RiskMap 2013 - アジア市場に向けた今後の課題

コントロールリスクス社

2012/12/13 11:00

RiskMap 2013 - アジア市場に向けた今後の課題

AsiaNet 51615

【編註】クライアントからの要請により、提供された原稿をそのまま配信します。
    共同通信JBNでは一切編集を行っておりません。


・アジアの経済大国 -日本、中国、インド、韓国、インドネシア - はすべて主要なリーダーシップの移行期にあるか、その時期が近づいてきている。 今後、政治的に力のあるリーダーシップの誕生は期待できず、積極的に改革が行われる見通しも限定的であり、事業者にダメージとなるポピュリズム政策が台頭するリスクが高まっているケースも見られる。
・中国では主要指標が上向きに転じたものの、単なる循環的なものではない構造的な景気減速に直面している。来年度の成長率は7%を超えることも考えられるが、これも新しい指導者による抜本的な構造改革への取り組みがあった場合の仮定である。2013年度には経済成長が加速しアジア全体を押し上げると見られているが、2009年度のような勢いにはならないと思われる。ボラティリティと不透明感が高まっている。
・世界的に経済が低成長の時代に、各企業はチャンスを求めてフロンティア市場の調査に益々力を注いでいる。中でもミャンマーがアジアで注目を集めている。投資家はこの経済情勢を長期的なものと解し、不確実で極めて難しい賭けになると見るべきである。
・労働紛争や縄張りの争いからガバナンスや透明性の問題に至るまで、様々な営業課題が世界で最も速く成長をしている地域のビジネスリーダーの多くのウォッチリストの上位に挙げられている。高い可能性を持つものの、益々複雑で競争が激化しているアジア市場において、そのようなリスクの管理はさらに困難になってきている。

2012年12月12日シンガポール /PRニュースワイヤ/-- グローバルな事業リスクに関するアドバイスを行うコンサルティング会社Control Risks(以下「コントロールリスクス社」といいます)は本日、毎年発行している報告書『RiskMap』を出版します。今年30周年を迎える『RiskMap』は事業者や投資家とってのグローバルなリスクに関して、現在背景にある最も大きなトレンドに注目し、2013年に最も重要になると考えられる市場を先取りします。

(写真:http://www.prnasia.com/sa/2012/12/12/20121212171533133764.html )

コントロールリスクス社のCEOを務めるリチャード・フェニング氏は『RiskMap』の発表の席で「今年の『RiskMap』では、世界的に不透明さが増し、リーダーシップの発揮もさらに難しくなると解析しています。会社や国の運営とは戦略や政策の実施であり、環境の変化に対応するために迅速に行動を取り、決断力を発揮することが益々重要になってきます」と話しています。

『RiskMap』のアジアの見通し

アジアの主要経済国の多くがそれぞれ問題を抱えているものの欧州経済が金融危機や景気後退からの脱出に苦しむ中、企業や投資家は引き続きアジア市場に目を向けていくと考えられます。これの基調を背景としてお金が東へ向かうことから、消費者物価や不動産価格の上昇が再び見られると予想しています。

またこのような状況は、監視が強化されますます複雑になりながらも主要な事業リスクは低減されていない市場に対して投資や事業の新規資金が流入する上でのプレッシャーともなります。中国やインド、インドネシアといった市場の魅力は引き続き大きいままですが、直接投資の資金は潜在的な可能性を求めて、ミャンマーなどの市場に引き寄せられる傾向が強まっています。

・中国に関するセンチメントは新指導者の着任と共に回復し、経済成長も加速すると考えられますが、2012年が単なる循環的な作用による一時的な変化と見ている人にとっては失望となると思われます。過去のような投資マネーに後押しされた二桁成長の時代は再来しません。苦戦を強いられている構造改革が中国の新指導者によって実施され、安全な道を進んでいくのか、あるいは過去の指導者のように無駄な改革ばかり実行されて延期されてしまうのか、2013年にその結果が出ることになりますが、いずれにしてもあまり楽観的な見通しは考えてられません。
・日本と韓国の両国でも、2013年には新しいリーダーが誕生します。安倍晋三氏と朴槿恵氏がそれぞれ有力視されていますが、いずれも古くからの問題に新しい解決策を約束しながら、政治論争に巻き込まれてしまい実行に移すことができないという、従来の政権の運命を回避するのに苦戦することが予想されます。政権交代直後の財政支出により政策実施の滞りが一時的に緩和されると考えられますが、それでも海外の投資家を刺激するには力不足であると思われます。
・インドネシアとインドでは2014年に主要な選挙が行われるため、これに関連した政治活動やポピュリズムにより、分断化された分散システムを持つこれらの国家における投資リスクは増加していくものと思われます。インドネシアは強含んでいるものの、鉱業セクターが複雑性を増しているため投資マネーが流入しづらい状況となっている一方で、インフラや規制の状況が両国の足かせとなっています。汚職については、民間団体と当局の両側による監視が強化されつつあります。
・投資家の間では、ミャンマーで大きな改革があったこの1年、数々の外国人が偵察のためにヤンゴンやネピドーに集結したことに話題が沸騰しました。このため極めて低い水準から発展が開始した事業環境の展開が不明瞭になる可能性があり、また政治改革と経済改革を同時に行う計り知れない困難が予想されます。成功するか否かは、単にリーダーに指導を任せるのではなく、この不安な過程を乗り切るための組織を構築できるかどうかにかかっています。

コントロールリスクス社のアジア太平洋地区リージョナルディレクターを務めるトビー・ラッタ氏は、2013年のアジアの見通しを総括して次のように述べています。「成長をする他の地域を探し求めている企業にとって、アジアの新興市場やフロンティア市場は引き続き魅力的なものとなっていきます。しかし指導力の移行は、この地域の主要市場のいくつかにおいては複雑性を増す要因ともなります。地域としては明るい成長見通しがあるものの、多くの企業にとって厳しい環境が続き、組織としての計画のひとつひとつにおいて上位を狙うことはリスクが高いと思われます。成熟していない経済において資産や契約、ローンを持つということは、政府の動きによって不利な影響を受ける可能性があることを意味します。事業活動の問題を管理し、これを上手く誘導していくことは、今後多くの企業にとっての関心領域となると思われます」

『RiskMap』世界の見通し

政治リスクと言えば、もはや新興国市場だけの問題ではありません。先進市場においても、ここ数十年来で最も高い水準となっています。その主な原因は欧州の債務危機です。『RiskMap』では、以前アラブの春により中東全域の不満が爆発し、社会的動乱が続いた状況も分析しています。また米国の外交政策について、中東への露出が縮小傾向にあり、アジアへの再注目が始まっているものの、引き続きグローバル政策を取る必要がある点について指摘しています。

・ブラジルはこれから数々のワールドグラスのスポーツイベントが予定されており、これを明らかな好材料として今回の世界的な金融危機を比較的上手く切り抜けています。しかし大きな問題も残存しています。多発する汚職、高い犯罪率、非効率な官僚制度などの問題が歴代の政府に対する試練となっており、現職のジルマ・ルセフ大統領もまだその回答を調査中です。
・エジプトについては、ムスリム同胞団について懸念を抱く必要はないと考えています。経験豊富なビジネスマンが各階層に多数存在し、政治に対する実践的なアプローチや、ホスニー・ムバラク前大統領が残した広汎的な汚職への取り組みに対する関心の拡大などの事情を背景に置きながら、穏健派のイスラミスト勢力による政権はタハリール広場で獲得した功績を保護する、政治的なファイアウォールとなるものと考えています。
・ナイジェリアはサハラ以南の他のアフリカ諸国と同様、投資対象としては人気の地域です。特にラゴスはアフリカにおける起業家精神と事業における成功のシンボルとなっています。しかしこのアフリカの巨大都市のダイナミズムは、慢性的な治安の悪さ、インフラの不備、南北格差の拡大などを原因として悪化する国のイメージと裏腹となっています。

情勢は不安感を煽る困難なものであるものの、変動の激しい世界の複雑性とリスクを特定し、これを管理する能力を持つ者にとっては驚くような場所にチャンスはまだ存在しています。『RiskMap』では、このチャンスをどれくらいモノにすることができるかは、リーダーがそれぞれの組織や国において回復力と柔軟性の両方を定着させる能力をどれだけ持っているかにかかっていると強調しています。


編集者への注釈

Control Risksについて

コントロールリスクス社は政治、規範、安全に関するリスクに特化するグローバルリスクのコンサルティング会社です。複雑で敵対的なビジネス環境において業務を行うリスクをお客さまに理解していただき、それを管理することを事業内容としています。コントロールリスクス社は各種サービスの独自の組み合わせ、幅広い地理的リーチ、お客様と綿密な関係を構築するアプローチを採用することで組織の問題解決を効果的にし、世界中に新たなチャンスを見出すお手伝いをしています。

www.controlrisks.com

『RiskMap』の画像や詳しい情報は、以下よりお問い合わせください。

Control Risks:
セリーナ・リム
電話:+65-6227-2038 または+65-9108-3620
電子メール:selina.lim@controlrisks.com

出所:コントロールリスクス社


RiskMap 2013: Challenges Ahead for Asian Markets

PR51615

SINGAPORE, Dec. 10, 2012 /PRN=KYODO JBN/ --

--  Asia's largest economies - China, Japan, India, South Korea
    and Indonesia - are all undergoing or approaching important
    leadership transitions. The resulting politics are not
    conducive to effective leadership, limiting prospects for
    positive reforms and, in some cases, raising risks of populist
    policies that hurt business.
--  Despite an upturn in key indicators China faces a structural
    economic slowdown, not just a cyclical one. It can grow above
    7% for years to come, but only if new leaders tackle fundamental
    structural reforms. Stronger 2013 growth will boost Asia but will
    not roar back like in 2009; volatility and uncertainty are increasing.
--  In an era of weak global growth business is more actively
    searching frontier markets for opportunities, with Myanmar stealing
    the limelight in Asia. Investors should understand it as a
    long-term, uncertain and very challenging bet.
--  Operating challenges - ranging from labour and land disputes
    to governance and transparency issues - will stay high on the
    watch-list for many business leaders in the world's
    fastest-growing region. Managing such risks is getting tougher
    in Asia's high-potential but increasingly complex and competitive
    markets.

Control Risks, the global business risk consultancy, today publishes its annual
RiskMap report. Now in its 30th year, RiskMap highlights the most significant
underlying trends in global risk for businesses and investors, and offers
insights from the markets that will matter most in 2013.

Introducing RiskMap, Richard Fenning, CEO, Control Risks said: "RiskMap this
year describes a world in which certainties are in shorter supply, and
leadership more difficult to exercise.  Managing companies or countries has
become as much about reacting swiftly and decisively to changing circumstances
as it has to do with the implementation of a strategy or policy."

RiskMap Asia Outlook

Even as many of Asia's major economies face problems of their own, businesses
and investors continue looking to Asian markets for growth as Western economies
struggle to shake off the threat of crisis and recession. This trend raises the
prospect of another round of consumer- and asset-price inflation as money heads
east.

It also brings pressure for new investments and operations in markets where
complexity and scrutiny are growing, but most key business risks remain
undiminished. The lure of markets like China, India and Indonesia remains
strong, while direct investors are increasingly drawn to markets such as
Myanmar in the search for untapped potential.

--  Sentiment on China will rebound as new leaders settle in and
    growth picks up, but anyone who thinks 2012 was just another
    cyclical blip is in for disappointment. Investment-fuelled
    double-digit growth isn't coming back, 2013 will indicate
    whether China's new leaders will take on the daunting structural
    overhaul needed to set a safer course, or tinker and postpone
    like their predecessors; we are not very optimistic.
--  Japan and South Korea will both have new leaders in 2013 -
    probably Shinzo Abe and Park Geun-hye, respectively. Both
    will struggle to avoid their predecessors' fate: promising
    new solutions to old problems, before becoming too bogged
    down in political wrangling to deliver. The spending of some
    honeymoon political capital may temporarily relieve policy
    inertia, but is unlikely to do much to inspire foreign investors.
--  Indonesia and India have key elections in 2014, and related
    politicking and populism are increasing investment risks in
    these fragmented and decentralized systems. Despite Indonesia's
    strengths, complexities in the extractive sector discourage
    investment while infrastructure and regulatory progress
    disappoints in both countries. Corruption is under heightened
    scrutiny from both civic groups and enforcement agencies.
--  Investors have been excited by a year of remarkable reform in
    Myanmar and droves of foreigners scouting deals in Yangon and
    Naypyidaw. This can obscure the extremely low base from which
    the business environment is developing, and the immense
    difficulty of simultaneous political and economic reform.
    Success will depend on developing institutions to navigate
    this fraught process, not just on leaders to lead it.

Summing up the outlook for Asia in 2013, Toby Latta, Regional Director for Asia
Pacific, Control Risks said: "The emerging and frontier markets in Asia
continue to be attractive for businesses seeking alternative areas of growth.
However, leadership transitions will add to complexity in several of the
region's key markets. Notwithstanding positive growth prospects for the region,
business conditions will remain challenging for many, and we see risk retaining
a higher position than ever before on every organisation's agenda. In less
mature economies, assets, contracts and loans can be adversely affected by
government actions. Navigating and managing operational issues will be an area
of focus for many businesses."

RiskMap Global Outlook

Emerging markets no longer have a monopoly on political risk, which is at its
highest level for decades in developed markets, primarily thanks to Europe's
debt crisis. The RiskMap report also looks at how the early promise of the Arab
Spring will give way to impatience and continued turbulence across the Middle
East. And it sees US foreign policy remaining necessarily global, despite the
temptation to shrink from the Middle East and refocus on Asia. Countries
featured in this year's report include:

--  Brazil, which has weathered the global financial crisis reasonably
    well, with the feel-good factor of the forthcoming world-class
    sport events evident. However, significant problems persist.  
    Rampant corruption, high crime rates and inefficient bureaucracy
    have all tested successive governments, and President Dilma
    Rousseff is still searching for answers.
--  Egypt, where we believe foreign investors need not fear the Muslim
    Brotherhood. With a number of seasoned business people in its ranks,
    a pragmatic approach to politics, and its greater appetite for
    tackling the pervasive corruption left by former President Hosni
    Mubarak, a moderate Islamist presidency may actually create the
    political firewall that protects the gains of Tahrir Square.
--  Nigeria, which like much of sub-Saharan Africa is a popular
    investment story, and Lagos specifically has become a symbol of
    African entrepreneurship and commercial promise. However, the
    dynamism of this African mega-city belies a bleaker national
    picture with growth hampered by chronic insecurity, poor
    infrastructure and a growing gulf between north and south.


Despite intimidating challenges, opportunities still exist in surprising places
for those able to map and manage the complexity and risk of a volatile world.
RiskMap emphasises how much the ability to exploit these opportunities depends
on leaders' ability to embed both resilience and suppleness in their
organisations and states.

Notes to Editors:

About Control Risks

Control Risks is a global risk consultancy specialising in political, integrity
and security risk. The company enables its clients to understand and manage the
risks of operating in complex or hostile environments.  Through a unique
combination of services, wide geographical reach and by adopting a close
partnership approach with clients, Control Risks helps organisations
effectively solve problems and realise new opportunities across the world.  

www.controlrisks.com

For the RiskMap graphic or for further information please contact:

Control Risks:
Selina Lim
+65-6227-2038 / +65-9108-3620
selina.lim@controlrisks.com

SOURCE  Control Risks



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