデオを通じスピーチを行う世界貿易機関(WTO)のパスカル・ラミー(Pascal Lamy)元事務局長
AsiaNet 201918 (0197)
【広州(中国)2026年10月19日新華社=共同通信JBN】中国輸出入商品交易会(Canton Fair、広州交易会)が70周年を迎えた10月16日、2026年Pearl River International Trade Forum(珠江国際貿易フォーラム)がCanton Fair Convention Center(広州交易会コンベンションセンター)で開催されました。「Building Mutual Trust and Joining Forces for Shared Success(相互信頼の構築と協力による共栄の実現)」をテーマに開催された本フォーラムでは、変化する世界の貿易環境の中で海外市場へ進出する中国企業の新たな機会、貿易と投資の統合に向けた新たな道筋、そして海外の産業パーク間の国際協力についての議論が交わされました。また、ハイレベルな開放を推進し、開かれた世界経済を促進する上での広州交易会が果たす役割についても強調されました。
本フォーラムでは、専門家による対談、機会に関するインサイトをテーマとしたセッション、ビジネスマッチング活動が行われました。これら一連のセッションは、分析とインサイト、実践事例の研究、具体的なビジネス連携を結びつける総合的なプロセスを形成し、共有された視点を将来的なパートナーシップへとつなげることに役立ちました。
世界貿易機関(WTO)の元事務局長であるパスカル・ラミー(Pascal Lamy)氏は、本フォーラムでビデオを通じたスピーチを行いました。同氏は、信頼を国際貿易の「目に見えないインフラ」と表現し、広州交易会が70年にわたり中国と世界をつなぐ役割を果たしてきたことを評価しました。また、すべての関係者がこのプラットフォームを基盤として、より均衡のとれた貿易関係を築き、互恵的な協力を深めていくことを期待すると述べました。
中国社会科学院の教授で元国務院副秘書長のJiang Xiaojuan氏は、AI時代に台頭しつつある「ボーングローバル」という新たなモデルについて詳細なプレゼンテーションを行いました。この新しいモデルは、企業が国内市場で足場を固めてから海外へ進出するという従来のアプローチとは異なり、当初からグローバル市場向けの技術、製品、サービスを開発するというものです。Jiang教授は、デジタル技術やインテリジェント技術が急速に進歩し、それが中国の産業力の高度化と相まって、こうしたグローバル化を後押しする新局面が到来していると説明しました。同教授はまた、企業はグローバルな視点で考え、信頼されるブランドを構築し、互恵的な協力を追求し、コンプライアンスに関する高い国際基準を満たす必要があると強調しました。政策面では、イノベーション資源の国境をこえた移動において、より高い透明性、利便性、予測可能性を確保するよう求め、高水準のグローバル化を支える制度的保障を訴えました。
EY China SouthのマネジングパートナーであるWilliam Huang氏は、グローバル化がより多様化して相互に結びついたビジネスモデルへと向かっていると指摘しました。中国企業は、製品の輸出だけでなく、研究開発、サプライチェーン管理、業務運営の専門知識といった能力の輸出へと進みつつあります。同氏は、広州交易会が中国企業と海外企業に対面で交流する貴重な機会を提供し、長期的で持続可能なパートナーシップの基盤になっていると述べました。
Gree Electric Appliancesの副社長兼最高マーケティング責任者であるZhu Lei氏は、同社が31年連続で広州交易会に参加してきた経験について語り、製品の輸出から始まって海外での産業運営の共同展開へと至る発展を振り返りました。Greeは、国際事業において徹底した現地化を追求してきました。例えば、ブラジルの工場では、従業員の98%を現地採用のスタッフが占めており、同社が地域社会に深く根を下ろすことに寄与しています。
Xiaomi Groupの国際事業部副社長兼AIoT Go-to-Market(GTM)部門ゼネラルマネジャーのJiang Cong氏は、従来の対外貿易企業と比べ、テクノロジー主導型の企業は、国際市場で信頼を築く上で特有の課題に直面していると指摘しました。こうした企業が提供するのは、個々の製品にとどまらず、技術プラットフォーム、産業エコシステム、そして継続的なサービスに及びます。グローバル市場で信頼を得るためには、企業には強力な技術力、厳格なコンプライアンス、そして現地化への持続的な投資が要求されます。
Severinのマネジングディレクター兼最高技術責任者(CTO)であるCan Yildirim氏は、国際的バイヤーの視点から、「協力の未来は、価値の共創にある」と強調しました。同氏は、中国市場における同社の30年超の経験、そして同社が深センに根差すことを踏まえ、中国企業と国際企業に対し、競争と協力をうまく両立させるよう呼びかけました。
中山大学Institute of International and Regional Studies(国際・地域研究所)の副ディレクターであるLiang Yutian氏は、貿易と投資の統合についてプレゼンテーションを行い、そうした統合の重要なプラットフォームとして海外の産業パークを挙げました。参加者からは、世界経済の成長が鈍化し、多国間協調主義や国際秩序に対する圧力の高まりがあるものの、開放と協力が依然として主要な潮流であるとの指摘がありました。
2021年に創設された Pearl River International Trade Forumは、広州交易会で開催された国際貿易に特化した初のハイレベルフォーラムです。世界各地からのビジネスマンが集う第140回広州交易会を舞台に、今年のフォーラムは、中国および海外の政府、企業、学界が対話するプラットフォームを提供しました。そこで得られた合意は、中国および海外の企業が相互信頼を築き、貿易・経済協力における新たな機会を見出し、国際貿易の包摂的で繁栄した未来の実現に資することが期待されています。
ソース:140th Canton Fair and the Pearl River International Trade Forum
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