日本癌学会とデビオファーマグループが2018年度JCA(日本癌学会)モヴェルネ賞受賞者を発表

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AsiaNet 75464

日本癌学会とデビオファーマグループが2018年度JCA(日本癌学会)モヴェルネ賞受賞者を発表

2018年度JCA(日本癌学会)モヴェルネ賞は、井垣達吏氏と前田高宏氏が受賞

スイス、ローザンヌ – 2018年9月28日 –スイスの国際的なバイオ医薬品会社デビオファーマ グループ(TM) (Debiopharm – www.debiopharm.com)は、腫瘍形成における細胞間競争と協調のメカニズムの基礎研究を行った、京都大学大学院生命科学研究科遺伝研究室の井垣達吏博士に、またCRISPR/Cas9遺伝子編集ツールを使用した白血病治療のためである、新標的の同定における翻訳的研究に対して、九州大学病院遺伝子・細胞療法部の前田高宏博士に、9月29日、JCA(日本癌学会)モヴェルネ賞をそれぞれ授与する。

井垣博士ならびに前田博士の両氏は、大阪で開催される第77回の 日本 癌 学会 学術総会 、今年度の課題「極める癌研究」において授賞に臨む。日本癌学会の中釜 斉 理事長と、デビオファーマ グループ社長兼取締役会代表のティエリー ・モヴェルネ氏が、同科学者らにトロフィーを授与する。

井垣博士は、腫瘍の成長と進行を制御する細胞間通信の研究を10年以上にわたって行っている。そして、ミバエのようなモデル生物を使用して、周囲の正常細胞による発癌性変異細胞の活発な除去を可能にするメカニズムを説明する、「腫瘍抑制細胞競争」の概念を確立した。さらに井垣博士は細胞間協調が微小環境内で腫瘍の進行を促進させることを発見し、このプロセスの背後にある分子経路の詳細な研究を行った。ハエとヒトの間で、識別される細胞間通信プロセスが高いレベルで保存されることを前提とすると、一定の分子プレーヤーが新たな治療手段の薬理学的標的となりうる。

急性骨髄性白血病(AML)の長期生存率は30%以下である。前田博士はCRISPR/Cas9遺伝子編集ツールを使用した、AML治療の新標的を同定する研究を行ってきた。そこでは正常な核型ならびに内包型正常機能のTrp53を示すAMLラインを利用して、ゲノム全般でのCRISPR-Cas9ドロップアウト・スクリーンが実施された。そして、AML治療に対する薬剤標的としてのDCPSを同定し、RG3039(DCPS阻害物質)が抗白血病活性を発揮し、AML生存に必要なmRNA前駆体の代謝経路を同定したことが示された。

「2005年以来、弊社の目標は腫瘍学において日本人研究者が達成した画期的成果に報いることであった。今年度の受賞者である井垣博士と前田博士は、彼らが腫瘍学研究の最先端にいることを証明した。弊社は両博士の貢献を称えると共に、これらの研究が今後の数年以内に効果的な治療を導き出すことを期待している。」デビオファーマ グループ社長兼取締役会代表のティエリー ・モヴェルネ氏はこのように述べている。

  JCA(日本癌学会)モヴェルネ 賞について

2005年以来、日本 癌 学会 (JCA) とデビオファーマ グループは、JCAモヴェルネ賞を共催している。この賞は日本とスイスの間における科学的協力だけでなく、研究者を鼓舞する好奇心を示す。また、日本人研究者による、基礎ならびに臨床面の両方の腫瘍学分野における、優れた成果を評価することを目的としている。尚、賞金総額は25,000スイスフランである。

デビオファーマグループについて

デビオファーマグループ(TM) はスイスに本部を置き、製薬開発、専売薬のGMP製造、診断ツール、ならびに投資管理という生命科学分野で事業を行う、5つの子会社を抱える国際的なバイオ医薬品グループである。デビオファーマは現在は満たされていない医療ニーズに的を絞った、処方薬の開発に注力している。さらに、同グループは導入ライセンスによって有望な薬剤候補を開発している。そして、製品は製薬導出ライセンス提携会社によって市販され、全世界の多くの患者に供給されている。

詳細情報については、www.debiopharm.comを参照。

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Christelle von Büren(クリステル・フォン・ビューレン)

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(日本語リリース:クライアント提供)

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