統計結果が示す中国のCOVID-19対抗措置のタイムリーさと効率性
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【北京2020年5月2日PR Newswire=共同通信JBN】
*科技日報(Science and Technology Daily)のチェン・チャオとロン・ユンの両氏による報道
立命館大学政策科学部の周イ生教授(博士)は科技日報のインタビューで「COVID-19は第2次世界大戦以来で世界が直面した最大の危機である」と述べた。
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周博士の考えによると、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡大により、われわれは共通の利益とリスクがあって人類の将来を共有するコミュニティーに住んでいることが一層明らかになった。利益を最大化してリスクを最小化する目標を達成するには、パンデミックの予防と抑制、そして世界の産業チェーン保護の両方において国際的な協力と相互支援が必要である。
▽中国の経験は世界に向けて2つの側面で警告を提示
周博士は、COVID-19が流行してから、自己犠牲、全体状況の展望、協調しての行動といった中国の人々の取り組みと精神は団結した中国の人々の強さを示し、COVID-19が世界に拡散するのを食い止める上で長い時間を稼いだと述べた。
周博士は同時に、統計の結果から、中国は2つの側面からの警告を世界に発したと言及した。
第一に、COVID-19との闘いで中国は直接的な病理データを入手し、それによって世界はCOVID-19が世界中に極めて速い速度で広がった事実を十分に知ることができた。第二に、中国は状況の予防と抑制で都市のロックダウンという最も厳しい措置を行う必要があったが、こうした大胆な措置は世界に警告を発するものとなった。
▽中国は直接の経験で世界がCOVID-19と闘う時間を稼いだ
ウイルスに国境はなく、過去、多くの国が伝染病を経験した。周博士は、中国は世界に貢献しているとも強調した。
第一の点は、世界がCOVID-19に対処する準備の時間を稼ぐことである。周イ生博士の研究室は、この疫病が発生して以来、さまざまな国の政策イニシアチブに関する研究を行った。同博士の研究チームの目的は、将来のより良い予防に向け、定量分析を通して経験と教訓をまとめることである。
周博士は、疫病の発生には2つの形態があるとする研究結果について詳しく紹介した。形態A(エリアA)は(客船ダイヤモンドプリンセスのような)客船形態で、高い人口密度のエリアでの感染の急激な発生について言及している。形態B(エリアB)は(中国の武漢、イタリアなどの)都市形態である。統計分析によると、形態Aでは最初の感染症例が検知されてから流行するまでの潜伏期間は約7日である。形態Bでは、最初の感染症例が検知されてから流行するまでの潜伏期間は約30日である。つまり、最初の感染症例が発見されてから1カ月以内に断固とした措置を講じることが極めて重要ということだ。
世界保健機関(WHO)のCOVID-19対処の時系列記録によると、中国武漢市衛生健康委員会は2019年12月31日に湖北省の武漢で肺炎のクラスターを報告している。新型コロナウイルスがついに認知されたのだ。2020年1月23日、中国は武漢のロックダウンに代表される一連の断固とした予防・抑制措置を実行した。未知のパンデミックを前に、中国は遅れることなくCOVID-19との闘いで最善を尽くした。
中国疾病管理・予防センター(Chinese Center for Disease Control and Prevention)の主任疫学者、ウー・ズンヨウ氏は、中国は流行発生についてWHOに報告(1月3日)したと述べた。同日、中国はこの原因不明の肺炎について米国への通知を開始した。中国は1月3日から、WHO、関係諸国と地域に原因不明の肺炎に関して定期的に通知した。1月12日、中国は新型コロナウイルスのゲノム配列についてWHOや他の国とタイムリーに共有したこともウー氏は語った。
COVID-19との対処で、中国はオープンで透明、責任のある姿勢で関連情報を迅速に発し、経験を共有し、国際間協力を促進した。
▽中米協力がすべてにとっての「最善のオプション」
この緊急事態において、中国には活用すべき従前の経験がなく、慎重な試行による予防・抑制の措置を行う必要があった。しかし、幾つかの国は中国の経験を参考にしながら独自の措置を講じることができるだろう。
現在は米国でのCOVID-19の症例は世界最多の100万件以上が確認されている。
周博士は「米国は世界最大の先進国として、中国の経験に基づく効果的な予防と抑制措置によって世界を先導し、支援すべきだった。一部の国は新型コロナウイルスの拡散を阻止する中国の経験の重要性を過小評価している」と述べた。
周博士は、中国と米国が自国民のためだけにCOVID-19と闘うだけでなく、世界、特に発展途上国が困難さから脱することを先導し、この破局的試練を克服することを真摯に望んでいる。
最後に、周イ生博士は「新型コロナウイルス感染の起源と経路の決定には科学的研究と目的研究が必要である。感染の情報が最初に公に明らかになった地域が必ずしも新型コロナウイルスの起源ではない。影響を受けた他の地域がまだ発表されていないか、あるいはそうした地域の患者がインフルエンザのような他の疾病として治療されている可能性もあるからだ。新型コロナウイルスの起源の捜索は、確固とした科学的な証拠と集中的な研究に支えられるべきである。世界各国は同じ責任を共有している」と強調した。
ソース: Science and Technology Daily
添付画像リンク先
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(写真説明:立命館大学政策科学部の周イ生教授)
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