「3D形状認識」が、設計現場のDXを加速する
製造業設計現場にAIを適用しDXを推進するために必要不可欠な「3D形状認識」を実現しました。
2020年12月14日
株式会社アストライアーソフトウエア
株式会社アストライアーソフトウエア(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:四條清文、以下アストライアーソフトウエア)は、AI・ディープラーニング技術を用いた3D形状認識AIモデルを開発し、同社デモサイトで公開しました。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は今日特に注目されているキーワードの一つです。企業の生産活動に積極的にデジタルを取り入れることを指しますが、最近ではAI技術による業務効率化、高品質化に関心が急速に高まっています。
我が国の基幹産業の一つである製造業各社も、AI技術によるDX推進に着目し、多くの活用事例が報告されていますが、それらは製品設計前の市場調査に基づく商品企画や、製品設計後の不具合確認などが多く、エンジニアリングチェーンの中核である製品設計や生産準備に対する事例がほぼ存在しませんでした。
この大きな理由の一つは、今や製品設計の基準となっている3DCAD、CAEなどに用いられる3D形状データを認識できるAIモデルがないことです。
このような状況を打破し、どこよりも早く最新の技術を設計者に届けるため、アストライアーソフトウエアはAI研究を続け、ついに3D形状データをそのまま認識させることに成功しました。
この技術で開発された以下の3つのAIモデルが、アストライアーソフトウエア社デモサイトに公開されました。
http://demo.astraea-soft.com/#
●ボルト形状認識:
ボルト形状認識は、ボルトヘッドやねじ穴の形状を認識し、7つのタイプに分類します。
●パイプ形状認識:
パイプ形状認識は、配管の形状を認識し、直管、エルボ、ティー、クロスの4タイプに分類します。
●マニフォールド形状認識:
マニフォールド形状認識はマニフォールド管の分岐数を認識し、2分岐、3分岐、4分岐に分類します。
AIモデルが3D形状を認識できれば、設計現場において「形状識別」、「類似性判断」、「新形状合成」などに応用できます。
●形状識別:
形状識別は入力された3D形状をあらかじめ定義されたクラスに分類する作業で、これには教師付きデータを用いたトレーニングを行います。
●類似性判断:
類似性判断は入力された形状に似通った形状をデータベースなどから検索します。形状の特徴量を抽出し、データベース内で既存形状の特徴量と比較しますので、トレーニングにVAEやGANなどの生成モデルを用います。
●新形状合成:
新形状合成は類似性判断と同じく適切にトレーニングされたAIモデルから抽出された特徴量ベクトルを、複数の形状についてブレンドし、新しい形状を自動的に生成します。たとえば既存の複数の車体について、それらのテイストをうまくブレンドし、新しい車体を生成できます。
3D形状認識技術は、形状識別、類似性判断、新形状合成などに応用でき、AI・ディープラーニング技術を設計現場に直接的に活用できます。これにより、ようやく製品設計、生産準備を含めたエンジニアリングチェーン全体にAI活用によるDXが進み始めたと言えます。
さらに詳しい技術説明については、アストライアーソフトウエア社研究開発ページをご覧ください。
https://www.astraea-soft.com/research/
以上
本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。
このプレスリリースには、報道機関向けの情報があります。
プレス会員登録を行うと、広報担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など、報道機関だけに公開する情報が閲覧できるようになります。
このプレスリリースを配信した企業・団体
- 名称 株式会社アストライアーソフトウエア
- 所在地 東京都
- 業種 ソフトウエア・SI
- URL https://www.astraea-soft.com/