世界青少年「志」プレゼンテーション大会 第1回 最優秀賞に千葉百華さん

一般社団法人 志教育プロジェクト9月17日、東京・代々木で第1回「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を開いた。最優秀賞には千葉百華さん(21、宮城教育大学)が選ばれた。

2018年9月20日

世界青少年「志」プレゼンテーション大会

第1回 最優秀賞に千葉百華さん

自分の熱い「志」を世界に広げよう

世界青少年「志」プレゼンテーション大会

第1回 最優秀賞に千葉百華さん(21)

17日、東京で開催〜210人から選ばれた12人が演説

(最優秀賞に輝いた千葉百華さん)

 【報道関係者各位】一般社団法人 志教育プロジェクト(理事長:出口光、住所:東京都渋谷区渋谷1-17-8 松岡渋谷ビル3F)は2018年9月17日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3−1)で第1回となる「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を開催いたしました。国内外の青少年に自らの「志」(こころざし)を発表して世界を変えていく新しい国際的な教育推進イベントとして開いたものです。

 初の開催となった今回の第1回大会では、最優秀賞に千葉百華(ちば・ももか、21歳)さん(宮城教育大学、ALL東北教育フェスタ代表)が選ばれました。また、優秀賞には桒原元芳(くわばら・もとよし、22歳)さん(中央大学総合政策学部)と、イキイ・ウォルターさん(20歳、ウガンダ出身、東京日語学院)の2人が選ばれました(受賞した3人のプレゼンテーションの要旨は後述します)。

 今年の第1回世界青少年『志』プレゼンテーション大会には、中高生を中心に国内外の210人から応募がありました。この中で、事前審査にて選出された12人にファイナリストとして17日午後、自らの熱い志をプレゼンテーションしていただきました。大会の詳報は後援をいただいた「読売中高生新聞」(読売新聞社)の9月21日発売号に掲載されます。

 また、第2回大会は2019年9月15日(日曜日)に東京で開催する予定です。

●世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催内容

 大会ウェブサイト:https://kokorozashi-youth2018.jimdofree.com/

日 時:2018年9月17日(月・祝日) 午後12時30分受付開始、13時開演

場 所: 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3−1)

記念講演:下村 博文氏(元文部科学大臣)『志の力』

主 催:一般社団法人 志教育プロジェクト 世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会

共 催:一般社団法人 メキキの会

協 賛:一般社団法人 教育再生実行連絡協議会/成基コミュニティグループ/サイボウズ株式会社

後 援:読売中高生新聞(読売新聞社)

入 場 料:一般(プレゼン大会のみ参加)=3,000円、高校生以下=1,000円

審査委員

 委員長:松本  零士 氏(漫画家、代表作「銀河鉄道999」「キャプテン・ハーロック」)

            :大久保 秀夫氏(公益資本主義推進協議会会長、(株)フォーバル代表取締役会長)

            :下村  博文 氏(衆議院議員、元文部科学大臣)

    :鈴木  寛 氏(文部科学大臣補佐官、元文部科学副大臣)

    :出口   光 氏(一般社団法人 志教育プロジェクト理事長)

    :倉川 清志 氏(一般社団法人 メキキ 志ビジネスミーティング事業部長)

    :小菅 克己 氏(第6回全国志ビジネスプレゼンテーション大会実行委員長)

(第1回大会で210人の応募者から選ばれた12人のプレゼンターの皆さん)

以下に、第1回大会で受賞した3人のプレゼンテーション内容(要旨)をまとめました。

●千葉百華さん「死ぬことよりもつらい思いをしている人をなくすため、つまずいた子どもを救う」

 3歳で親が離婚し、DV(ドメスティック・バイオレンス)と育児放棄を受けました。学校は本当に楽しかったのですが、悩んでいることは隠してきました。家庭環境のことは高校を卒業するまで言えませんでした。私を救ってくれたのは数学の先生。「今日の百華、いつもと違くない?」と声を掛けられ、その瞬間、涙を流しました。「何でこの先生は私に気づいてくれるんだろう」。私も先生みたいにつらいことや苦しいことを吐き出せない子どもの力になりたい。だから大学に進学して教育を学んでいます。

(「弱い自分を話せるようになった」と語る千葉さん)

 それから「弱い自分」について、人に言えるようになりました。自分の経験を話すボランティアで出会った女子高生は、私の話す内容がつらければつらいほど笑っていました。身体中がアザだらけで過呼吸にもよくなると話してくれ、 つらいことをつらいとも思えないんだなとメッセージを渡したら、彼女は泣き崩れてしまいました。正直自分の力のなさ、手を差し伸べられない社会に腹が立ちます。つらい人、苦しんでいる人を救いたい。救える大人を増やしたい。これからも活動を続けていきたいし、そして、みなさんが居場所になって欲しいと思います。

●桒原元芳さん「子どもを笑顔にする環境を提供する」

(プレゼンテーションに臨む桒原元芳さん)

 生まれて3カ月後に祖父母のもとへ養子に。兄弟や生みの親と名字が違うことに違和感を覚え、家族の中にいながら孤独を感じることが多かったです。中学入学と同時に養父母が亡くなり、経済的に厳しくなって自衛隊の高校を目指すことになりましたが、その受験直前に腎臓の難病になってしまいました。3カ月も入院して最も辛かったのは孤独だったことです。悩んでいるときに出会ったのが「あしなが育英会」。奨学金で高校に進学できました。多くの育英会の学生に出会って「自分はひとりでなかった」と知り、心の居場所があることの重要性を強く感じました。神奈川県藤沢市と東京都日野市に子ども食堂を運営する学生団体を立ち上げ、活動が評価されて現在は内閣府の有識者会議に参加しています。日本の子どもの7人に1人が貧困といわれ、「孤食」も大きな問題になっています。子供の笑顔がない国に未来はありません。子供を笑顔にする、居場所作りを続けていきます。

●イキイ・ウォルターさん「農作物の品質を高めるための機械を作り、母国の農業をかえる」

(母国ウガンダの農業振興をめざすイキイ・ウォルターさん)

 私はアフリカ・ウガンダ北部の貧しい家庭に生まれました。家族はとても多く、兄が小学校の先生をしながら家を支えていました。兄の力になりたいと思っていましたが そのとき私にできる仕事はただひたすら畑を耕すことでした。裸足のため鍬(くわ)で足を打ってしまったり、サソリに刺されたりと、常に緊張していました。収穫した作物も高くは売れません。炭を作って道端で売りますが、なかなか売れず、学校が始まる時期になっても1〜2週間遅れることもありました。高校を卒業し、奨学金で日本に留学できました。私の志は「農産物の品質を高める」「農業の機械を作る会社をつくる」こと。大学では機械工学の勉強をしています。これから神奈川県で農業のインターンシップをして、大学を卒業してから日本の会社に働いていろいろな経験を積み、仲間を募ってウガンダで会社を作ります。アフリカの資源に日本の技術が加われば最高のコンビになります。私は日本とアフリカの架け橋になります。

 このほかのプレゼンターの皆さんと演題は以下の通りです。

バレラシッド 愛凛七(ばれらしっど・ありな、10歳)さん「自分が食べる野菜は自分で作ることで地球を助け、その活動をたくさんの子供たちと一緒に行うフリースクールを作る」

畠中 栄太朗(はたなか・えいたろう、12歳)さん「学校に行けない子供達の居場所をつくり、自立できるようにする」

金子 璃珠(かねこ・りじゅ、14歳)さん「いじめや言葉の暴力で苦しんでいる世界中の子どもたちのために、海の向こうの仲間たちと手を取り合い、子どもたちに生きる喜びを伝えていく」

岩井 響(いわい・ひびき、14歳)さん「一人でも多くの人の命を救うため、医師になり、医療行為を行うことです」

出田 遼聖(いでた・りょうせい、17歳)さん「起業し、地域内に人と人とが関われるコミュニティを作り、地域を活性化させ、日本全体を地域愛で溢れさせる」

森 風音(もり・かざね、20歳)さん「社会の“今”を伝えるニュースキャスターになって、弱者の小さな声を多くの人に知ってもらうきかっけ作りに貢献しつづける」

小西 真由(こにし・まゆ、17歳)さん「京都の町家をリノベーションし、京都の街並みを残す 一級建築士・インテリアコーディネーターになる」

田中 麗華(たなか・れいか、22歳)さん「フェアスタート社会の実現に向け、精神的・経済的ハンデに苦しむすべての子どもたちへ、じぶんの経験を通じ『生い立ち関係なくなりたい自分になれる』ということを体現し続ける」

早川 優心(はやかわ・ゆうじん、11歳)「ロボットクリエーターになって老人や一人暮らしの人が楽しめるロボットを作る」

このほか、大会当日に参加した関係者がお話しした内容の要旨は以下の通りです。

●出口光・一般社団法人 志教育プロジェクト理事長のあいさつ

(出口光・一般社団法人 志教育プロジェクト理事長)

「人間には、利己的な思いがある。と同時に、その奥には人のため、みんなのために何かをしたいという想いがある。その心の奥底にある崇高な思いを自覚することで、それを志にすることができます。その志は自分の人生の軸、究極の自分を動かす原動力になります。自分の志を話し、人の志を聞く。そうすると、よい世の中を作ろうという思いで一致できるのです。お互いの持っている専門性や特徴でお互いに協力し合い、そういう関係を世界中に作っていきましょう。我々の心の奥底に潜む崇高な思いをみんなで共有しあって、世界を変えていきましょう」

●衆議院議員・下村博文様(元文部科学大臣)のご講演

(講演する下村博文・衆議院議員)

「プレゼンテーションは素晴らしかった。10歳から22歳まで、いろんな苦労があるんだなあと。つらい思いをし、挫折を味わって、キーワードが居場所だったり、心の叫びだったり。なんとかしなければならないなと思いました。私は『あしなが育英会』の第1期生なんです。9歳のころ父が交通事故で亡くなったのですが、中学3年の時にあしなが育英会ができ、高校に行けた。貧困の話が出ましたが、ひとり親の家庭の6割が貧困家庭なんです。今、あしなが育英会はアフリカのエイズ遺児も支援しています。どのような境遇にあっても勉強したい。その子供たちを応援しようという活動をしているところです。これからの日本というのは、やっぱり教育だと思う。教育によってひとりひとりのチャンス、可能性を広げていく。そのためにはひとりひとりが志を持って、みんなが自己実現していけるよう、社会全体で応援したいと思います」

●審査委員長・松本零士様(漫画家)の大会ご講評

(プレゼンテーションの講評をする松本零士氏)

「65年間漫画を描いております。 デビューしたのは15歳、今80歳なんですね。ここでお話をされた若いみなさんがうらやましいです。私も、時間は夢を裏切らない、 夢も時間を裏切ってはならない、この二つが出会った時に夢は叶うと、そう信じて子供のときから頑張ってきました。 12人の方のお話を聞いていますと、『本当に胸が震える』、『心が震える』とはこのことです。命は生きるために生まれてくるので。死ぬために生まれてくる命はどこにもない。お互いにお互いをそう信じて、お互いを助け合って、そしてそのなかでまた自分の志、夢を果たす。そのために元気にがんばってください」

●世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催の目的

少子化が進む日本で教育を受けている子どもたちは、ますます個人の能力に磨きをかけ、実力を高め、グローバル化が進む世界の中で、有為な人材になることを求められる時代が来ています。こうした時代に即した教育の実現に向けて、文部科学省は2020年の大学入試改革で、これまでのセンター試験に代わる「思考力、判断力、表現力」を評価する「大学入学共通テスト」を導入する方針です。安倍晋三政権に教育提言を行う諮問機関「教育再生実行会議」は、グローバル化の時代に日本が求める人材とは「自らの意志で多様な人々と協働する態度」を育てていくことが肝要だとの提言をまとめ、そのために「志(こころざし)」を持つことが重要だと指摘しました。

今の子どもたちは、戦後の日本人のようにモノを満たすためのハングリー精神では頑張れないものの、「誰かの幸せのためになるのなら」という想いに、やる気とモチベーションを高める傾向にあります。自ら多くの人々と共に働いて社会の役に立とうとするなら、「志」が人間の中心に備わっていなければなりません。「志」は、パソコンでいえばOS(基本ソフト)のようなもので、それなくしてはパソコンが動かないように、人間も仕事ができません。

日本の子どもたちがその「志」を世界の青少年と語りあい、分かちあい、ともに発表しあうことで、世界で活躍するための大きなきっかけとなるイベントとするべく、「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を企画いたしました。

●事前審査について

 世界青少年「志」プレゼンテーション大会で自らの熱い「志」を発表する青少年を、2018年5月より募集を開始しました。合計で210人から以下の要領で応募していただきました。

・応募資格:10〜22歳の青少年(国内外問わず)

・応募様式:応募する青少年は、自身の「志」を語る様子を動画に撮影して応募しました。第1次審査は3分間、第2次審査(最終)は5分間の動画にまとめ、日本語で話すことが求められます。その動画の内容などについて審査委員が判定し、ファイナリストとして12人を選出しました。この12人が2018年9月17日にプレゼンターとして演説しました。

以上

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プレスリリース添付画像

(最優秀賞に輝いた千葉百華さん)

(第1回大会で210人の応募者から選ばれた12人のプレゼンターの皆さん)

(「弱い自分を話せるようになった」と語る千葉さん)

(プレゼンテーションに臨む桒原元芳さん)

(母国ウガンダの農業振興をめざすイキイ・ウォルターさん)

(出口光・一般社団法人 志教育プロジェクト理事長)

(講演する下村博文・衆議院議員)

(プレゼンテーションの講評をする松本零士氏)

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