『プロが教える家庭菜園のコツ』シリーズ《VOL 6》 とうもろこし栽培のポイント

タキイ種苗

2019年7月24日

タキイ種苗株式会社

『プロが教える家庭菜園のコツ』シリーズ《VOL 6》

今からでも間に合う!とうもろこし栽培のポイント

7/下旬~8/中下旬にタネを播いて秋に収穫する

一番おいしい収穫のコツは「朝もぎ」「収穫適期」

 タキイ種苗(所在地:京都市下京区、代表取締役社長:瀧井傳一)は、甘くておいしい夏野菜のとうもろこし栽培のポイントをお伝えし、自分で野菜を育ててみたい皆さんを応援します!

 今年も暑い夏がやってきました。今から海や川でバーベキュ-を計画されている方も多いのでは。バーベキュ-に欠かせない野菜の1つが甘くておいしいとうもろこしですよね! もちろん焼いて食べてもおいしいですが、朝早くに収穫してすぐにゆでたとうもろこしは想像以上に甘くて濃厚、そしてみずみずしいおいしさなのです。この味は一度食べたらきっとやみつきになるはず! “朝もぎ”ができるのは家庭菜園ならではです。今回はこの時期から始めるとうもろこし栽培のポイントをお伝えします。

◆“朝もぎ”が甘い理由

とうもろこしは光合成の能力が非常に優れた植物で、その能力はイネの約2倍ともいわれています。太陽が上がり日差しが降り注ぎ始めると、とうもろこしは光合成を始めます。光合成をするには自身の中に蓄えたエネルギー=糖分を使います。要するに日中のとうもろこしは糖分が減少中の状態ということ。そして夜になると昼の間の光合成で得たエネルギーを糖分に変えて蓄えるので、朝方に収穫したものが甘くなるというわけです。

◆7月下旬~8月中下旬に種を播いて育てる“抑制栽培”

収穫・出荷時期を通常よりも遅らせる栽培方法を抑制栽培(よくせいさいばい)といい、とうもろこしをこれから栽培する場合は、7月下旬~8月中下旬に播種し、10月上旬頃から収穫できます。気温も高くなるので、発芽・生育も順調に進みます。また、夜温が下がる秋に収穫すると、糖度が高くて食味が比較的長持ちする穂が収穫できます。

ただし、春にタネを播いて育てる普通栽培とは違い、品種選びも気をつけなければいけません。いくつかのポイントをしっかり押さえて栽培すると、秋には甘くておいしいとうもろこしが収穫できます。

ポイント①品種選び

抑制栽培では、種を播いてから実が熟すまでの期間が85日以上ある品種がよく、草勢が強い品種がおすすめです。

タキイのおすすめ

『おひさまコ-ン88』

甘くて粒皮が比較的厚く、焼きとうもろこしなど、加工調理に利用したい時にもぴったり!加熱するとさらに粒色がよくなります。

『キャンベラ90EX』

ボリュ-ムのある穂がたくさん収穫でき、甘くてやわらかくい。クリーミーな味わいが魅力!

ポイント②水はたっぷり

皮をむいたら、先端に実がついていなくてがっかり。ということがとうもろこしの栽培によくある失敗ですが、原因は水不足。とうもろこしは生育過程で水分がたっぷり必要です。

水分が不足すると、糖度不足、先端不稔、穂の肥大不足につながります。

先端までぎっしり詰まった実を収穫するには、開花したら収穫まで、十分な水やりを心がけましょう!

ポイント③収穫適期を逃さない!

収穫が早すぎると糖度が十分に上がりません。逆に遅れると粒皮のしなびや糖度の低下につながります。収穫適期は開花後20~25日ごろです。ひげ(絹糸)が茶色く変色し、先端の粒が真珠色からしっかり黄色に色づいたら収穫適期です。

試しむきをして熟期を確認し、収穫するのもよいでしょう。

収穫後は数時間で糖分が減り始めるので、できるだけ早く食べるようにしましょう。

食物繊維やビタミンも豊富で、甘くておいしいとうもろこし。今年の秋は、ぜひ“朝もぎ”の甘さを堪能してみてください♪

※『プロが教える家庭菜園のコツ』シリーズ

Vol 1『初心者にオススメ セルトレイ栽培』 (2018.3.19)

Vol 2『種まき失敗あるある』 (2018.3.27)

Vol 3『土へのこだわりが成功への近道』 (2018.4.24)

Vol 4『ミニトマト栽培のポイント』(2019.4.4)

Vol 5『キュウリ栽培のポイント』(2019.5.23)

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