歴史と現代が共存する江蘇省の魅力

江蘇省(Information Office of the People's Government of Jiangsu Province)

【南京(中国)2018年5月25日=共同通信JBN】

北京や上海といった中国大都市観光はもういい、という向きにお勧めなのが未知の魅力いっぱいの地方都市。例えば同国中部の黄海に面する江蘇省は、泰州市など伝統工芸や京劇に代表される大衆芸能などが伝承されている都市が多く、経済成長で次々と立ち上がる高層ビルなど現代との対照が印象的だ。

 江蘇省は揚子江が横切り、そこから運ばれてきた土壌の堆積地。上海に隣接、金融や教育、ハイテク、観光では地方の主導的存在だ。省都南京は古代の歴代王朝の首都でもあり、興味深い歴史的遺産に恵まれている。以下、同省の4都市について見逃せない観光地を紹介する。

▽南京

外せないのは現代中国建国の基礎を築いた孫文を祭る中山廟だ画像1。南京の郊外に立つ壮大な建物群は、1911年に清朝を撲滅、2千年にわたる封建制を終わらせた近代の革命指導者にふさわしい。同じく歴史を感じさせてくれるのが明代に構築された南京城壁画像2。もともと35キロあったが、残っているのは6割に相当する21キロ。一方、古代経典の複製や研究などを行っている金陵経典出版研究センターでは、京都・妙心寺塔頭の僧が揮ごうした文書が壁に掲示されている画像3

孫文を祭る「中山廟」。南京市郊外の風光明媚な区域にある。

画像1: 孫文を祭る「中山廟」。南京市郊外の風光明媚な区域にある。

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明代に造営された南京市城壁。はるかに高層ビル群を臨む。

画像2: 明代に造営された南京市城壁。はるかに高層ビル群を臨む。

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京都・妙心寺塔頭の僧が揮ごうした書。南京市の金陵経典出版研究センターの壁に掲示されている。

画像3: 京都・妙心寺塔頭の僧が揮ごうした書。経典の復刻などを行っている南京市の金陵経典出版研究センターの壁に掲示されている。

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▽塩城

南京の北東190キロに位置する塩城は文字通り「塩の街」だ。ここが中国で有数の塩生産地域となったのは、歴史・地理・地質的背景や気象条件に由来する。この辺りは太古の昔、海面下にあり、もともと地層に塩を含む上、黄海から16キロしか離れておらず、塩田に海水を引くのに便利だ。また、雨量が少なく、風がよく吹くため海水を蒸発させるのには好適。標準化された約200ヘクタールの塩田画像4は国営企業が運営、年間50万トンを生産する。

濃縮した海水を機械で吸い上げ、粗塩をボタ山のように積み上げる塩城市の塩田。

画像4: 濃縮した海水を機械で吸い上げ、粗塩をボタ山のように積み上げる塩城市の塩田。

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▽南通

 南京から約200キロ東の南通では、揚子江を挟んだ対岸の上海を結ぶ橋を建設中で画像5、その長さ(11キロ)は斜張橋としては世界最長という。2014年に着工、来年に完成予定で、自動車道と線路を併設する二重構造。南通にはまた、清朝初期から伝わる手作業による織物と藍染めの技法を継承する施設があり、これを利用した衣類や蚊帳なども生産されている画像67

建設中の上海・南通揚子江橋(対岸が上海)。長さ11キロと斜張橋としては世界最長。

画像5: 建設中の上海・南通揚子江橋(対岸が上海)。長さ11キロと斜張橋としては世界最長。

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木版の図柄を作る藍染め技法の名工、呉元新氏。同氏が館長を務める「南通藍印花布博物館」にて。

画像6: 木版の図柄を作る藍染め技法の名工、呉元新氏。同氏が館長を務める「南通藍印花布博物館」にて。

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南通科技職業学院キャンパスにある呉元新氏の作業場横で干される藍染め。布を肩に掛けているのは同氏。

画像7: 南通科技職業学院キャンパスにある呉元新氏の作業場横で干される藍染め。布を肩に掛けているのは同氏。

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▽泰州

 中国の大衆芸能を代表する京劇の世界では前世紀、梅蘭というスター(芸名「梅蘭芳」で有名)がおり、あでやかな娘役で人気を博した。北京生まれだが、南京の東北東117キロにある泰州は両親の故郷で、ここに「梅蘭芳記念館」が立っており、中庭には気品漂う座像がある画像8。ステージもあり、京劇を学ぶ学生にとって格好の練習舞台となっている画像9。歌舞伎などと違い、役者は高音で歌唱、動きもダイナミックだ。泰州の近くにあってぜひ寄ってみたいのが「チントン古鎮」と呼ばれる一画で、清朝の建物や石畳の小路がそのまま残っており、人々が普通に生活している画像10。泰州にはまた、水上森林公園 もあり、ボートで水路を巡りながら野鳥を観察したりするコースが人気だ。

京劇スター梅蘭芳(1894-1961)の彫像が鎮座する泰州市内の「梅蘭芳記念館」。

画像8: 京劇スター梅蘭芳(1894-1961)の彫像が鎮座する泰州市内の「梅蘭芳記念館」。

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「梅蘭芳記念館」の舞台で演技を披露する京劇学校の女学生。

画像9:「梅蘭芳記念館」の舞台で演技を披露する京劇学校の女学生。

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清時代の建物や小路が残る「チントン古鎮」地域。今でも人々が生活している。

画像10: 清時代の建物や石畳の小路が残る「チントン古鎮」地域。今でも人々が生活している。

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▽問い合わせ先

Ms. Jiao Min

Tel: +86-10-63072021

ソース:Information Office of the People's Government of Jiangsu Province

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プレスリリース添付画像

孫文を祭る「中山廟」。南京市郊外の風光明媚な区域にある。

明代に造営された南京市城壁。はるかに高層ビル群を臨む。

京都・妙心寺塔頭の僧が揮ごうした書。南京市の金陵経典出版研究センターの壁に掲示されている。

濃縮した海水を機械で吸い上げ、粗塩をボタ山のように積み上げる塩城市の塩田。

建設中の上海・南通揚子江橋(対岸が上海)。長さ11キロと斜張橋としては世界最長。

木版の図柄を作る藍染め技法の名工、呉元新氏。同氏が館長を務める「南通藍印花布博物館」にて。

南通科技職業学院キャンパスにある呉元新氏の作業場横で干される藍染め。布を肩に掛けているのは同氏。

京劇スター梅蘭芳(1894-1961)の彫像が鎮座する泰州市内の「梅蘭芳記念館」。

「梅蘭芳記念館」の舞台で演技を披露する京劇学校の女学生。

清時代の建物や小路が残る「チントン古鎮」地域。今でも人々が生活している。

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