男女の“結婚観”の違いがあらわれる!? 「婚約指輪」に関するレポート

トレンド総研

生活者の意識・実態を調査する「トレンド総研」では、このたび、6月の結婚式シーズンにあわせて、男女の「婚約指輪」の選び方の違いに注目し、意識・実態調査を行いました。

2016年6月1日

トレンド総研

男女の“結婚観”の違いがあらわれる「婚約指輪」

男性の半数が、指輪選びは“自分で”

一方、女性からは不満の声も・・・注意すべきは「ブランド」選び

女性が選ぶ、憧れの「婚約指輪ブランド」ランキング TOP3

生活者の意識・実態を調査する「トレンド総研」では、このたび、6月の結婚式シーズンにあわせて、男女の「婚約指輪」の選び方の違いに注目し、意識・実態調査を行いました。

「ジューンブライド」でおなじみの6月。この時期に結婚を意識するカップルも多いのではないでしょうか。

そこで今回「トレンド総研」では、結婚に向けたプロポーズの重要アイテム「婚約指輪」について既婚男女500名を対象としたアンケート調査を実施。「婚約指輪」に見る、男女の価値観の差を調べました。

さらに、結婚ジャーナリスト・粂美奈子さんにインタビューを行い、「婚約指輪」を選ぶときに男性が気をつけるべきポイントや、女性に喜ばれる「婚約指輪」のブランド選びなどについてお話をうかがいました。

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【レポート内容】

1: 【調査結果】「婚約指輪」に関する男女の意識・実態調査

2: 【専門家コメント】 結婚ジャーナリスト・粂美奈子さん

  「婚約指輪」選びで男性が気をつけたいことは?

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1.【調査結果】「婚約指輪」に関する男女の意識・実態調査

今回は、事前アンケートで結婚前に「婚約指輪」を購入した男性250名と、結婚前に「婚約指輪」をもらった女性250名に調査を実施。「婚約指輪」を購入した/もらった当時のことを思い出してもらい、「婚約指輪」への満足度や思い入れの度合いを調べました。

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[調査概要] 

・調査対象:「結婚前に婚約指輪を購入した」20~40代既婚男性250名

       「結婚前に婚約指輪をもらった」20~40代既婚女性250名 (年代で均等割付)

・調査期間:2016年5月2日~5月6日    

・調査方法:インターネット調査

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◆ ただのジュエリーではない! 女性にとって、特別な意味を持つ『婚約指輪』

まず女性に対して、「『婚約指輪』はあなたにとって、どのようなものですか?」と聞いたところ、「『結婚生活』を記念するもの」(52%)、「夫の愛情を感じるもの」(48%)が「ジュエリーとして美しいもの」(26%)を上回りました。

また、「婚約指輪」を貰った当時のエピソードとしては、「旅行中、夜景のきれいなところでサプライズプロポーズ!その場で指輪を貰い、泣けました」(30歳)、「結婚前のデートで夜の海岸に行った帰り、車の助手席にそっと置いてあった」(32歳)などの回答が見られ、男性が選んだ「婚約指輪」をサプライズで貰うことに喜びを感じる女性の様子がうかがえます。

さらに、「付き合っている時は右手の薬指に指輪だったので、左の薬指に指輪をはめられる日が待ち遠しかった」(27歳)という女性も。「一生もの」である「婚約指輪」に対する女性の“特別な想い”がわかります。

◆「デザイン」「予算内」には満足も…「ブランド」は満足度が低めの傾向に

それでは実際に、どのような「婚約指輪」が選ばれているのでしょうか。

まず、男性に「婚約指輪」を選んだのは誰かを聞いたところ、「自分」(48%)、「妻」(52%)とほぼ半々の結果に。男性の半数近くが、“自分で”選んだ「婚約指輪」を女性に贈っていることが分かります。

一方、男性が選んだ「婚約指輪」に女性が満足しているのかも気になるところ。そこで次に、もらった「婚約指輪」に対する満足度を女性にたずねました。

その結果、「デザイン」(91%)や「予算」(88%)には約9割の女性が満足しているのに対し、「ブランド」への満足度は64%と低い傾向に。「もう少しハイブランドがよかった」(27歳)などの声も見られ、「ブランド」は、女性の不満になりがちなポイントであることがわかります。

実際に「結婚前から購入を決めていた『婚約指輪』のブランド」があった男性はわずか30%にとどまります。「婚約指輪」を購入するときに「初めて宝石店に行った」(39歳)という人など、「婚約指輪」を贈る段階になって急遽ブランドを探す男性が多い様子がうかがえますが、購入の際には「デザイン」や「価格」だけでなく、「ブランド」もしっかりリサーチしておく必要があると言えるでしょう。

◆女性が選ぶ、「婚約指輪」の「憧れブランド」ランキング

そこで今回は、女性に喜ばれる「婚約指輪」とはどのようなものなのかをリサーチ。女性たちに、「憧れの指輪ブランド」と「憧れポイント」を挙げてもらいました。

1位…「ハリー・ウィンストン」(105名)

1932年ニューヨークにて創業、世界屈指のジュエリーブランド。「キング・オブ・ダイヤモンド」と称され、世界中のセレブリティから憧れをもって語られるブランドです。最近では、人気芸能人カップルの結婚報道でも、プロポーズの際に贈られた指輪として話題になりました。

<憧れポイント>

・「芸能人がみんな選んでいて素敵。カタログで目にしても綺麗な商品ばかりで憧れる」(31歳)

・「一流のイメージ。店舗の重厚感もすごいと思うポイント」(29歳)

2位…「ティファニー」(97名)

1837年ニューヨークにて創業、アメリカのジュエリーブランド。1886年に発表された、ダイヤモンドを6本の爪で支える「ティファニー セッティング」は今なお婚約指輪の定番デザインとして人気があります。

<憧れポイント>

・「子どもの頃からあの水色の箱に憧れがあり、ステキだと思っていた」(32歳)

・「デザインが華奢で女性的なイメージがあり、なおかつ高級」(35歳)

2位…「カルティエ」(97名)

1847年パリにて創業、フランスのジュエリー・高級時計ブランド。3連の「トリニティ リング」は、結婚指輪の定番でもあります。

<憧れポイント>

・「華やかでありながら普段使いもできるから」(39歳)

・「昔から漫画やドラマなどのプロポーズのシーンで出てきていたから」(31歳)

今回の調査で判明した、男性が「婚約指輪」を選ぶときに盲点になりがちな「ブランド」。今回のランキングでは、一生ものの「婚約指輪」を大切にしたい女性の声として、やはり「ハイブランド」が並び、中でもその代表である「ハリー・ウィンストン」が1位に輝く結果となりました。「婚約指輪」選びの際は、ぜひ上記の「憧れブランド」ランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。

2: 【専門家コメント】 「婚約指輪」選びで男性が気をつけたいことは?

続いて、結婚ジャーナリスト・粂美奈子さんに男性への「婚約指輪」選びのアドバイスをおうかがいしました。

◆女性にとっては「婚約指輪」の価格=自分の価値…男女の考え方に違い

「婚約指輪」は男性が女性へ贈るもの、「結婚指輪」はお互いに贈りあうものです。男性はこの違いを認識していない場合が多く、そのため「なぜ指輪が2つも必要なのか?」「結婚指輪だけで十分ではないか?」という考え方になるようです。

一方、女性にとって「婚約指輪」は“男性からの愛の証し”として受け止められているもの。また、「婚約指輪」は日本では結納品としての意味もあり、「婚約指輪」の価格=自分の価値と見る女性も少なくありません。相手が自分のためにできる限り頑張って素敵な「婚約指輪」を購入してくれた、ということに大きな価値を見出すのです。

◆「サプライズ」を演出する時は、事前に女性の好みのリサーチを!

「婚約指輪」は、プロポーズの際に男性がサプライズで用意する場合と、プロポーズ後にふたりで購入しに行く場合の、2つのケースに分かれます。どちらの方法をとるかは、相手の女性次第。サプライズ好きでそれほど好みがうるさくない女性であれば前者がいいでしょうし、好みが非常に細かく、何事にもこだわる女性であれば後者の方が無難です。

男性がサプライズで用意する場合は、事前に女性と一緒にジュエリーショップを訪れるなどして、女性の好みをリサーチしておくことが大切。もちろん指輪のサイズも把握しておくこと。一方、女性に選んでもらう場合は、予算をさりげなく伝えて、あとはお任せでよいかと思います。女性からアドバイスを求められたときには面倒くさがらず笑顔で応えてあげてください。

◆国内、海外…専門家がおすすめする、「婚約指輪」の女性の憧れブランドとは

女性に憧れのブランドがある場合は、特にそのブランドの指輪を選ぶケースも大変多くなっています。憧れのブランドとしてよく名前が挙がるのは、海外ブランドであればティファニー、カルティエ、ブルガリ、国内ブランドであればミキモトといったところ。

このあたりのブランドですと、30万~50万円くらいという手の届く価格の婚約指輪も揃っているので、購入しやすいのだと思います。また、女性たちの憧れブランドとして人気が高いのは、調査でも1位になった「ハリー・ウィンストン」。ハイブランドではありますが、予算に余裕がある方にとっては間違いないセレクトです。

「婚約指輪」は、一生に一度の大切な贈りもの。後悔のないよう、相手の女性の好みを見極めて選びましょう。

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粂 美奈子(くめ みなこ)  結婚ジャーナリスト

1993年、結婚情報誌『ゼクシィ』の創刊とともに、編集&執筆に携わる。

2001年から総合情報サイトAll Aboutの「結婚式」ガイドに。

結婚式を提供する側(ホテルや結婚式場)と結婚式をあげる側(新郎新婦)のどちらにも肩入れすることなく、中立な立場でのアドバイスを心がける。

著書に『ふたりで読む結婚準備のすべてがわかる本』(秀和システム)、『新郎新婦・両親 結婚の今どき常識&マナー』(成美堂出版)など。

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