中国・吉林省は氷のように冷たい資源をホットスポット産業に転換

吉林省文化観光部(Jilin Provincial Department of Culture and Tourism )

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【長春(中国)2020年12月30日新華社=共同通信JBN】吉林省文化観光部( Jilin Provincial Department of Culture and Tourism )によると、世界クラスの氷雪観光地を築くことを目標とする中国東北部の吉林省は、上質な氷雪観光産業を構築し、氷雪関連産業の総合開発を促進し、堅固な氷雪経済を構築し、氷雪産業から経済への移行を実現し、氷と雪の「冷たい資源」を「ホットな産業」に転換することを目指している。

 

2022年北京冬季五輪がもたらす機会を利用し、吉林省は積極的に「Winter Olympics in Beijing, Experience in Jilin(北京で冬季五輪、吉林で体験)」のブランド構築を推進し、氷雪スポーツの普及をさらに促進し、Vasaloppet China International Skiing Festival(中国長春浄月潭ヴァーサロペット国際スキー祭)、全国冬季水泳招待大会、Songhua River International Winter Dragon Boat Race(松花江国際冬季ドラゴンボートレース)、Chagan Lake(査干湖)冬漁祭などの一連の氷雪活動の影響力を強化してきた。同省は300近くの氷雪関連文化、観光、スポーツ、交易、教育などのイベントを立ち上げた。

 

吉林は氷雪スポーツ、機器製造、氷雪観光サービスなどの産業の開発と向上を総合的に促進し、「スマートな氷雪」を創出し、吉林の氷雪要素の多様な普及を推進してきた。中国で唯一の氷雪をテーマとする博覧会であるJilin International Snow and Ice Industry Expo(吉林国際氷雪産業博覧会)は5回開催され、のべ1500以上のブランドと46万6000人を超すビジターが参加し、会場での成約総額は8億5200万元に上った。

 

新雪の季節には、吉林省は32の氷雪観光ブティックルートを計画し、氷雪消費バウチャーの発行など28の優遇政策を開始した。これは氷雪景勝地周辺のホテル稼働率を85%以上に押し上げ、周辺のショッピングモールの通行人の流れは12%増加し、売上げは9.5%増となった。

 

北緯41度から46度の間に位置する吉林省は「世界3大パウダースノースポット」の1つであり、パウダースノー、凍湖、樹氷および温泉という自然の優位性の全てを集結し、氷雪経済を開発している。数年に及ぶ取り組みを経て、同省は氷雪観光、スポーツ、文化に基づく新たな開発の道筋を生み出し、氷雪機器製造、貿易、輸送、インテリジェンス、人材などが支援する「3+X」の完全な産業チェーンを形成した。

 

一方で吉林は、同省を中核に、中国東北部を拠点とし北東アジアに面する「Ice and Snow Silk Road(氷雪シルクロード)」の構築を積極的に推進し、一帯一路沿いの氷雪諸国との協力と交流を強化してきており、中国の東北地域を中国氷雪経済の高地に築き上げ、欧州や北米に比肩し得る世界的な氷雪経済を構築することを狙いとしている。

 

吉林のスノートレールの総面積は1050ヘクタールに及び、中国全体の約20%を占め、国内随一である。そのリゾートはアジアで最高の自然条件と競争力のある品質を備える。世界で4位、アジアで1位の全天候型標準スキートレーニングコースも誇る。2018-2019年の積雪期、吉林省は8430万人の観光客を受け入れ、氷雪観光の収益は1698億元(262億米ドル)となり、5年前に比べてそれぞれ62%、86%増加し、「吉林は中国氷雪産業の開発を主導している」との市場評価を獲得した。

 

ソース:Jilin Provincial Department of Culture and Tourism

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