<家庭菜園に関する全国調査>日本人の約半数が「家庭菜園」経験者!- 満足度は86%!
2017.3.14
タキイ種苗株式会社
「春のお彼岸」は、春に収穫する葉物野菜の種まきに最適!!
<家庭菜園に関する全国調査>
日本人の約半数が「家庭菜園」経験者!- 満足度は86%!
幅広い年代が楽しみ、長期継続の傾向。「育てる喜び」がやりがい
「趣味」で楽しむ60代。20-30代は「家族・節約」、
50-60代は「安心・安全」も重要視
種のプロ!タキイが伝えたい「家庭菜園・プランター栽培」のコツ
タキイ種苗株式会社(所在地:京都市、代表取締役社長:瀧井傳一)は、春に収穫する葉物野菜の種まきに最適なシーズンを前に、「家庭菜園に関する全国調査」を実施しました。
近年、「家庭菜園」は若年層からシニア層まで幅広く人気を集める成長市場です。タキイ種苗は、これまでなかった家庭菜園の全国の市場がみえる調査を実施することで、家庭菜園の現状と課題を知り、より多くの方に家庭菜園を楽しんでいただけるよう、実践的な情報発信と商品開発を続けてまいります。
今回は、「家庭菜園」の調査結果とあわせて、種苗会社ならではの「家庭菜園のコツ」をご紹介いたします。
【調査結果サマリ】
日本人の約半数が「家庭菜園」経験者!計 48.4% 「家庭菜園」満足度は86%!
◆ 現在「家庭菜園」を実施していない人も、約4割が意欲的!
「今年はやってみよう(再開しよう)」(9.3%)、「今年かどうかわからないがやってみよう(再開しよう)」(29%)を合せると約4割が家庭菜園開始(再開)への意欲があり、今後の広がりを予感させる結果となりました。
◆ 年代・性別によって関心が異なる「家庭菜園を始めたい理由」
60代男性は「趣味のひとつとして」、20~30代女性は「家計節約のため」、30代女性は「子どもの教育のためにも良い」、50~60代女性は「安心・安全のため」と、年代・性別によって異なる「家庭菜園」への関心がわかりました。
◆ 約7割が3年以上!家庭菜園は長期間継続する人が多い
「10年以上家庭菜園を続けている」(33.3%)が最も多く、「5~10年未満」(16.3%)、「3~5年未満」(19.7%)と合わせると、69.3%が3年以上家庭菜園を続けていることがわかりました。
◆ 最も育てられているのは「ミニ・中玉トマト」、挑戦してみたい野菜は「枝豆」!
「現在育てている野菜」と「今後挑戦してみたい野菜」、両ランキングに入った家庭菜園で人気の野菜はミニ・中玉トマト、キュウリ、ジャガイモ、ネギ、しそ(大葉)。
「今後挑戦してみたい野菜」では、枝豆、グリーンアスパラガス、大玉トマト、トウモロコシが上位に入りました。
◆ 家庭菜園の失敗体験は初期段階が多い
虫に食害を受け収穫できなかった、土づくり、場所選び、温度、水やりなどが「失敗したこと」の上位にあがり、基本的な「家庭菜園のコツ」を知ることで防げる、初期段階での失敗体験が多いことがわかりました。
1.スクリーニング調査
スクリーニング調査は、人口構成比(エリアごとの性別・年代の人口統計/国勢調査参照)に合わせて8エリアで割付設定した20~60代の9,605名を対象に実施することで、より正確に日本全体の市場を縮図化した数値を導き出しました。
また、「家庭菜園」とは「ベランダ・プランター・キッチン菜園、または庭や畑あるいは市民農場を借りて等、程度は問わず家族で野菜を育てること」と定義します。
① 日本人の約半数が「家庭菜園」の経験者!
スクリーニング調査の結果、約17.5%が「現在、家庭菜園を実施」していて、「現在は作っていないが過去に作ったことがある」(30.9%)と合わせると48.4%と、約半数が「家庭菜園の経験がある」といえることがわかりました。
② 実施場所 1位は「庭・畑」! 2位は首都圏での実施率が高い「ベランダ・屋上」
家庭菜園実施者の野菜づくりの場所は「自宅の庭や畑」(74.5%)が圧倒的に多く、次いで「自宅のベランダや屋上」(14.2%)となりました。
③ 家庭菜園を実施していない人も、約4割が意欲的!
現在、家庭菜園を行っていない人のうち、9.3%が「今年はやってみよう(再開しよう)」と思っており、「今年かどうかはわからないがやってみよう(再開しよう)」と回答した29.0%と合わせると、約4割がスタートする意向を持っており、家庭菜園の今後の広がりを予感させる結果となりました。
④ 年代・性別で異なる「始めたい理由」。1位は「自分で食べる野菜を作るのが面白そう」!
「家庭菜園を始めてみたい(再開したい)」理由の1位は、全年代・性別で回答が多かった「自分で食べる野菜を自分で作るのが面白そうだから」(58.5%)でした。2位の「趣味のひとつとして野菜づくりは適していると思ったから」(36.2%)では60代男性の値が高く出ました。3位「家計節約のためには(少しでも)自分で野菜を作るのが良いと思ったから」(34.8%)では20~30代女性の値が高く、また、30代女性は「子どもの教育のためにも良いと思ったから」(39.6%)も高い値が出たことから、20~30代の女性は家計や家族のために家庭菜園に取り組む意識が高いことがわかりました。50~60代女性は「安全・安心のためには(少しでも)手作りの野菜が良いと思ったから」の値が高く、食の安全への関心の高さが窺えるなど、性・年代で理由が異なる結果となりました。
2.本調査
・調査対象:20~69歳の男女で、スクリーニング調査で「家庭菜園を現在、実施している」
と回答した中から右記の割付で抽出した300名
・調査手法: インターネット調査
・調査日程: 2017年2月14日(火)~2月18日(土)
① 家庭菜園を始めた理由は「面白そう」「実施できる環境があったから」が多数
家庭菜園を実際に始めた理由は、1位「自分で食べる野菜を自分で作るのが面白そうだったから」(53.3%)、2位「野菜づくりができるような空いている庭や環境があったから」(48%)、3位「趣味のひとつとして野菜づくりは適していると思ったから」(36.3%)となりました。
② 約7割が3年以上続けている!家庭菜園は長期間継続する傾向
家庭菜園の継続年数で最も多いのは「10年以上」(33.3%)で、特に50~60代からの回答が多くみられました。30~40代が多い傾向にあった「3~5年未満」(19.7%)、「5~10年未満」(16.3%)と合わせると69.3%が3年以上家庭菜園を続けており、長期間にわたり継続する傾向にあるといえます。
③ 最も育てられているのは「ミニ・中玉トマト」! 一番挑戦してみたい野菜は「枝豆」!
現在、最も多くの人が育てている野菜は、「ミニ・中玉トマト」(55%)という結果に。「今後挑戦してみたい野菜ランキング」でも5位(12%)に入っており、高い人気が窺えます。同じく、キュウリ(3位-5位)、ジャガイモ(8位-5位)、ネギ(2位-8位)、しそ(大葉)(7位-10位)はどちらのランキングでも上位に入っており、安定した人気があるようです。
④ 育てる野菜の決め手は?「育てやすさ」・「手間がかからない」の次に「好きな野菜」
実際に育てる野菜はどのように決めるのかを聞いたところ、1位「育てやすい品種を選ぶ」(57%)、2位「あまり手間のかからないものを選ぶ」(50.3%)と続き、好みよりも育てやすさを優先させる傾向にあるようです。
⑤ 家庭菜園のやりがい、約6割が「育てる喜びを知ることができた」
長期間継続して取り組む傾向が見られる家庭菜園。「やっていてよかったと思うこと」を尋ねたところ、57.3%が「育てる喜びを知ることができた」と回答しました。2位には「季節や自然に関心が深まった」(36.3%)が続き、野菜を育てることで自然に触れ、育てる喜びにやりがいを感じる人が多いようです。
⑥ 家庭菜園、86%の高い満足度!
家庭菜園の満足度では、「とても満足している」(22%)、「やや満足している」(64%)で、合わせると86%となり、満足度が高いことがわかりました。
⑦ 一番の困りごとは「虫」。育て方の悩みも多い。
家庭菜園において困ったことでは、「虫がつく」(63.7%)ことが多く挙げられました。また、2位以降に「うまく育たない」(56%)、「思ったほど収穫できない」(35.3%)が続き、約5人にひとりが「わからないことが多い」(21%)と回答されています。手探りで家庭菜園を開始して、試行錯誤しながら野菜づくりをされている様子が見て取れます。
⑧ 「虫に食害を受け、収穫できなかった」が最も多い失敗経験。野菜づくりでは初期の失敗が多い。
家庭菜園に取り組んできた中で失敗してしまったことでも、「虫に食害を受け、収穫できなかった」(35.7%)と、虫対策に頭を悩ませる人が多いようです。2位以降には「種まき、植え付けの時期を間違えた」(26.0%)をはじめ、土づくりや場所選びなど、野菜づくりを始める最初の段階での失敗が多く挙げられました。また、5位には「水をやりすぎて失敗した」(19%)が入り、適した季節や土づくりを始めとした環境づくり、また、水やりの頻度など、育てる野菜によって異なる生育方法を知り、実践する重要性がわかりました。
【 種のプロ!タキイが伝えたい「家庭菜園・プランター栽培」のコツ 】
誰でも自宅で気軽に取り組むことができる「家庭菜園」。
しかし、調査結果で「困ったこと」「失敗したこと」に挙げられた「虫」対策や、
上手な育て方を実践するには、基本的な知識が必要になります。
ここでは、初めてでも取り組みやすい「プランター栽培」のコツをお伝えします。
◆ 農薬を使わずに虫を防ぐには?
家庭菜園の実施場所が庭でもベランダでも、どこからでも飛んでくるのが虫。アンケートでも6割以上と、最も多くの人が頭を悩ませたことがあるという結果になりました。
最も手軽でシンプルな方法は「防虫ネット」
ポイント:● 種まきしてすぐに防虫ネットを被せること
● 外から虫が入らないよう、しっかりと囲むこと
● 水やりは防虫ネットの上からでOK!
◆ 最初が肝心!「土」と「種のまき方」で良い第一歩を踏み出す!
作物は「土」が命!
● 野菜用に調整された培養土(野菜の土)が最適
● 基本的な肥料分(チッソ、リン酸、カリ)が混ぜ込まれたものを選ぶ
● 作物や環境に合わせて、培養土を変える→野菜の土、プランターの土、など
野菜によって種まきの深さが違う!
● 光があった方が発芽促進される好光性の種、光が無い方がいい嫌光性の種など、種の
特性をチェックし、種をまく深さに気を付けましょう。
● 葉物の種のまき方は、間引きがしやすく、栽培管理がしやすい、「すじまき」がおす
すめです。直線状にまき溝を作り、1cm間隔で植えます。
◆ 「日当たり」と「温度」を知ると、「今、自分の家庭菜園に適した野菜」がわかる!
1日中、日が当たる場所が理想だが…
● 生長に必要な光合成のため、日当たりは大切な条件ですが、野菜によって少ない日光でも作ることができるものがあります。
● 半日でも日光が当たれば育つ野菜(葉もの野菜など)、日陰でも作れる野菜(三つ葉、ミョウガなど)もあるので、日当たりの悪いベランダでも諦めず、環境に適した野菜づくりを楽しむことができます。
野菜にはそれぞれ「適した温度」がある!
● 野菜は原産地の気候を好みます。生育適温(生育に適した温度)でないと、野菜は上手に育つことができません。
● 実のなる野菜(果菜):春~夏(高い温度)
● 葉と根を食べる野菜(葉菜・根菜):春、秋冬(15~20℃)
● タキイの種袋には「発芽適温」や「生育適温」が載っているのでぜひ参照してください。
◆ 野菜を育て終わった後の「土」、捨てずに再利用(再生)ができます!
① 栽培が終わった後、フルイを使い、根など作物の残りをきれいに抜き取ります。
② 病気と連鎖障害が気になる場合、ビニールにつめて密封し、10日以上太陽熱消毒をします。
(時間がない場合、熱湯をかけて消毒してもよい)
③ 前の作物が肥料分・有機質を使ってしまっているため、堆肥と肥料を土に与え、混ぜ合わせます。
◆ 初めてでも失敗しにくい野菜は: 生育期間の短い野菜!
● 1~2ヵ月で収穫できる、生育期間の短い野菜は育てやすく、おすすめです。
→小松菜、ほうれん草、リーフレタス、二十日ダイコンなど
● 間引き(葉が込み合ったところを抜く作業)をしましょう。
● ベビーリーフ(10~15cmくらいの大きさ)として楽しみます。
★くわしくはタキイ種苗「野菜栽培マニュアル」をご参照ください。
⇒ http://www.takii.co.jp/tsk/manual/#manual_01
◆タキイ種苗株式会社から「家庭菜園」のおススメ
タキイ種苗株式会社 広報出版部 桐野直樹(家庭菜園歴7年、毎年20種類の野菜を栽培)
日が長くなり、少しずつ「春」を感じるようになってきました。
「家庭菜園」や「プランター栽培」のベストシーズンの到来です。
初めて家庭菜園を始める方は、コマツナやミズナ、リーフレタスなどの葉物がおすすめです。
一般地では、3月のお彼岸の頃にタネをまくと、1か月半~2か月程度で収穫できます。
葉物は、間引きをしながら「ベビーリーフ」としてサラダなどに活用できるのもうれしいですね。
ステップアップして、苗から始める方は五月の連休のころから始めるとよいでしょう。
トマトや、キュウリ、ピーマン、ナスなどの苗が、種苗店や園芸店、ホームセンターの店頭にたくさん並んでいます。
トマトだけでも、大玉トマト、ミニトマト、中玉トマトなど種類も豊富なうえに、色も赤やオレンジなど様々です。
タネや苗から始める家庭菜園なら、スーパーでなかなか手に入らない彩り豊かな野菜や、日本各地の伝統野菜なども栽培できます。手をかけた野菜には、愛着が湧きいつもよりもおいしく感じるのではないでしょうか?
「春のお彼岸」は、春に収穫する葉物野菜の種まきに一番よい時期です。
今年の春は、是非、愛情たっぷりな“特別な野菜”の栽培を始めてみませんか?
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このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 タキイ種苗株式会社
- 所在地 京都府
- 業種 水産・農林業
- URL https://www.takii.co.jp/
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