演劇博物館3Dデータベースの正式公開
2015年6月26日
早稲田大学広報室広報課
演劇博物館3Dデータベースの正式公開
震災以降重要性を増すデジタルアーカイブ、立体資料に対応
早稲田大学演劇博物館デジタルアーカイブ・コレクションは、2015年2月から試験的に一部公開をしていた3Dデータベースを6月17日に正式公開しました。博物資料としては世界でも有数の109点がブラウザ上で閲覧可能です。
東日本大震災以降、デジタルアーカイブの役割は資料の保存や地理的制約を越えた資料提供など、様々な立場より重要性を増していますが、立体資料のデジタル化は発展途上にあり課題となっています。平面資料の複写技術を応用し、かつてない高精細な再現性を実現しました。写真測量方式という3D化技術を駆使することにより、3Dデータのみならずテクスチャー(素材の色)も高い精度で再現することができました。3Dプリンタの普及に伴い、3Dデータの利用範囲が広がり続けることは確実であり、立体資料の3Dデジタルアーカイブ化は標準化されていくと思われます。
[受動的な閲覧から、能動的なシミュレーション環境を提供]
通常のデジタルアーカイブは、画像の拡大程度の操作しか行えませんでした。しかし、3Dデータを扱う事で、資料の上下左右を自在に閲覧できるだけでなく、光源の位置や光の色、背景色まで変える事ができるようになりました。演劇関連資料を多く収蔵している当館においては、舞台などの環境を再現するように、自然光や、たいまつの光、どの位置に光源があるのかを任意で決める事で、今まで向きあえなかった発見に出会えると考えています。
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