電通、企業買収により米国におけるデジタルマーケティング戦略を加速

電通

電通は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」を通じて、米国のデジタルマーケティング会社「Filter, LLC」(本社:シアトル市)の全持分を取得することにつき同社出資者と合意しました。

2019年1月22日

株式会社 電 通

電通、企業買収により米国におけるデジタルマーケティング戦略を加速

― 米国デジタルマーケティング会社「フィルター社」の持分100%取得で合意 ―

  株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:山本 敏博、資本金:746億981万円)は、海外本社「電通イージス・ネットワーク」※を通じて、米国のデジタルマーケティング会社「Filter, LLC」(本社:シアトル市、CEO:Joe Melanson、以下「フィルター社」)の全持分を取得することにつき同社出資者と合意しました。

  フィルター社は、ユーザーエクスペリエンス(体験価値)とデジタルマーケティング分野を軸にしたサービスを提供しています。米国でマーケティング機能の一部をエージェンシーに外注せずインハウス化する動きが強まっている中で、従来のエージェンシーモデルとは異なるオンサイトデリバリーモデル(社員を顧客企業に個人またはチーム単位で送り込み、当該社員が顧客内部の担当者と日常的に連携を密にしながらプロジェクトを進める手法)でサービスを提供しているところに最大の特徴があります。

  1991年の設立以来、シアトル(本社所在地)、ポートランド、サンフランシスコ、ピッツバーグを中心に、“Fortune 100”に選出される飲料・化粧品・トイレタリーなどの大手有力企業やテクノロジー関連企業向けにサービスを提供し、高い評価を得てきました。

  当社は、フィルター社の買収後、同社ブランドを「Filter, a Merkle Company」(フィルター・ア・マークル・カンパニー)へと改称し、当社グループのグローバルネットワーク・ブランドの1つで、テクノロジーを活用したデータ分析に強みを持つデータマーケティング会社「Merkle」(マークル、本拠地:米国メリーランド州) と知見・ノウハウを融合させていきます。これにより、顧客企業のニーズに応じて、エージェンシーモデルとオンサイトデリバリーモデルのいずれのサービスも提供していくことが可能になります。

  今後も当社グループは、M&Aを含む諸施策により競争力を高め、グローバル市場におけるデジタルマーケティング戦略を加速させていきます。

  なお、本件が当社の2019年12月期の連結業績に与える影響は軽微です。

※電通の海外事業を統括する「電通イージス・ネットワーク」(ロンドン)は、10のグローバルネットワーク・ブランドを中心に世界でビジネスを展開しています。10のブランドとは、Carat、Dentsu(Dentsu Brand Agencies)、dentsu X、iProspect、Isobar、mcgarrybowen、Merkle、MKTG、Posterscope、Vizeumを指します。

【フィルター社の概要】

社  名  : Filter, LLC(フィルター社)

本社所在地 :  米国ワシントン州・シアトル市

        ポートランド市、サンフランシスコ市、ピッツバーグ市に拠点を持つ

設  立  : 1991年

株主構成  : 持分取得後、電通イージス・ネットワーク100% 

収益(Revenue): 2,856万米ドル(約31.3億円)(2017年12月期)

代 表 者     : Joe Melanson  (CEO)

従業員数  : 287名

事業内容  : ユーザーエクスペリエンス(体験価値)とデジタルマーケティング分野を軸にしたサービスを提供

以 上

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