2014年日本自動車初期品質調査(IQS)

日本の新車初期品質のセグメント別ランキングではトヨタの4モデルが各セグメント1位/ブランドランキングではトヨタが1位

2014年8月28日

株式会社J.D. パワー アジア・パシフィック

J.D. パワー アジア・パシフィック2014年日本自動車初期品質調査(IQS)

J.D. パワー アジア・パシフィック報道用資料:

新車ユーザーはトランスミッションからブルートゥースまで様々な不具合を指摘

日本の新車初期品質のセグメント別ランキングではトヨタの4モデルが各セグメント1位

ブランドランキングではトヨタが1位

東京:2014年8月28日 ― 新車ユーザーは様々な不具合指摘を経験しており、各車両セグメントごとに不具合指摘上位項目に異なる傾向があることが、J.D. パワー アジア・パシフィック2014年日本自動車初期品質調査SM(Initial Quality Study、略称IQS)によって明らかになった。

J.D. パワーの初期品質調査は、世界各国で実施され、新車の品質を調べる業界のベンチマークの役割を果たしているが、2014年の日本初期品質調査では調査設計の変更が行われ、今日の車両の品質をより良く測定できるよう、特に新テクノロジー・機能面での強化が行われた。それに加え、新車の所有者からより詳しい内容のフィードバックが得られるように変更を行った。

今年で4回目の実施となる本調査は、新車購入後2~9ヶ月における車両の初期品質を測定する目的で行っている。本調査では233の項目にわたってユーザーの不具合経験を聴取しており、それらの項目は外装、走行性能、装備品/コントロール/ディスプレイ、オーディオ/コミュニケーション/エンターテインメント/ナビゲーション(ACEN)、シート、空調、内装、エンジン/トランスミッション(Eng/Trans)の8つのカテゴリーに分かれている。すべての不具合項目は車100台当たりの不具合指摘件数(Problems Per 100 vehicles = PP100)として集計され、数値が小さいほど品質が高いことを示す。

調査の結果、2014年の総合不具合指摘件数は84ポイント(PP100)となった。業界全体での不具合指摘のトップ項目は、「カップホルダーが使いにくい」、「AT/CVTの変速中のもたつき/シフトタイミングが悪い」、「ナビゲーションシステムが分かりにくい/使いにくい又は場所がよくない」というものであった。

尚、各車両セグメントごとに、不具合指摘件数上位10項目の構成比(上位10項目の合計件数に占める割合)に違いが見られることが分かった。

●軽自動車セグメント:Eng/Transが上位10項目の合計件数のうち45%を占め、次いで内装(31%)、ACEN(8%)となっている

●コンパクトセグメント:内装が33%を占め、次いでEng/Tran(31%)、シート(13%)、ACEN(11%)となっている

●ミッドサイズセグメント:内装が54%を占め、次いでACENが39%を占める

●ミニバンセグメント:内装が45%を占め、次いでACEN(19%)、Eng/Trans(18%)、シート(7%)となる

●ラージセグメント※:ACENが58%を占め、次いで内装(28%)、シート、Eng/Trans(各7%)となる

※対象モデル数が不十分なため、セグメントランキング公表対象外

『軽自動車やコンパクトクラスなど、各自動車メーカーが燃費向上を強く訴求しているセグメント程、燃費に影響の大きいエンジンやトランスミッション性能の領域でユーザーの不具合指摘が依然上位に上がっている。』とJ.D. パワー アジア・パシフィックのオートモーティブ部門シニアディレクターである川橋敦は述べている。

一方で、ナビゲーションシステムや新テクノロジー、内装の機能装備が増える傾向にあるミッドサイズ、ミニバン、ラージセグメントになるほど、これらの領域の不具合が指摘上位にあげられている。

『これらの指摘項目には、内装領域では使い勝手に関する項目、ACENでは使い勝手に加え、接続不良等、機能不具合といったものが含まれている。シートや内装など、ユーザーが日々車を運転する際に間近で接するものに加え、ナビゲーションやブルートゥースシステムなど、多様な車載コネクティビティー機能が追加されつつあるセグメントでは、昨今のスマートフォンユーザーの広まりを背景に、今後ユーザーニーズや期待の変化や内容の理解はお客様満足及び、製品ロイヤルティの確立のために非常に重要な領域になると言える。』と川橋は指摘する。

2014年ランキングのハイライト

ブランドランキングでは、トヨタが76PP100で第1位となった。第2位はスズキ(78PP100)、第3位はホンダ(81PP100)となっている。セグメント別ランキングにおいても、2011年の調査開始以来初めてアワードランキング対象の全4セグメントで、トヨタのモデルが第1位となった。

今回ランキングが発表された4つの車両セグメント別モデルランキングは以下のようになった。

●軽自動車セグメント:トヨタ ピクシスエポックが1位、ホンダ N-BOX、日産 デイズルークスが同率2位となった

●コンパクトセグメント:トヨタのラクティスが1位、アクアが2位、パッソが3位となった

●ミッドサイズセグメント:トヨタ SAIが1位、日産 リーフ、ホンダ ヴェゼルがそれに続く

●ミニバンセグメント:トヨタ アルファードが1位、トヨタ ヴォクシー、マツダ プレマシーがそれに続く

2014年の日本自動車初期品質調査は、新車購入後2~9ヶ月経過したユーザー15,684人から回答を得た。調査対象の車両は全17ブランド、134モデルであり、有効サンプル数が100サンプル以上のブランドおよびモデルをランキング対象としている。調査は2014年5月に実施された。

日本自動車初期品質調査は、J.D. パワー アジア・パシフィックが日本で実施しているAUTOベンチマーク調査の一つであり、他の2014年自動車関連調査は下記の日程でリリース予定である。

・新車購入店でサービスを受けた際の顧客満足度を測定した2014年日本自動車サービス満足度(Customer Service Index、略称CSI)調査を本年9月に発表する予定である。

・自動車を新車で購入後2~9ヶ月が経過した個人ユーザーを対象に、自動車の性能やデザインなどの商品魅力度に関する評価を測定した2014年日本自動車商品魅力度(Automotive Performance, Execution and Layout、略称APEAL)調査を本年9月に発表する予定である。

・自動車メーカー純正ならびに市販ブランドのナビゲーションシステムの満足度を測定した2014年日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査を本年10月に発表する予定である。

・リプレイスタイヤを新品で購入した顧客の満足度を測定した2014年日本リプレイスタイヤ顧客満足度調査を本年10月に発表する予定である。

*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべてJ.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。

<株式会社J.D. パワー アジア・パシフィックについて>

当社は米国J.D. パワーの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990 年に設立された。自動車業界を始め通信、IT、金融、保険、トラベルなど様々な業界において顧客満足に関する調査やコンサルティングを実施している。尚、J.D. パワーではシンガポール、北京、上海、バンコクに拠点をもち、日本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムで調査を実施している。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトまで。

http://japan.jdpower.com

<J.D. パワーについて>

マグロウヒル・フィナンシャルの一部門であるJ.D. パワー(本社:米国カリフォルニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイトとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。

<マグロウヒル・フィナンシャルについて>

マグロウヒル・フィナンシャル(NYSE:MHP)は国際的な金融並びに商品市場に対する信用格付、ベンチマーク、情報・分析サービスを提供する事業を行う金融情報サービス企業である。主なブランドはスタンダード&プアーズ レーティングサービス、S&P Capital IQ、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、プラッツ、クリシル、J.D. パワー、マグロウヒル・コンストラクションである。世界27カ国に約17,000人の従業員を有する。詳細はウェブサイトまで。

http://www.mhfi.com

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