細胞の目覚めの解明につながる遺伝子を発見
2020.03.10
早稲田大学
本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/68589
■発表のポイント
・分裂酵母細胞が休眠から目覚める際の遺伝子の発現状態変化について解明した。
・その結果、ヒストンH3遺伝子の変動が休眠打破に重要な役割を果たすことを明らかにした。
・今後新たな制がん標的遺伝子の特定や、がん細胞の増殖を抑える創薬への道筋が期待される。
■概要
早稲田大学理工学術院の佐藤 政充(さとう まさみつ)教授および同大大学院先進理工学研究科博士2年の露崎 隼(つゆざき はやと)氏の研究グループは、同大理工学術院の竹山 春子(たけやま はるこ)教授および細川 正人(ほそかわ まさひと)次席研究員の研究グループ、産総研・早大 生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ(CBBD-OIL)との共同研究により、シングルセル解析技術を改良することで、分裂酵母細胞が休眠から目覚める際の遺伝子の発現状態の変化について解明しました。その結果、休眠打破に重要とみられる遺伝子を網羅的に見つけ出し、中でもヒストンH3遺伝子の変動が極めて重要な役割を果たすことを明らかにしました。本研究により、今後様々な細胞が休眠から増殖を始めるメカニズムの解明につながり、新たな制がん標的遺伝子の特定や、がん細胞の増殖を抑える創薬への道筋が期待されます。
本研究成果は、2020年3月9日(月)午前10時(英国時間)に「Nature Communications」のオンライン版に掲載されました。
【論文情報】
雑誌名:Nature Communications
論文名:Time-lapse single-cell transcriptomics reveals modulation of histone H3 for dormancy breaking in fission yeast
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 早稲田大学
- 所在地 東京都
- 業種 大学
- URL https://www.waseda.jp/top/
過去に配信したプレスリリース
新たな政府統計の分析が明らかにした「裁量労働制」の労働環境への影響
12/19 14:00
レニウム-オスミウム法による火山性塊状硫化物鉱床の生成年代決定
12/19 11:00
宇宙古代都市の建設ラッシュを止めるブラックホール
12/18 11:00
新技術でCFRPから炭素繊維を加熱・薬剤レス、エネルギー効率10倍で回収
12/16 11:05
早稲田大学の研究者が学問の魅力を語るPodcast番組 ”博士一歩前” 新シリーズ配信開始
12/12 14:00
ヒトの温熱感覚に関わる脳部位と活動パターンを発見
12/12 11:00
世界デジタル政府ランキング2024年版公開
12/4 11:00
銅酸化物高温超伝導体Bi2212の紫外・可視光領域における大きな光学的異方性の起源を解明
11/20 11:00
小さな刺激が選択の悩みを解消
11/18 11:00